チビ、先頭車両に乗る。
うちのチビは電車に乗ろうとすると必ず先頭車両に行きたがります。
先頭車両と言えば運転席の先に線路が見えますからね。ちびっ子には人気の車両でもありますね。
そんな子供に人気の先頭車両ですが、この話を聞くと読者の皆様もうちのチビも線路を見たいのかと思うかもしれません。
いえいえ、うちのチビは一味違います。
(言い方が親バカ)
先頭車両の座席に座りたがります。
線路見ないんかい!!
何回チビにツッコミいれたことか…。
チビの先頭車両乗りたがりは、乗り換え効率など関係ありません。
最後尾の方が乗り換え楽って時だって、先頭に乗りたがります。
普通に座席に座るなら、先頭も最後尾も関係ないのに…。
何がそこまでチビを先頭車両に突き動かすのでしょうか。謎は深まるばかりです。
よく電車に乗りますが、その電車が10両編成なんです。先頭から最後尾まで歩こうとすると意外と遠く、チビの足だとその遠さがより倍増します。
最後尾に乗ってくれれば乗り換えスムーズで早く目的地つけるのに…。
そんな親の思いなど関係ないチビ。
先日もホームの端から端まで歩くこととなりました。
いや、ほんと遠い…。
当然、乗っていた電車は次の駅に向けて出発します。
「電車、お見送りでもするか」
とチビに声をかけようと思ったら
すでに手を振っているチビ。
その辺りは抜け目がない。さすが電車好きのチビ。
そして、そして…。それに呼応するように
最後尾に乗っていた車掌さんが手を振ってくれたではありませんか。
電車をよく使われる親子さんには経験あるかもしれませんが、子供が手を振っていると案外車掌さんたちも手を振りかえしてくれるんですよ。
返してくれると、こっちもほっこりしてしまいます。
「手、振ってくれたね〜」
チビも喜んでそんな言葉を口にします。
当然、必ず手を振ってくれるわけではありません。みなさんお仕事ですからね。
だからこそ、返してくれると嬉しいんですよね。
考えてみたら、最後尾に乗っていたら手を振ってもらえなかったかもしれません。そのまま乗り換えホームに向かっちゃいますからね。
そうやって考えてみると、案外先頭車両も悪いものではないなと思いました。と同時に脳裏にこんな言葉が浮かびました。
いつだって探すのは短所じゃなく、長所であるべきだ。
どんなに乗り換えが遠くなっても、それに変わるいいことだってある。チビの先頭車両乗りたがりから、この車掌さんの手振りによって、ハッとさせられた出来事でした。
チビの先頭車両好きはまだしばらく続きそうな予感がします。
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Top画像:ストックフォト