【day54〜60】 スタンドアローンでいろいろ困った日記。
2023年11月8日(水)〜11月14日(火)
24:立冬 72:山茶始開(つばき/さざんかはじめてひらく)〜地始凍(ちはじめてこおる
「もうすぐ東京を去る私は川崎の光を追った」を書きました。
自宅のインターネットが繋がらなくなった。
これはPCの下書きに書いているのだが、通信できないとスマホにテキストも移せないのでいつ更新できるやら。
さて困った。困ったが、携帯は使えるし、やたらyoutubeやspotifyを使わなければなんとかやっていけるし、ここぞとCDや本や録画物を観るのもよいのかもしれない。心と体が90年代に戻るようなよい予感もしている。
水曜日、フライングながら、社長に引越しの話を伝える。
フリー契約にするか、リモート勤務のアルバイト扱いにするか、ほかの社員とも相談するとのこと。
が、仕事はもらえそうで、ひとまずよかった。
環境激変後、さっさと仕事を始めてしまうほうが、たぶん精神的にも立ち直りは早いだろう。
とはいえ、無の中でしばらく大の字になりたい気もするのだけれど。これは荒療治ではある。
猫好きの社長は、とにかく猫2匹をどう引越しさせるのかばかりを気にしていた。
相変わらずの、お友達閉店セール中。
木曜日、似た持病を持つIさんが遊びにきてくれる。
まずはTK大学の構内を散歩し、学食に入る。第二学食には初めて入った。
購買や大学のグッズも面白い。何でも面白がってくれるIさん。銅像にもいちいち立ち止まる。いいねいいね。そういう生き方がいいよ。
今の家に住んで15年。近所の、よく来ているはずの場所にもまだ発見がある。どうしてくれよう。まだまだ近所が楽しい。このエリアから引っ越すのがつらくなる。
暖かかったので、その後エクセルシオールカフェのテラス席でアイスカフェオレを飲む。楽しい。カフェのテラス席に友達と座る。これ以上の楽しみがあるだろうか。これが人生だ。
その後、自宅へ移動。スイは相変わらず猫ハウスの中から出てこない。が、客人にシャーもしない。ちゅーるを食べてくれる。
ところが、今まで初対面の人の前にも出てきてくれたミヨが、押し入れに隠れて出てこない。困った。こないだ別の友人が来た日もそうだった。
最近、私がよく薬を塗ったり爪を切ったりするので、どうも私自身にあまりなついていない気がする。夫ばかりに甘えにいく。これからは私と暮らすしかないのに。危機感をおぼえる。
引越し後の不眠の心配についてIさんに話すと、「あんまりこだわらないほうがいいよ」といったような言葉をもらう。
いやあ、それに尽きるのだ。わかっている。自分で問題を膨らまさない。気負わない。考えすぎて呪いをかけない。
私のことを何も知らない人に言われたら腹も立つだろうが、よくわかっているIさんに言われると、シンプルなことこそ真実だと思わざるをえない。
以前、カウンセリングを受けて、睡眠の心配を話したその日の夜から眠れなくなってしまったことがあった。
そんなこともあり、カウンセリングを受けることは保留にしてしまったのだが、かといって、いざ新生活になり、うわあ、ひとりだ!とパニックになった時、オンラインで頼れる人がいないのも怖い。夫の会社の福利厚生による無料回数制限などもあり、いつからどう始めていいのか、カウンセリング問題はずっと脳の右上くらいに浮かべたまま過ごしている。困った。
なんだかんだ、あれから2か月近く、波はありながらも、結局はまた問題なく睡眠が取れている自分がいる。
最初に知らせを受けた時には、こんなふうに安定できる中休みがあるなんて思えなかった。その日までの半年間地獄続きなのかと思っていたが、違った。
自分の中に育ったレジリエンスを信じてゆくしかないのだろう。
私はかならず立ち直れるのだと。
週末、急に寒くなる。
実は10月以降、外から逃げ込んだであろうGが過去最高に頻発していて、心が折れかけていた。さすがにもうこれで出なくなるだろう。
引越すのはまだ極寒の時期だと思うが、入居前に業者に念入りに対策してもらうことを誓う。
はて、何を羽織ろうかと迷う。ライナーつきのトレンチコートで外へ出たが、みんなブルゾンや薄手のダウンを来ている。
私はこの手のアウターを持っていない。特に、ご近所に気軽に着られるショート丈のアウターを。
車社会の金沢で、トレンチコートを来ているのはおそらく観光客と就活生だけだろう。
引越しやPCの買い替えでヒイヒイいっているところにアウター問題が出てきた。
ぱっと羽織れて、丈が短めで、猫の毛がつかなくて、軽いアウターが欲しい。
そして、年をとるとウールの重いコートを着る気が起こらないというのは本当だった。持っているPコートは丈が短めだが、重くてまだまだ着る気がしない。
※ちなみに私は、ダウンやフェザーは、よほど寒い環境に住んだり、屋外で仕事したりしない限り着ないと決めている。
安いダウンは、水鳥の羽根の取り方がかなり残酷だからだ。よって羽根布団も使わない。こればかりは、化繊で大いに結構だと思っている。
貴重な羽毛は本当に寒い状況下の人だけが使ってほしい。
となれば中綿入りのアウターなのだが、焦ってZOZOを検索し、一番安いものを買うような消費行動はしたくない、と思っているのに、結局はそれをやってしまいそうな自分が嫌になる。
すべてのお気に入りとしかるべき出会いをしたい! などど思うのは、しょせん理想論でしかないのだろうか。困った。
困った時の無印、も嫌だ。
ちゃんとお金を貯めて、本当に必要な時にいいものを買いたいのだが。
日曜、雪でもふりそうな暗い外へ出て、髪を切りに行く。
いつもと美容師さんとなんだか話が合わなくて、ちょっとうんざりする。あまり満足していないけれど、近いからという理由で通っている美容院。
いろんなことが潮時だと感じる。
しかしな、いいか、金沢とは、一年のうち4か月くらいはこんな天気なんだぞ。
こんな日には一戸建てに住むなんて無理だとわかるし、現実を見るのだ。
思い出すのは、極寒の車に乗り込んだ記憶。クルマは鉄の塊だから、夏は熱く冬は冷たい。
エンジンをかけて走り出すまではかなり寒いし、ましてや車に積もった雪を落とす手間などがあった日には。
クルマがあるから大丈夫、とは言っていられない。
近所で髪を切っただけの週末。どうしても我慢できず、髪を切った足で、クリスマスソングの流れる珈琲館にデカフェを飲みにいった。
やっぱり、歩いて喫茶店に行かないと頭がおかしくなってしまう。
雪の中を歩いてでも、近くに喫茶店がある場所に住みたい。