お金が無いので妄想。ドラえもんの最終回 (どこかで既出かもしれませんが調べておりません🙇♂️)
ある日22世紀から政府の役人が野比家にやってきた。
「本日をもってドラえもんは回収します。」
のび太「え〜?どうして?」
役人「本当のことを言うと、ドラえもんは我が政府がのび太君に派遣したのです。」
のび太「え?セワシ君が連れてきてくれたんだよ!」
役人「それは嘘なのです。小学生ののび太君の前にいきなり私たちのような大人が現れたら、きっとびっくりするでしょうから、あなたと年齢の近かったセワシ君に協力してもらったのです。」
のび太「え?じゃあセワシ君は僕の子孫じゃないの?」
役人「セワシ君はのび太君の子孫であることに間違いありません。ついでにいうと、あなたの妻となる女性も、もともと源静香さんでした。つまり、あなたが剛田君の妹さんと結婚するという話も嘘だったのです。他人の人生まで変えてしまうことは、22世紀でも許されません。
剛田さんの妹には大変失礼な話なのですが、子供ののび太君をやる気にさせるための作り話だったのです。ただこの方法はよくなかったと我々も反省しています。」
のび太「しずかちゃんと結婚するのなら、別に未来を変えなくてもよかったんじゃないの?」
役人「私たちから詳しいお話はできませんが、あなたの性格のせいで、未来のあなたやあなたの家族はとても不幸な人生を歩むことになります。
このような措置が取られるの稀なのですが、あまりにひどい事件が起こってしまったため、我々政府が現在ののび太君へドラえもんを派遣し、性格を少しずつでも矯正しようとしたのです。」
役人「少し考えてみて下さい。いくら未来の世界と言ってもタイムマシンやどこでもドアなどの無数の道具を一般の家庭で買うことができるでしょうか?
またタイムマシンのように、歴史を変えてしまう恐れのある装置が不特定多数の人間に使われたら、どうなってしまうでしょうか?
一部の道具を除けば、今まで使った道具は本来政府の厳重な管理の元で使用されるものなのです。」
のび太「でも、何度か未来に連れて行ってもらったこともあるけど…。」
役人「実はあれらも全て我々が作った仮想現実だったのです。」
のび太「そんな…。」
役人「我々のシミュレーションでは、のび太君はもうドラえもんがいなくても立派な大人に成長できるという結論です。あまりに長くドラえもんを滞在させると逆効果にもなることが考えられますので、本日をもってドラえもんを回収します。」
のび太「ドラえもんはそのことを知っていたの?」
ドラえもん「…。」
役人「ドラえもんはこのことは知りません。ドラえもんには初めからこのシナリオをプログラムしていました。我々の計画が発覚してしまうことも考えられましたし、ロボットに嘘をつき続けさせるのはかなり大変なことなのです。」
のび太「…。」
ドラえもん「…。」
役人「大変申し訳ないのですが、規定上、ドラえもんは今すぐ回収させていただきます。」
ドラえもん「のび太君。さようなら…。」
のび太「ドラえも〜ん!!」
おしまい。
※クラリネット壊しちゃったの歌が歌唱禁止になる(もうなっている?)という話を聞き、どんどんいろいろなものが禁止されていくなぁ、と思っていました。
そういえば、ドラえもんって最初の導入部分でジャイ子の扱いがあんな感じなので、そのうち「差別だ!発禁だ!」と言われるんじゃないか…と思いました。そして、ドラえもんにそれなりにオチをつけられないかと。↑こんな感じになりました。