農業関係のメモ
いつメモしたかわからない農業関連のメモが出てきたので。内容はいまいちだがもう少しこの様な燃料から考える農業問題について学んでいきたいと思う。
最近の化石燃料高騰は、農家の生産コストに大きなダメージを与えている。今後も燃料費は高くなると予測される中、これからの農業を生き抜いていくには「エネルギーシフト」の観点が必要である。
農業におけるエネルギー問題とは?
農業は、太陽エネルギーを最大限に活用し、健康な生き物を育てる産業である。しかし現在では太陽エネルギーではなく化石燃料に依存した、肥料と農薬と燃料に依存した農業が中心となっている。地球の人口は増えているのに対し、化石燃料は長期的には枯渇していく。米国のシェールオイル・シェールガスブームで2015年から下がった原油価格は、いつの間にか元の水準に戻りつつある。昨年の日本の化石燃料輸入額は、四半世紀前の3倍以上、金額として10兆円以上も多くなっていて、これに伴う経費増は、肥料と農薬と燃料と輸入飼料に依存する全国の農家に深刻な問題となっている。欧米では、今世紀に入っての化石燃料価格の上昇が消費者物価に転嫁され、インフレ基調が続いている。
しかしながら日本では、化石燃料価格の上昇という原価アップを商品の価格に転嫁することは、製造業でも農業でも行われず、生産者だけがコスト増をひたすら甘受して来た。
現役世代の減少に伴って農産物消費量の減少が続く日本では、需給バランスが崩れ続けており、買い手市場が続いている。
日本の15〜64歳人口は1995年をピークにして、2015年までの20年間に12%も減少している。そして65歳以上人口は増え続け、日本在住者の4人に1人以上を占めるに至っている。65歳以上になっても、若い頃と同量のコメを食べている人はいないと思われる。そしてこれがコメの需要量の減少を生んだ原因の一つなのだが、減反のスピードがそれに追いつかないので、米価は上がる気配もなく、生産額(=生産量×米価)は一方的に減少を続けている。
人口減少社会の中で農家が生き残るためには、相対的に少量生産で高価格のブランド品への移行を進め、かつ将来的にも続く化石燃料価格の上昇によるコストアップにも対処できなくてはならない。