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人との接し方がわからない日記

2023年9月10日(日)🌗24.7🌤5:20-17:57
24:白露 72:草露白(くさのつゆしろし)

 からっぽの夏だった。6、7、8月と、夫以外の誰ともほとんど話さなかった。夫以外に一番話したのは2回行った美容院の美容師さんだった。
 大きめの仕事がひと段落し、席替えをしてから同僚ともあまり話す機会がなくなった。期間があいてくると、旧友と会うのもなんだかおかしいような気がしてくる。春はもう少し人と会っていたよな。あれはなぜか。たまたま誘ってもらえたのか。
 間をあけてはいけないという一心で、ただGoogle Mapを見て運転の下調べと練習をしていただけの休日。夫とネット上以外での人との接し方を忘れてしまった。

高速道路の練習として第三京浜走ってIKEAで豪遊。
高速よりも目黒通りが怖かった。
そして広大な駐車場ですべてを見失う。

 ところがバイト先でタウン誌の撮影準備が始まると一転。1日に20件近く電話をかけ続ける日々が何日も続く。時に多忙な社員の尻拭いのため、客商売の人から荒い言葉をかけられる。
 かつて雑誌編集者だった頃、取材や撮影のブッキングは毎回「奇跡を起こす」行為だった。自分と場所、先方、協力スタッフ、必要なブツをパズルのように組み合わせる無茶なことを毎回やるのだが、なぜか毎回最終的にはできてしまうことが不思議でならなかった。
 電話をかけ終わるまで、担当者をつかまえるまで、私は仕事を止めることができない。パズルを解き終えるまで私は他のことが何もできなくなるのだ。
 食事がおろそかになり、昼食がフルーツサンドになり夕飯がドーナツになる。ちょうどPMSと重なったこともあり、夜になってもまったく眠くならない。明日はどこから連絡してどんな順番でどの枠に撮影を入れるか。それまで22時台に必ず布団に入っていた私が、0時をすぎても家をウロウロし続け、薬を飲んでようやく眠った(日曜夜はVIVANTのせいで眠くならなかった)。

 久しぶりの撮影は、なんと1日に15軒の店舗をまわった。しかも、初対面のカメラマンと。もう何がなんだかわからない。それでも昔の私はいくらかこういうことをしていたのだ。初めて会う評論家やカメラマンと1日を過ごし食事に行き金を払い領収書をもらったものだ。そうこうしているうちにそのカメラマンが私と同い年で、どうやら私と同じく中央線系ZINEの畑の人間であることが判明、気づけばマシンガンのように話しながら店から店を移動した。

 たぶん仕事の峠は越えた。私はつくづく、真ん中でいられない。明日はどっちだ。猫に話しかけるだけなのか。祭りなのか。どっちが健康なんだ。

 というわけでなかなか更新できませんでした。

焼き魚にかぼすをかけると、猫は少し嫌がります。

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