HSPの私が考える優しい接客
私はHSP気質でちょっとしたことで気分が揺らぎやすい。誰かが近くで怒られているのを聞くだけで、まるで自分が怒られているかのように辛さを感じたり、逆に他の人が喜んでいるのをみて自分ごとのように嬉しかったりする、そんな特性を持った人間だ。
人と接すれば、いい面だけでなくそういった機会に晒されることも当然多くなる。
では同じような特性を持つ人でも、接客に嫌な気持ちを抱かずにお買い物できるそんな方法はないのだろうか。
私はほんの少しの気遣いや、話す言葉を選ぶことが解決方法になると思っている。
私がデパ地下で販売をしていた時の例を挙げてみよう。
話が盛り上がって支払いを忘れられてしまう
そんな時は「お会計がまだです」と言うよりも、「お支払いは何でされますか?」と聞く方がお会計を忘れていることに気づいてないのを装えておすすめ。
「恥ずかしい!」という気持ちになるとドキッとするし、後から落ち込む人もいるので、それを回避した言い回しにする。
1品だけ買うの気まずいな、と悩まれている
「おかずのプラス1品にいかがですか?」
「他に買われたものに合わせていかがですか?」決して1点だけを買うことは恥ずかしくないことだとアピールする。販売員はたくさん買ってくれればもちろん嬉しいが、少ないからと言って嫌な気持ちにはならない。
デパ地下ではいろんなお店のものを好きなものを好きなだけ帰るのがいいところだから、大いに活用してほしいと思っている。
それを伝えるために「プラス1品」という言葉は使いやすい。洋服で同じような場面があれば、「お持ちのお洋服に合わせていかがですか?」などの提案ができる。
目線を合わせるために膝を使う
これは実体験から思いついたものだ。
私は中学生になるまでかなり小柄でいつも周りの人から見下ろされていた。腰を曲げたり首を傾けて話をされると小さいことを再認識させられるような気がして苦手だった。
そして大人になり、どちらかといえば背が高い方になったのだが、小さい頃の経験から思いついたのが膝を曲げて人と背の高さを合わせる方法だ。
目線の高さをお客様と揃えると、怖い印象を避けられる。商品をお渡しするときにはよりしゃがみ商品を胸元まで持ち上げれば、より丁寧な印象になるし、顔の高さが揃うことでお客様に親しみを持ってもらいやすくなるだろう。
敏感な人は、いい面も悪い面もたくさん気付く。
だからこそ細やかな気遣いが心に響くのだ。
私はどんなお客様にとっても過不足のない接客をしていきたい。
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