
【移住まで#31】 においを楽しんで生きると決めた 2025年2月26日(水)
咳が止まらず、嗅覚もなく、不安で眠れないので服薬。
目覚めてすぐ鼻をかみ、正露丸やペパーミントオイルの瓶を鼻に近づけるが、やはりうっすら刺激を感じるだけで、においは皆無。落ち込む。
おそらく炎症が起きるなどして受容体が傷んだのだろうなあ…咳もひどいし、頭痛もするし、どんな薬なら飲んでも大丈夫かわからないし、また耳鼻科へ行くか…と思いつつ、どうせ美味しくないであろうパンを焼く。
トースターの設定が高かった。200度近くあった。
すぐに何かが焼ける匂いがした。いい匂いだった。
ん?
!!
なんと、パンの焼けるにおいがわかるとは。
ほかの匂いもかいでみる。コーヒー。わかる。
ガーリックパウター。わかる。
ミントティー。わかる。
ああ、麻酔が切れたような感覚だ。
ふきんが臭い。
パンの焼けるにおいがきっかけだったのか、それとも、その前に鼻をかんだら、ねばっこいものが多めに出てきたので、そのせいなのかはわからない。
あらゆる匂いに鼻をすます(?)
瞑想のとき、私は音を聴くことが多かったけれど、世の中にはこれほどたくさんのにおいがあったのか。
においがわからなかったら、自然の中へ行くことも、カフェへ行くことも、なんとつまらないことか。そりゃ鬱を併発するよなと思う。
嗅覚障害になったらパンを焼こう。何かが焼けるにおいはたぶん感知しやすい(自論です)
人は忘れる生き物なので、たぶんこのありがたみもいずれ忘れる。
ということで、忘れないようにという意味でここに記す。
一瞬思ったもの。パニック障害で、あちこち自由に出掛けられなくても、五感が生きているなら幸せだって。
猫の肛門のにおいはまだわからなかった。今あまり発していないのかもしれない。はやくかぎたい(変態)
近所の古民家で開催されるヨガに行く予定だったが、キャンセル。本当はこんな時ほどゆるいヨガなどやったほうがよいのだろうけれど、咳が出るのでさすがに迷惑だ。
抗アレルギー剤は症状が始まってから服用し始めても効きにくいという。それで今、まだこんなに症状がこんなにも重いのだろうか。
今日から1週間、夫の夕飯の用意が必要なくなる。
仕事や職探しの雑務をいろいろすませる。
凝りに凝った身体のストレッチ、夕方にはようやく15分の瞑想クラスに参加できた。
カウント式の呼吸瞑想だったが、咳が出て苦しく、普通の呼吸瞑想にする。
猫ががんがん膝にぶつかってくる。
昼食はパスタ。夕飯はデリピクス。
夕食後、数日ぶりに編み物に手をつけるが、以前がんばってフランス編みの練習をした部分がどうもおかしい。子供の頃はできたはずのフランス編みができなくなってしまい、今は専らアメリカ編み。フランス編みのほうがどう見ても速そうなのでチャレンジしていたのだった。
が、どうやらその部分でミスを連発していたようだ。裏表を間違えたり、網目の数も増えたりしているようなので、泣く泣く数段ほどく。
これも簡単ではなく、棒針編みは解いた後にふたたび棒針を通す時に目を落とすこともあり、慎重を期す。アメリカ編みはキツキツに編まれるので、ふたたび棒に通すのが難しい(そうか、だからワイヤーみたいなのを入れている人がいるんだな)。ただ、これは次の段を編みながら挽回も可能。リセット完了。熱中していて23時半、やっと夫が飲み会から帰ってきた。あーあ、時間かけたのに一段も編めなかったな。やっぱりかぎ針をやりたいな。ほどくのが簡単だもの。丸いものも簡単に作れるし。
鼻も通るし今日こそ眠剤なしで眠れるか…と思ったが、さっきまで集中していたせいでまったく眠くない。明日は久しぶりに朝早い。またお薬のお世話になる。
編み物って単純作業だけれど、どうも眠気がとぶようだ。眠る前はやめたほうがいい。そういえば、勉強の前に集中するために編み物をする学校があるとも聞いたことがある。