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やってやれないことはない10話 『組織は規模ありきではなく、人の質が規模を作るのでなくてはならない』

労災だけじゃない!
交通事故請求事務処理も
生活保護請求事務処理も
ボロボロでした。

6か月かけてすべての請求事務処理が終了したら、
労働基準監督署からクレームです。

「なんでこんなまとめた請求を出すのですか」カンカンです。
担当者は、突然増えた仕事量に慌てて見境なく苦情を言いたくなったのでしょうね。
「こちらの事情はあるにしても、どこにまとめて出してはいけないと規則があるのでしょう」
これで撃沈。「これからは該当月のものを処理してください」と矛を収めてくれました。

今の私は、時給アルバイトと同じ待遇です。
正職員ではなかったのかな? そのはずでした。
「使用期間があるので6か月は、この待遇です」とのこと。
そんな話聞いてないぞ。
天引きされるものは正職員と同じで給与計算は時給なんておかしい。

医事課長に相談するとびっくりした様子。正職員との採用条件で正式採用になっているはずと伝えると、直ちに事務部長に話し、事の顛末を事情聴取。

調査の結果、事務次長が法人本部にパートタイマー職員を採用する許可をもらいながら正職員募集の求人広告を出していたことが判明。

これは労働基準法違反であることを伝え、求人広告のコピーを渡して善処することを約束してもらいました。

本部より採用試験を受けてほしいとのことでしたが、既に受けているので固辞し、入職後の不利益待遇を考慮した給与を提示してもらうようにしました。

法人本部からの提示が来たときは、全面的に法人側の非を認め、晴れて正式採用となりました。
因みにこの不祥事を起こした事務次長は、左遷となりました。

全国に小学校、中学校、高校、短期大学、大学等多くの教育施設を持つ学校法人であってもこのような事が起きると身を持って体験した出来事でした。

規模が大きい法人であっても、そこにいる人間の質によって変容するのだと悟りました。
『組織は規模ありきではなく、人の質が規模を作るのでなくてはならない』
と学びました。

政府の計画により、東名高速近くにある医学部付属病院本院にドクターヘリを常駐させ、試行運航よって交通事故患者の救急搬送を行うことになりました。
現在ある、全国ドクターヘリ救急対応ネットワークの先駆けです。

ドクターヘリというものがようやく実現するのかという思いは、わくわく感を超越した自己実現へと昇華します。

本院の駐車場一角に作られたヘリポートに駐機するヘリコプターを見た瞬間、今まで空に縁が遠くても、この業務が天職を結びつけるものを感じました。

ようやく点が線になるのかな。
決めたら直ちに調べます。
ドクターヘリの先進国は、アメリカ、ドイツ。

ドクターヘリ関係団体への入会も済ませました。
この団体は、日本航空医療学会となり現在に続いています。

私が21歳から購入し続けている雑誌は、「翼」と「エアライン」。
いつか自分に来るチャンスを待ち続けたのかも知れません。


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ひろせMasakazu
このnoteは、私の人生において成功・完結・失敗・後悔などのストーリーです。 若い皆さんのヒントになればと思って書いています。 書いてほしいことがあれば、気軽にご連絡ください。 サポートは結果であると受け止めておりますのでよろしくお願いいたします。