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46.ダージリン・ザ オータムナル

さっき01を上げたのに突然46。
これはなんでかというと、去年分で下書きに残していたけどまだ上げてなかったやつだからですね。普段ならしれっとナンバリング入れ替えて上げてしまうのですが、たまたま年をまたいでしまったのでこんな感じになりました。02として上げてもいいけど、2023の記録は2023のマガジンに収めたいしね。

そんな訳で本日二つめの投稿。去年のどこかの隙間で一杯飲んで下書きだけ残されていた紅茶レポです。


ダージリン・ザ オータムナルルピシアの紅茶です。
ブックオブティーに収録されているやつですね。いかにもオータムって感じのパケがかわいい!でも秋摘みダージリンって前にレポした事なかったっけ?とブックオブティーを整頓した時に思ったんですけど。前にレポしたのはスウィートオータムナルシーヨクオータムドリーム。どちらも数量限定の商品です。なのでこの常設で売っているダージリン・ザ オータムナルは意外と買いそびれていたっぽいですね。盲点だったなぁ。

袋を開けると……うわっ、良い。少し熟成されたようなこっくりとした茶葉の香りが良すぎる……。ダージリンの香り、悪口のつもりないんですけど草っぽい香りだなぁと思っていて。それがドライフラワーみたいにいい感じに枯れて乾いた香りがします。文字通り秋を感じる香りの奥にほんのーりいる甘みがまた良い……!淹れた後は……うわあああ淹れた後も良い香り。なんて言ったらいいんだろう、華のある香りというか。甘いとか柔らかいとか重いとかシャープとか、そんな感じに振り切れてない。甘さもある、しなやかさもあるしきりっとした輪郭がある、それら全てが絶妙な塩梅で形作る『華』、って感じの香りです。つまり、美人……!このお茶美人さん!美人さんだよ!顔が良い!香りだけど!上質で華やかな甘い香りがなんともファビュラス……では一口。

……ほふ。一口、一口飲んだだけでふっと全身の力が抜ける心地がした。なんて美味しい……。どんな味、って訊かれて即答ができないんですけど、とにかく『美味しい』に一瞬で浸らせてくれる美味さがあるんです。わかりますかこの。わかんないと思う言葉にできてないから。待ってね順を追って言葉にするね。……苦味が美味しい。苦味、あと渋みもそこに溶け込んでる気がする。飲んだ瞬間くっ、と味の奥に引き込まれるような重みがある。その味に沈み込む感覚がすっごい心地よくて。苦味が掴めると次に甘み、旨味……と一つずつ言葉で掴めますね。そう旨味も美味しい。しっかりとあるのに雑味のない、どこまでもなめらかな旨味。ざらざらしてないんですよね。つるっと磨き上げられているの。旨味はつるっとしているのに苦味によって味わいに凹凸が生まれていて、それにひっかけられる事によって引き込まれている感。あとその苦味が苦味だと一瞬わからないぐらいに、甘みが溶け込んでいるんですよね……。どの味も境目がわからないぐらい溶け合っていて、そして絶妙なバランスの強弱をしている故に一瞬掴めなくなる、ただただ美味い液体……やっぱ美人だ……仕上がった美人だ……。
後味には渋みが強めに残るんですけど、それすら美味いんですよね。旨味と完全に溶け合っちゃった渋みだから。でもこの後味だけちょっと遊びがあるというか、ここまで感じてきた『完璧さ』からは少しはみ出ている感じがする。彫像みたいに惚れ惚れする美しさの美人が去り際に、ぱちっと残したウインクみたいな茶目っ気のある可愛さ。それすらも美しいんだけどちょっとお茶目。そんな後味です。加賀美ハヤトみたいだなこのお茶。加賀美ハヤトの事なんだと思ってるんだ私。でも社長似合うよこれぇ……。


……美味しかったああああ……。あっという間に一杯が消えていました。比較的ゆっくりと味わってたはずなのになんか消えたな……おかしいな……。余韻に浸るー……。
年末なのも相まって、ちょっと油断するとタスクが山積み、それをこなすのに追われてばたばた忙しなくなりがちです最近。そんな中で最近はちょっとだけ『自分のスピード』に意識を向けるようになっていて。ちょっと今速すぎて後から疲れそうかも、って気づいた時にはスピードを落とそうとしてみてます。五感で感じられるゆったり心地いいもの、に触れて浸るとスピードを落としやすくて、このお茶はまさにぴったり。とっぷりと浸れる美味しい味わいに心地いい香り、スピードが緩むなぁ~……。

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