【day30〜39】 あれから一か月
2023年10月16日(月)〜24日(火)
24:寒露 72:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
キリギリスではなく、こおろぎと読ませる歳時期もある。
久しぶりにマガジン『呼吸と情景』のほうに、あの、真南の光に関する後日談みたいなものを書いた。長文ですが、どうぞ。
あれ以来、まあまあよく眠れている。
少し自分が強くなったのも感じる。考えても仕方ない、と少し思う。
いつか東京に戻ってくるころ、朝の地下鉄に乗れなくもないだろう、とも感じる。
のぞみに一人で乗って、名古屋の友人に会いに行くアポをふたたび入れた。がんばる。
また、同病で苦しんだことのある別の友人とも会うことにした。
ポートフォリオを少しだけ更新した。今の職場の仕事に関しても追加したのだが、許諾をとっていないので非公開にしている。
以前ここに「クルマの運転も練習中です」と書いていたのだが、まさか本当に運転できる日が来るとは思わなかった。すごいな、私。
あの知らせを受けたのが9月16日。ちょうど1か月の現在地はこんな感じだ。
ここから良くなるのか悪くなるのか変わらないのか、まったくわからない。
お皿を買った。金沢で、姉や姪が遊びに来た時に、ケーキなどのせられるように。
もともと足りていなかった。
DELLのノートPCが届いた。が、これについてはあまり書きたくない。とにかく使いづらかった。Windows11への慣れの問題ももちろんあるのだが、パッドの性能が悪く誤作動ばかり、手が疲れてへとへと。そして、chromeを開くとどのタブも字が大きかったり小さかったりで、どこをどう調整しても何ひとつちょうどいい感じで表示されない。フォントも許せないくらい醜い。こんなこと、Macを使っている時には考えたこともなかった。
そのうち、モニターの下部に謎の縞々が現れた。初期不良にて返品することとなった(!)。
このパソコンはなんのために生まれたのだろう?
安いなりに長いことがんばって比較検討したことが、無に帰した。
そして、Windowsを使う自信も失った。大丈夫か。私。
もちろん高いお金を出して再びMacBookを買えばいちばんスムーズなのだが、苦手なことから逃げてラクをするために金で解決するような気がしていて、なかなか腹がきまらない。
困った。
それにしても、「特に何も不都合を感じずに見て、操作する」ということが、どれほど高度な研究と仕事の上に成り立っているものなのか、思い知らされた。
Macは値段相応に、それを追究して極めた作品なのだと、ユーザー歴26年で理解した。
(でも、過去に職場がWindowsだったことはいくらでもあって、特に慣れるのに時間もかからず普通に使えていたのです。DELLもしくはこのPCの問題だと思いたい)
日曜日、多摩センターにKIRINJI弾き語りのフリーライブを観に行った。「TAMATAMA FES」というイベント。
すばらしかった。これ無料で観ていいのか。
まさか堀込高樹の歌詞がこんなに泣けるとは思わなかった。「絶交」で泣くと思わなかったよ。
彼の言葉の力はこんなにもすごかった。もちろん、作詞において大天才だとずっと思っていたけれど、感情に訴えかける歌まで手に入れた今の彼は、もう無敵だった。
とにかく、歌詞がよく聴こえる。別のバンド目当てで来たであろう若者たちに、どうかこの天才の歌詞が突き刺さりますように、人生を変えますようにと祈った。
夫とふたりでライブが観られるのも、これで当分最後だろうか。
夫が毎日帰ってくる、という今を、とても貴重に、ものめずらしく感じている。
部屋の中が多少乱れていてもいい。もう引っ越すのだし。
なんとなく持っていたものは見つけ次第どんどん捨てている。
物件探しは小休止中。というか、この時期は動きが極めて少ない。逆に、今これぞという物件が出てきたら困る。
なんなら、4~5年後東京に戻ってきたら、家賃どれくらいでどのへんに、どのくらいの広さに住めるのか、考えている。