自信の本質 揺らぐ自信と揺らがない自信
「自信」の本質
今回は、「自信」の本質について、
思うことを書いていきます。
自信がない
自信をつけたい
と思っている方は、とても多いです。
でも、そんなあなたは、
自分が求めている自信とは、そもそも何なのか、
考えたことがありますか?
つまり、自信の意味です。
あなたは、「自信ってなに?」と聞かれたら、何と答えますか?
わたしたちの言葉って、
ものすごく一般的な言葉なのに、
いや、だからこそ、
意味が詳しくは分からないまま、
使われていることって多いですよね。
だから、同じ言葉でも、
使う人によって意味合いが違っていて、
なんか違和感がある、
うまく会話が成り立たない、
ってことがあるんです。
そういう時は、大抵の場合、
同じ言葉を使っていても、
微妙にその言葉の意味の認識が違うことが多いんです。
ということで、今回は
「自信とはそもそも何なのか」という、
本質について、お話ししていこうと思います。
いつも通り、
「それは違うんじゃないか?」
「それってどういうこと?」という、
異論、反論、質問、
何でもウェルカムですので、
ぜひコメントを下さい!
自分という存在に対する自信
自信がない
自信がほしい
自信満々の人が羨ましい
と言う人の多くが求めている自信とは、
どんな自信でしょうか?
どんな自信がほしいのでしょうか?
前回の記事で、
「自信」という言葉を使うとき、
わたしは敢えて、
「自分に対する自信」と表現してきました。
それは、多くの人が求めている自信とは、
「自分に対する自信」、
もっと言えば、
「自分という存在に対する自信」だからです。
では、多くの人が求めている、
「自分という存在に対する自信」って何でしょうか?
一言で言ってしまえば、
それは、「根拠のない自信」なのだと思います。
どういうことか。
「自分に対する自信」には、根拠が必要ありません。
根拠があってはいけないのです。
後々、詳しくお話していきますので、
今度は反対に、「根拠のある自信」について考えてみます。
多くの人は、自信をつけたいと思ったとき、
「根拠のある自信」をつけようと、頑張ります。
「自信がほしいなら、成功体験を積み重ねなさい」
あなたも、こんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ここで言う、
「成功体験」とは、つまり根拠のことです。
例えば、仕事の例を挙げるとするなら、
「手に職をつけよう」
「何者かになろう」と意気込み、
仕事をバリバリこなして実績を上げて、
輝かしいキャリアを築くことで、
この言葉の通り、
成功体験を積み重ねていくことで、
わたしたちは自信をつけていきます。
実際わたしも、
根拠のある自信を手に入れたくて、
仕事に精を出し、資格取得に励み、
頑張ってきました。
その結果、
それでも仕事がなかなかうまくいかず、
腐ってしまったという経験がわたしにはあるのですが、
わたしとは違い、
努力が功を奏したとしましょう。
仕事で成果をあげ、
給料も上がり、役職も上がり、
会社組織の中で、
一目置かれる存在になったとしましょう。
想像に難くないですが、自信がつくはずです。
実際、そうやって成功体験を積み重ねることで、自信はつきます。
でも、その自信は、
「自分に対する自信」ではありません。
どういうことか。
仕事でバリバリ成果をあげている矢先、
大きな失敗をしでかし、会社に大損害を与えてしまったとします。
あなたは降格し、
周囲からのまなざしは冷たく、
これまで自分を慕ってくれていた部下も、何となく素っ気ない気がする。
なんとなく、会社に居場所がないと感じる。
想像すれば分かると思いますが、
このとき、あなたは間違いなく自信を失います。
なぜなら、
あなたが自信を持てていたのは、
仕事がうまくいっていたからだからです。
「自分に対する自信」をもっていたのではなく、
「仕事に対する自信」をもっていたのです。
だから、仕事ができなくなれば、
当然自信を失うことになります。
仕事人間で、
いわゆる「ワーカホリック」(仕事中毒)、
と呼ばれる人たちは、
仕事に対する、自信や誇りは持っていますが、
誰しも、
いつまでも第一線で活躍できるわけではないし、
いつまでも働き続けられるわけじゃない。
いずれは定年がやってきたり、
体力的な理由で、働くことができなくなります。
そんなとき、
仕事に自信を持っていた人ほど、
過去の栄光にすがることになります。
なぜなら、
条件に支えられた、
根拠のある自信はもっていても、
自分という存在に対する自信、
つまり根拠のない自信をもっていなかったからです。
根拠のある自信
つまり、よく使われる意味での自信は、
「根拠」に支えられているんです。
根拠のある自信だけを持っている人は、
自分を信じているのではなく、根拠を信じているのです。
だから、根拠がなくなると、
自信を失ってしまう。
誤解していただきたくないのは、
根拠のある自信はとても大切だということ。
根拠があるから、その根拠を武器にして、
わたしたちは、安心して行動していけます。
これまで仕事で実績を積んできた。
だから、この先の仕事も上手くやれるだろう。
どんな問題が起きても、これまでの経験を頼りに、
乗り越えて行けるだろう。
そう思えるから、
どんどん行動が積極的になっていくんです。
そのうえで、この記事でお話ししたいことは、
根拠のある自信はどうしても脆いということです。
根拠のない自信が最強である
逆に言えば、
「根拠のない自信」はとても強いです。
なぜなら、自分が自分である限り、
根拠のない自信は、揺らぐことがないから。
あなたの周りには、
何か実績があったり、
すごい業績があったりするわけでもないのに、
堂々としていて、自信に満ち溢れているような人はいませんか?
そう言う人こそ、
あまり前に出るようなタイプではないかもしれませんが、
凛としていて、確固たる自分をもっているような人はいないでしょうか?
自信がない人ほど、
そういう人に憧れることがあると思いますが、
そう言う人がもっているのが、
まさに、「根拠のない自信」であり、
自分という存在に対する自信なんです。
では、何があっても揺るがないくらいの、
根拠のない、「自分という存在に対する自信」の正体とは何でしょうか?
長くなってきたので、
また別の記事で詳しくお話ししていきます。
是非、また次回もお読みいただければ幸いです。
ご拝読、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。
あなたに幸あれ。