【シリーズで見よう007】第13作目007オクトパシー
ついにシリーズで見よう007も折り返し地点13作目になりました。
ムーンレイカーでは宇宙にまで行ったボンドでしたが、次作ユア・アイズ・オンリーでは地に足をつけたアクション映画へと回帰しました。はたして、今作オクトパシーはどんな作品でしょうか!
〈あらすじ〉
東ベルリンに潜入中だった009が何者かに殺される。
手にしていたのはロシアの皇帝献上品レディーの卵であった。偽物を競売にかけ、ソ連の軍事費に充てられてる事を懸念したMはサザビーズのオークションにボンドを潜入させる。競売で本物のレディーの卵とすり替えたボンドは貴族カルマから追われる事になる。カルマの側近マグダがとある島に出入りしている事をつかんだボンドはその島に潜入。その島は、女帝オクトパシーが取り仕切る女ばかりの島であった。カルマの目的とは!?ボンドは危機を救えるのかぁぁ!!
<感想>
前作、ユア・アイズ・オンリーでアクション部分の演出が強化されてましたが、今回は更にグレードアップ!CGを使ってない生のスタントアクションの数々はマジで驚きの連続です。しかも、前作は薄かった007感、すなわち“とんでも感”が加わり中々の怪作でありました!!
冒頭、飛行機のアクションは中々見ごたえがありますが、
今回の任務は偽物の宝を売りさばくインチキ商人を追え!という感じで、これまでと違ってダイナミックさを感じません。ゴールドフィンガーのように貴族カルマ相手にオークション、カジノで出し抜く軽快さはあり、見てて飽きないものの事が大きくなる予感はあまりないです。今回の用心棒のインド人もカレー屋の看板に書いてあるTHEインド人って感じのターバンを巻いたひげもじゃの男で、いままでのボンド映画用心棒の中ではキャラが薄目です。
後半、手掛かりが無くなったボンドは、
カルマの側近の女性マグダが出入りしている、オクトパシーの島に潜入しますが
ここから、加速度的におもしろくなっていきます
ワニがうごめく海?(川!?)に取り囲まれた島に潜入するのですが、
なんとボンドがワニ型の潜水艇で上陸!
ワニ!!と思ったら、ボンドでした~演出なのですが、誰も予想不可
中盤まで割と真面目展開だったので「ま、ま、マジかよ!!」必見です。
そして、その島を取り仕切る女帝オクトパシー。
オクトパシーの父は、毒を持つタコが好きだったようで娘にオクト・プッシー=オクトパシーって名づけたのでした。
ってそんなわけあるか!
どこに、そんなきっしょい名前の付け方する親父がおるんや
そして、その島には美女しか住んでいません。
どうやら、恵まれない女性達を連れてきて生きるすべを教えていたのです。密輸稼業をする一方、ホテルやカーニバル、サーカス経営と割と真面目にビジネスをしているようです。そして、そのオクトパシー軍団の服装が赤タイツの黒ベルト。これは中々奇妙…かっこよくもなければ、かわいくもないです。誰も好き好んで来てるとは思えません。が、どこかで見覚えが…
こ、これはMr.インクレディブル!!
そして、オクトパシーとボンドは結ばれるのでした…タコ型のベットで…。
そこに、カルマからボンドを殺すように依頼された町のごろつきの襲来を受けます。そこに、今回もきました!!謎の強キャラ用心棒!!
マルノコをスーパーヨーヨーみたいにたらしつける男です!
ヨーヨー形式なので基本上からマルノコを垂らすスタイルで攻撃してきます。なんという効率の悪さ!GOGO夕張的な感じで非常によいです。
その後、とあるサーカス団が怪しいと睨んだボンドは東ドイツに潜入します。そこで、カルマの計画が発覚します。なんと、ロシア軍の一部と結託し密輸の宝石を核爆弾にすり替え、米軍基地で核爆発を起こし、どさくさに紛れて侵攻しようとしていたのです。
急に規模がめちゃデカくなってきましたよこれは!!
爆弾は列車の貨物に積まれたためボンドはそこに潜入しますが、そこにはインド人用心棒が警備してました。バレないためにサーカスの衣装のゴリラの着ぐるみを着るボンド。目のとこしっかり出てるし、ゆらゆら揺れてるし絶対バレるやろ
その後、汽車の上でのアクションになりますが、ホントに汽車の上で戦うスタントがあり、CG時代の現在では逆に新鮮で普通にスゴイです。
その後、電車から振り落とされるボンド。
早く米軍基地へ向かわないと爆弾が爆発してしまいます。
超急いでるボンドですが、通りすがりの車が全く止まってくれません。若者が乗ったオープンカーが止まってくれますが、ボンドが近づくとわーっと走り出してしまいます。ちゃかされるガッカリボンド。
その後、車を盗んで警察とチェイスになりますが、今までは割と早送りでスピード感を演出してましたが、街中を綺麗なドリフトを駆使してチェイスを繰り広げます。やっぱり、アクション部分のレベルがめちゃくちゃ上がってます。
基地で開かれるサーカスに爆弾が仕掛けられてるのですが、急ぎまくってるボンドは言葉ったらずで警戒されてしまいます。なんせ兵士がうじゃうじゃいるので、テントに全く近づけないボンドは……ピエロになってテントに潜入
いや、そのメイクとかする時間あったら何か方法あるやろ
とは思うのですが、
ボンドのピエロは自分でメイクしたとは思えない完成度で、スゴイ切なそうな顔してて最高です。しかも、冒頭で殺された006はピエロ姿で潜入していたのでうまくつながってるのですが…「爆弾がここにある!みんな逃げろ!」と言っても、ピエロ姿で誰も信じてもらえないという…ボンドが珍しくまぁまぁ焦ってますw。間一髪残り1秒ぐらいで無事爆弾を解除。
裏切られた事を知ったオクトパシーはカルマの城にオクトパシー軍団を引き連れ奇襲をかけます。なんかよく分かりませんがオクトパシー軍団がめちゃくちゃ敵部隊を圧倒していき、見てて何かニヤニヤしてしまいます。ここでイギリス国旗柄の気球に乗ったボンドが助っ人登場。イギリス国旗柄…スパイにしては目立ちすぎます。
しかしボンドの活躍むなしく、カルマと用心棒インド人はオクトパシーを連れてセスナに乗って逃走。ボンドは間一髪羽につかまります。ここからはマジですごいですよ。上空でセスナの上でインド人と戦います。もちろん合成の部分もあるんですが、実際にスタント撮影してる部分も多く、マジかよって感じ。ミッショインポッシブルでトム・クルーズが飛行機に捕まるスタントやってましたが、同じような事をすでにしています(スタントマンの方ですが)
という事で今回オクトパシー
アクションシーンがよりグレードが上がり、従来のボンドのトリッキーな部分も存分に増え、妙にクセになる作品でした。これは、次回美しき獲物たちも楽しみすぎる!!という事で次回美しい獲物たちでお会いしましょう