社労士になったきっかけ②
大阪堺筋本町のマチネ社労士事務所⚖️社会保険労務士の上田麻美です。
社会保険労務士になったきっかけは「焼き鳥」でした。 ていうお話です(笑)
仕事にもプライベートにも何にもトラブルないのに、何で「うつ状態」?
何にもトラブルがないし、落ち込むような事が一つもないのに、どうして自分が
「うつ状態」になったのか?不思議だったので、振り返って考えてみました。
不安に思うようなこともなかった。
嫌いな人もいないし。
嫌な出来事もない。
失恋した覚えもないし、ケンカもしてない。
仕事は毎日定時で帰っていたので、残業して疲れが溜まっていたなんてこともありませんでした。
人間関係も素晴らしい方に囲まれていて、迷ったら相談できて、悩んだら聞いてくれて、叱ってもくれて適切にアドバイスもくれる。
たまに、居酒屋に行って、同僚とたわいもない話や、愚痴を言い合って笑って酔っ払って家に帰る。
そんな毎日を送っていたので、自分には一番遠い病気だと思っていました。
幸せもストレスの一つだよ
常駐していらっしゃった産業医さんがポロっておっしゃいました。
「幸せもストレスの一つだよ」
その頃の私は30歳という節目もあって、友人が一気に結婚したり(1年間に24回結婚式に出席しました)同僚が会社をやめて新しい人生に挑戦したり、出世したり、弟が結婚したりと、私自身は何も変わらなくても周りの状況が一気に変わって行きました。
ずーっと今のまま楽しく会社に行って仕事して、みんなで頑張って、たまにお酒飲んで笑って過ごせたらいいな。
と思っている自分と、どんどん変わっていく周りの状況に、嬉しい反面寂しいなと思っていました。
同時に、変わらない自分についても、「このままでええんかな?」と考えていました。
失う事が怖いから、必死で変わらないように今の幸せにしがみついている。
そんな感じだったと思います。
会社は楽しいけど、今のままじゃ良くないのかな・・
何度も書いてますが会社は楽しかったです。
労務管理も完璧でした。
適切な仕事量、評価、労働時間。
パワハラもないし嫌な上司もいない。
そんな環境でも、私はメンタル疾患になりました。
メンタル疾患になるような人が勤める会社ってブラック企業なんじゃないの?
労働者災害補償保険法では、メンタル疾患の労災認定評価方法に労働時間の項目を設けています。
一般的に労働時間の長さ(残業時間の多さ)はメンタル疾患者を増やす要因になると考えられています。
そのころの私の残業時間を調べてみると
「月10時間」程度でした。
1日あたり30分くらいの残業だったという事です。
そんな労働時間でメンタル疾患になるはずない。と思いました。
結局大好きだった会社は退職することに決めました。
退職した理由は、「社会保険労務士になろう」と決めたからです。
自分は会社で幸せに働いている つもりでした。
会社のことが好きだし。
理念にも共感していたし。
何より辞めたくないと思っていた。
「この会社で働けて良かった」 と思いながら働いていました。
なのに、「このままこの会社にいたらもう一度心が壊れる日がくる」と確信していました。
なら、どんな働き方ができれば良かったのかな?
会社とどんな風に話し合えば良かったのかな?
他に同じようなこと思っている人いるのかな?
ずーっと働ける会社ってどういう会社なんだろう?
良い会社ってどういう会社を言うのかな?
私も悩んだけど、会社はどう思ってたのかな?
会社にとっては私はどういう社員だったのかな?
どんどん「良い会社」って何?って疑問が湧きました。
そして、私は 「社会保険労務士」 になりました。