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【day13〜14】 揺り戻しの鬱になる(想定内)、早くも物件選びの迷宮に入る(想定内)

2023年9月27日(水)🌤まあまあ暑い
24:秋分 72雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)🌔月齢11.1  5:32〜17:33

クリニックの日。主治医に転居の話をする。
紹介状は宛名があるのとないのとで、かかる実費がまったく違うので、
「転院の時はとりあえずどこでもあたりをつけて行くように」とのこと。
また、「継続的なカウンセリングを受けるのは賛成」だそうだ。

「また不眠がぶり返さないか心配です」というと、
「まあ、知らせを受けてからここ1週間だけでも眠れるようになってるんだから、希望を持って」と言われる。確かにそうか。

ドラッグストアで歯が白くなる歯磨き粉を買ったり、無印でこないだへたったブラジャーの替わりを買ったり、カルディでデカフェのカフェオレベースを買ったりしていると、なんだかんだの出費。4年ぶりくらいにカルディでコーヒーを配っていた。たぶん午前中だけ。昼以降は人手が足りないようだ。

昼は久しぶりに「花きゃべつ」でパンケーキを食べようかと思っていたが、ふと思い立ち「ほさかや」で初めてひつまぶしを食べる。たったの1200円。
11:30の開店前から並んでいたが一巡目に入れた。ロの字カウンターの、古い古いお店で、一巡目のメンツはどこか一緒に食卓を囲んでいるような気持ちになる(と思う)。こういう古いお店、金沢にもなくはないけれど、どんどん減っている。どの店も残っていてほしい。

その後、家のすぐ近くのマッサージサロンに行く。この怒涛の10日間のご褒美として一番安いコースを受ける。ここのマッサージ師さんとも長いつきあいだ。美容師さんもそうだけれど、意外と近所に馴染みが多いんだな…と思う。

午後に飲んだアイスコーヒーのせいか、夕方帰宅後、なんとなく悲しい気持ちになってくる。PMSかカフェインか。やっぱり人の心ってそんなものか。
夜、スマホで物件探しをしていたら(といってもまだまだ決めるわけにはいかない)、必ず帯に短し襷に長しで、古い家も多く、なんだか鬱々とし、でも検索の手を止められず、結局眠れなくなってしまった。数日ぶりの服薬。


はやくねろ、おれ

2023年9月28日(木)🌤猛暑に近い
24:秋分 72蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)🌔月齢12.1  5:33〜17:32

33度超え、最後の残暑。仕事の日。まだ薬が残っていてもんやり眠い。
仕事の合間合間にもやはり物件探しをしてしまう。

私の物件探しの必須条件はこれだ。

・ペット可(必須。この時点で大きく絞られる)
・猫が外の景色を楽しめるような、すりガラスではない窓がある(必須)
・築年数は問わないが、水回りだけは新しくなっていてほしい(必須)
・なるべく金沢の街中に近い。自転車で行ける範囲(必須)
・間取りは1LDK以上。さほど広くなくていいが、ひと部屋は独立していてほしい
・実家方面にもバスが出ているエリア。バス停が近い。

家賃もあまり問わない。そこそいい部屋と駐車場とクルマを借りたとしても、東京の今の家賃よりはかなり安い。
買い物はクルマでまとめて行くかネットですませるし、スーパーは近くなくてもよい。
にもかかわらず、ペット可となると、物件数自体がおそらく激減。

これはいい、と思ったらバス停が遠すぎる、なぜかベランダがない、1階で防犯上心配すぎる間取り、駐車場と寝室が隣接しすぎている、なぜかぜんぶすりガラス…など、必ず何かマイナス点がある。

加えて、「エレベーターなしの3階だと、今はよくても数年後には両親は二度と来れなくなるのではないか」「この間取りでエアコン一台では夏場死ぬのではないか」「7階だといくら眺望がよくても猫が窓の外を眺めてもちっとも面白くないのではないか」等、住んでみたら起こるであろう不都合がどんどんわいてくる。

そして、今住んでいる東京の部屋が得難いものに感じられてくる。

最初は一戸建てなども楽しそうだな、などと築100年以上の物件を興味深く見ていたが(さすが空襲がゼロだった石川県)、水回りの寒さや、もし眠剤を飲んで明け方トイレに行くとき、階段を降りるのは危なすぎるのではないか? など、次々と死ぬレベルの心配が出てくる。

それでもなぜか、検索の手が止められない。ああ、ドツボにハマったなあ、と自覚があるのに止められない。

そして、あの知らせを受けてから、こんな心の波が起こることは、だいたい予想していた。
最初は失恋のヤケクソのような気持ちで、ようしゃ、ひとりでもなんとかやったるで、向こうで友達も作ってやる、金沢で映えてやる、などと思うのに、
「ああ、私は結局今と同じ水回りの古い物件で、誰も訪ねてこない部屋で、寒さに震えて眠れないのだろうな」と、物件探しの迷宮に入りつつ、鬱の波が来ることも、だいたい予想はできていたのだ。

明日は中秋の名月。曇り予報のため、おそらく今日が名月だろうと、帰り道、東に昇る赤みががった月を眺めて歩く。

ふと、最近ふたたび現れるようになった真南の光は、むしろ私の職場の最寄駅からのほうが近いではないか、と気が付く。職場最寄の駅ビルの屋上にのぼる。

18:30ごろ、光は見えなかった。夏のような暑さだから見えないのだろうか。
在宅勤務中の夫にたずねたところ、家からも今日は見えなかったらしい。
ううむ。実は来週の仕事帰りに決行しようと思っている。














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