『E-チーム運営』カテゴリーのまとめ-「桜井政博のゲーム作るには」
ゲーム制作の現場では、単にコードを書いたりアートを作ったりするだけではなく、チーム全体が協力し合って、プロジェクトを進めていく必要があります。そのため、チーム運営のノウハウや、効率的なコミュニケーションの方法、さらには日々の業務で大切にすべき心構えなどが重要になってきます。
本記事では、E-チーム運営シリーズとして、桜井政博さんがチーム運営に必要なポイントや実際に役立つ技術を紹介し、ゲーム開発の裏側を深く掘り下げます。これを読めば、ゲーム制作に携わるすべての人々がチーム運営の重要性とその方法を理解し、より良いチーム作りに役立つことでしょう。
私はこれは単なるゲーム業界だけでわはく、制作業、ITソフトウエア開発やデザインと言いた事業でも通用するマネージメント知識だと思っています。
E01-チームの情報共有
「ゲームはチームで作るもの」とよく言われますが、そのためには「情報共有」が欠かせません。チームメンバーが進行中のタスクやプロジェクトの状況を把握しやすくするためには、どうすれば良いのでしょうか。情報を正確に伝達するために工夫されるべき方法を考えることが重要です。チーム内で情報をクリアに共有し、誰もが状況を見通せるようにするための取り組みは、ゲーム開発の進行をスムーズにし、プロジェクト全体の効率を高めます。
E02-ゲームを作る職種
ゲーム開発には多くの職種が関わり、各職種はそれぞれ専門的な役割を果たします。デザイナー、プログラマー、ディレクター、プロデューサーなど、さまざまな職種が協力して一つのゲームを作り上げていくのです。この章では、ゲーム開発における代表的な職種を紹介します。それぞれの役割の違いや、チーム内でどのように協力し合うのかを知ることは、開発者として非常に有益な情報になります。
E03-思ったことはすぐに言え
「思ったことはすぐに言え」という言葉が示すように、チーム内でのコミュニケーションは非常に重要です。仕事を進める上で、関係者全員が現状を把握し、改善策を提案し合うことが、より良い結果に繋がります。問題があれば、ためらわずに話し合い、行動に移すことがチームの力を引き出すのです。仕事の姿勢として、この考え方は非常に重要であり、ゲーム開発でも同じように積極的なコミュニケーションが求められます。
E04-10人チームは7人分
「スタッフが増えると、作業のスピードが単純に倍になるわけではない」という点について触れたこの章では、人数が多くなった場合の管理の重要性が語られています。人数が多いと、意思疎通や管理が難しくなるため、それをどううまく調整していくかがポイントです。チーム運営のためには、単純に作業を分けるのではなく、どうすれば協力しやすくなるかを考える必要があります。
E05-全員まとめて意図を知る
チーム運営において、「全員が同じ意図を理解していること」が何よりも大切です。そのために拘束時間を増やす手法もありますが、その効果は非常に大きいものです。意図の共有が不足すると、方向性が異なったまま進行してしまい、最終的に問題が生じることになります。スタッフ全員が同じ目標に向かって進むためには、常に情報を共有し、全員が理解している状態を作ることが不可欠です。
E06-日報のすすめ
「日報を書くことのメリット」について語られたこの章では、日々の仕事を記録することがチーム運営にどう役立つのかを説明しています。日報を書くことは、プロジェクトの進行状況を明確にし、問題点を早期に発見するためのツールとなります。また、チームメンバー間で情報を共有するための手段としても重要です。この習慣を身につけることは、プロジェクト全体の成功に繋がります。
E07-デバッグは終わらない
ゲーム開発において、デバッグは避けて通れない重要な作業です。デバッグは、ゲームの品質を保つために欠かせませんが、要素が増えることでその作業が倍増し、無限に続くことになります。特に、ゲーム内の物理演算やAIの調整など、複雑な要素が絡む場合、デバッグ作業は膨大な時間と労力を要します。デバッグの体制とその進め方を見直すことは、ゲーム開発における大きな挑戦の一つです。
E08-会社でゲームを作ること
会社でゲームを作ることのメリットとデメリットについて語られたこの章では、会社に所属していない立場の視点から、会社でゲーム制作を行う意義について触れています。企業での開発とフリーランスでの開発にはそれぞれ異なる魅力と課題があります。これからゲーム業界に入ろうとしている人にとって、会社で働くことのメリットを理解することは、キャリアを考える上で重要です。
E09-その日のうちに全てこなす
「その日のうちに全てこなす」というのは、チーム運営において非常に重要な考え方です。メールを翌日に回さず、その日のうちに処理することで、チーム全体のスピードが上がり、効率的に仕事を進めることができます。チーム内でのスムーズなコミュニケーションは、結果的にプロジェクトの進行を円滑にし、メンバー全員を助けることに繋がります。
E10-決断を先送りにするな
ディレクターとして、時には迅速な意思決定が求められます。「決断を先送りにするな」という言葉通り、すぐに決断し、その意思をチームに伝えることが重要です。プロジェクトが進む中で、時には不確実な状況でも決定を下さなければならないことがあります。その際に躊躇せずに判断を下すことが、チームを引っ張っていく力となります。
E11-デバッグの体制
デバッグの作業は、開発本体以上に組織的に行われるべき重要なプロセスです。この章では、デバッグ作業の体制について紹介されています。大規模なゲーム開発では、デバッグ作業が複雑化し、専門のチームを作ることが一般的です。デバッグ体制をしっかりと整えることで、ゲームの品質が保たれ、より高品質な製品を提供することができます。
E12-モニタリングは果てなく続く
ゲームのバランス調整は終わりのない戦いのようなものです。モニタリングは、ゲームのテストプレイを通じて進められ、調整が繰り返し行われます。ゲームがリリースされても、バランス調整は継続的に行われることが多く、これに終わりはありません。ゲームバランスを保つためのモニタリングの重要性について、深く理解することができます。
E13-ディレクターとプロデューサー
ディレクターとプロデューサーはしばしば混同されがちですが、その役割は大きく異なります。この章では、両者の違いを明確にし、それぞれがどのようにチームを牽引しているのかを説明します。ディレクターはゲームのビジョンや方向性を決定し、プロデューサーはそのプロジェクトを実現するためのリソースを調整します。それぞれの役割を理解することで、チーム内での役割分担がより明確になります。
E14-小学生モニター
かつて、小学生を集めてテストプレイを行った経験について語られたこの章では、子供たちの視点からゲームを評価することの重要性が強調されています。子供たちの率直な意見は、ゲーム開発において非常に価値のあるフィードバックを提供してくれます。ゲームが実際に遊ばれるとき、そのプレイヤーの視点を考慮することが不可欠です。
E15-ディレクターは切る仕事
ゲームディレクターとして、最も大切な仕事は「切る仕事」だと言われます。作りたい要素が多くても、それをすべて実現するのではなく、最も重要な部分を選択して進めることが重要です。ディレクターとしての決断力と、その判断を迅速に下すことが、プロジェクトを成功させる鍵となります。
まとめ
【E-チーム運営】シリーズでは、ゲーム開発におけるチーム運営の重要な側面について多角的に取り上げています。チームの情報共有やコミュニケーション、意思決定の迅速さ、そしてデバッグやモニタリングに至るまで、どの部分もゲーム開発の成功に欠かせません。チーム運営をうまく行うことで、よりスムーズで効率的なゲーム開発が実現できることが分かります。これからゲーム開発に携わる人々は、ぜひこれらのポイントを参考にし、チーム運営に活かしていただければと思います。
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「桜井政博のゲーム作るには」のまとめ
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