大阪堺筋本町のマチネ社労士事務所⚖️社会保険労務士の上田麻美です。
私は、社労士を目指した時
「開業して1人で自分の力でやっていきたい!」
「会社を経営してみたい」
なんていう、熱い想いみたいなのは全くなかったです。
どちらかと言わず、「雇われて生きていく」一択で来たので
今、開業して独りで仕事をしている事がとても不思議です。
「開業しよう」って決断するまでに1年近くうだうだ考えたのですが、
その時に始めて「断を下す」ことの難しさと怖さを実感しました。
「進むもよし、とどまるもよし。要はまず断を下すことである。みずから断を下す事である。それが最善の道であるかどうかは、神ならぬ身、はかり知れないものがあるにしても、断を下さないことが、自他共に好ましくないことは明らかである(道をひらく 松下幸之助)」
どっちを選んでもいいから、自分で選ぶこと。選んだ方が正しいのか間違えているのかなんて、神でもないのにわからない。
って松下幸之助ですら言っているのに、私が最善を毎回選べるはずがない。
開業することで失敗するかもしれないし、大成功するかもしれないし、どうなるかなんてわからない。けど、決めないといけないことだけははっきりしている。
間違えた方を選んだとして、自分にその間違いをリカバリーできる力があるんだろうか?
ということの不安が一番強かったと思います。自分の力を信じられるような情報がものすごく少なかった状態で、人生を左右する決断をしないといけなかったので、とても怖くてしんどかったです。
「人生を歩む上において、企業の経営の上において、そしてまた大きくは国家運営の上において、それぞれに今一度、断を下すことの尊さを省みてみたい。(道をひらく 松下幸之助)」
開業を決意した後も、「断を下す」ことの繰り返しです。
小さいことなら、
・どこで開業するのか
・開業日はいつか
・労務ソフトは何を使うか
・どのパソコンを買うか
毎日、選んで比べて決めての繰り返し。
でもその一つ一つは、不安と心配と期待が入り混じっていて決して容易ではないです。
それが、自分ひとりのことなら、ゆっくり考えて決めても良いだろうし、時に不安に震えて立ちすくむことがあっても良いんでしょうが、従業員を抱える経営者はそうもいかないでしょうし、失敗しても良いからエイっ!って決断。なんて軽く考えるわけにはいかないんだろうな・・・
断を下す。まずは決断できた、その尊さに敬意を払おうと思います。