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MESとは?生産管理のDXに欠かせない、MES・AIを導入する8つのメリット

従来の「ものづくり」は、一般的に「売れるモノ」の見込みを立てて、大量生産を行っていました。しかし、近年はニーズの多様化により製品のライフサイクルは短期化しており、少量多品種生産へとトレンドが移行しています。
つまり工場の設備は同じままで、多種多様な製品を生産しなければならない必要性に迫られています。そのためにも、生産管理のDX化は必要と言えるでしょう。
そこで注目を集めている「MES」の導入について説明します。

MESとはなにか


MESとは「Manufacturing Execution System」の頭文字をとった略称です。別名「製造実行システム」とも呼ばれています。
「資源をムダなく利用し、生産効率の向上を図る」ことを目的として、生産活動の品櫃・コスト・納期を継続的に改善することを目指します。そのために現場の情報を収集し、評価・分析を行います。
MESはそれだけで独立するものではなく、「工場の生産ラインの各製造工程との連携」ができることが特徴です。
またMESには「作業のスケジューリング」「生産資源の配分と監視」「品質管理」「データ収集」「保全管理」など合計11の機能があります。

MESと混同されがちなシステムにERP(企業資源計画/統合基幹業務システム)があります。MESの上位システムがERPです。さらに補足すると、計画層(販売管理・生産管理・人事管理など)を管理するのがERP、実行層を管理するのがMESとなっています。
(またMESの下には制御層として、MESの処理に不可欠なデータの収集を行う「PLC」「DCS」があります)

MESは製造工程向けのシステムです。そのため、製造現場・倉庫などがその管理の対象となっています。
現場の作業を効率化するために、操作性の高いタッチパネル、バーコードリーダといった機器の導入が行われています。

グローバル化が進む中、先に述べたように生産現場には従来の大量生産ではなく、少量多品種生産が求められています。
それに対応するためには、MESの導入が欠かせません。
日本には熟練技術者のノウハウとも言える「匠の技術」がありますが、このやり方では技術が属人化するだけでなく、若手技術者への継承も難しくなります。MESを導入することで、製造オペレーションをデジタル化し、この「匠の技術」を共有化することが可能となります。

MESの導入のメリットとは


MES導入の具体的なメリットについて紹介します。

1.遠隔の拠点/部署間において円滑に連携できる
MESを使用することによって、システムによる正確な情報の共有が可能となります。拠点が遠隔にある場合でも、スムーズに連携できます。
設計部品表をもとに製造部品表、作業工程表の作成、作業指示などを行うことが可能です。
遠隔の拠点、また部署間での連携がスムーズになることによって、急なトラブルや仕様変更などが発生した際にも、素早く対応することができます。
ホワイトボードなどによる時差がある情報共有から脱するだけでなく、人を介してアナログで伝達することも不要となるため、間接的に工数を削減することにも貢献できます。

2.コストが削減できる
MESでは機械・施設マスタを管理することにより、工場内で行われている各工程の状況をリアルタイムで把握することができます。
そうすることで作業状況の把握だけでなく、在庫の把握も可能になります。適性に在庫を管理することは、コストの削減に繋がります。
また製造の際に蓄積されたデータによって、機器のトラブルを発見しやすくなり、不良品を防ぐことにも繋がります。
コストを削減できるだけでなく、作業の段取りを効率化し、その改善へとリソースを割くことができるようになります。

3.製品の追跡ができるようになる
MESの導入により、製品の生産と消費までの過程を追跡することが可能です。近年、安全性の観点からも、この「トレーサビリティ」に注目が集まっています。
「トレーサビリティ」を確立することにより「いつ」「どこで」「だれによって」製品が作られたのかをデータとして残すことができます。
生産管理でトラブルが生じても流通経路をたどることができるため、トラブルの原因を特定し、具体的な対応策を検討することが可能となります。

4.ノウハウの可視化・共有化ができる
MESを通じて職人などの優れた技術を可視化・共有化できます。
離れた拠点においても、そのやり方を共有することで後進を育てることができます。また熟練の技を共有することで、従業員の技術力の底上げや、効率化にも繋がります。新人教育にも役立てることができるでしょう。
また属人的だった業務をほかの人員ができるようになることは、会社の利益拡大にも繋がると言えるでしょう。

5.現場で起きている問題をすぐに発見できる
現場の状況をリアルタイムで監視することによって、問題をスピーディーに発見・解決することができます。大きなトラブルに発展する前に、その場ですぐ対処することが可能です。

6.臨機応変な指示・作業ができる
上記と関連しますが、現場で起きている問題を発見するだけでなく、そのトラブルに対して積極的な施策を行うことができます。
トラブルをこれ以上大きくしないように臨機応変な指示ができることに加え、人員を投入してリカバーするなどの作業手配も素早く行うことができます。

7.不良品の発生を防ぐことができる
設備・機器のメンテナンスの時期など、担当者の経験則に頼っているとミスが発生したり、予測が外れることがあります。
MESを導入することで「長時間にわたって自動設備が動き続けている」などの状況をチェックすることができます。このように不良品の発生となる原因を事前に把握することで、トラブルを防ぐことができます。

8.工場内の情報を統一して管理できる
MESが基幹システムと製造現場の間に存在することにより、工場内の情報の連携がスムーズになります。また情報が一元化されることにより、統一的な管理が可能となります。

MESの11の機能とは(大きく3種類)

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