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05.苺の国のアリス

長年オタクをしていると、無限に推しが増えていくものですが。
推しではないのだけれど、心の一箇所にずっと居続けるキャラというのも私は何人かいます。ツイステッドワンダーランドに登場するリドル・ローズハートもその一人。
お母さんに一日中勉強を強いられ、栄養を管理され、遊びたい気持ちも苺のタルトを食べたい気持ちも押し殺し続けてしまった男の子。1章終盤にある彼の過去が描かれたシーンを初めて見た時は私の過去そのものに見えてしまって思わず泣き崩れましたが。あれから年数が経った今、ツイステの実況配信を見る機会が何度かありその度に1章のそのシーンを目にしました。その度に、何か。シーンの見え方というか、シーンを見た私の中で起きる情動が、変わっていってる気がする。自分の過去そのものに見えていたシーンは、違う人の話だな?と見えるようになり。シーンをきっかけに蘇る記憶は現実を塗りつぶすほど色濃くなく、ああこれは記憶なのか、とわかるようになり。そうして、今。何かじんわりと、理解し染みていく感触があります。自分自身だ、自分の鏡像で代弁者だと思っていたリドル・ローズハートは。違う世界に生まれて、違う物語を生きて、違う過ちを犯し、違う力を獲得した、違う人なのかもしれない、と。

少し前にどっぷりと自分を重ね合わせてしまった原神のフリーナも、いつかそんな風に見える日が来るのかもしれないですね。
とはいえそれなりにダメージは入ったので(ダメージが予測できた上で検討した結果その配信者を見たい気持ちが勝ったから画面最小にして見ました)今日は味わいの優しいノンカフェインティーを。


苺の国のアリス。霧ト晴レのノンカフェインティーです。

商品一覧からは消えてたんですけどインスタの投稿が残っていました。2種類のルイボスとローズをブレンドしたハーブティーみたいですね。去年の4月に販売終了したようですが、私は年始に買ったニューイヤーバッグで手に入れました。苺の国のアリス……もう名前からして可愛い……。アリスという3文字はつくだけで商品名が可愛くなる魔法の言葉だと勝手に思ってる。ハーブティーなのでそんなに風味は強くないと思うんですが、添えたかったのでお茶請けにチョコも添えてみました。チョコってなんか齧るとほっとするよね。

袋を開けるとあまーい香りがします!果物の苺というよりは苺のお菓子みたいなポップな香り。グミ感あるな。苺グミだこれ。でも苺とはちょっと違ったすーっとした酸味もある……この香りはすごくローズヒップっぽいなぁ。淹れた後は香りがぐっと上品~~~。苺っぽさはかなり奥に引っ込んでローズヒップ感が前面に出てます。香り高さと透き通った甘みが良すぎる……では一口。

……ほあ。落ち着く~~~……。
味が強くないから優しい温かさがじわっと染み渡ります……。舌が慣れてくるとやわらかーい甘みが徐々に拾えるようになってきます。うま!!そして予想以上に苺味!!がっつり濃い訳じゃないけどちゃんと苺の甘みと香りがふわっとするんですよね。優しいのに美味しい……。
冷めてくると旨味も出てくるんですよね。冷めてきた味の方が好きかも私。口当たりがとろっとしてきて甘みと旨味が増します。これをそのまま飲むのも美味いし、お茶請けに用意したチョコがまた合う~~~~。最近ガーナのブラックが好きでこないだ板チョコ買い込んだんですけど、チョコの旨味とお茶の旨味が蕩け合ってうんんんんんまい。そしてチョコが口の中から消えたタイミングでお茶を飲むとフルーティーさに驚きます。はっとするぐらい苺の風味が色濃い。その一瞬が過ぎるとまた優しい味わいのハーブティーに戻っていく。大人しそうに見せかけて表情の変化がめっちゃ楽しいお茶だ……。

美味しかった……。美味しくて良い香りであったかくて、ダメージを受けて強張っていた身体が少しずつ緩んでいく~……。その緩みをじんわりじんわり、自分の中で噛みしめる時間が好きです。
……ここ最近私生活がちょっと大変で、それをきっかけに過去のトラウマがフラッシュバックする事も多くなり。なし崩しではあるんですがトラウマ治療的なものに少し取り組みました。まぁやっぱキツい。キツいんですけど。無理矢理冷凍庫に押し込み続けてきたモノが、今ここに在っていいと思える事に安堵する自分がいます。辛いとか、不安だとか、寂しいとか嫌だとか。数十年分で山盛りすぎてどうしたものかってなるけれど。在っていいんだなぁ、と噛みしめてます。リドルともフリーナとも違う、わたしだけの気持ちがそのまま。

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