【シリーズで見よう007】第10作目 007私を愛したスパイ
【シリーズで見よう007】をついに10作目。
今作はルイス・ギルバート監督007私を愛したスパイ!
ボンド作品の中でも、ロシアより愛をこめて、女王陛下の007についで人気の高い作品だ。10作目であり15周年となった今作は興行不振だった黄金銃を持つ男から方向転換を余儀なくされた。その成果もあってか興行的には大成功!しかし、この年は歴史に残る大作ぞろいであったためスターウォーズ、未知との遭遇、サタデーナイトフィーバーに続く4位となった…つっても、十分すごい!
〈あらすじ〉
イギリスとソ連の原子力潜水艦が突如姿を消した!
エジプト・カイロへと派遣されたボンド。そこで、KGBのエージェントトリプルエックス事アニヤと出会う。英ソ利害が一致した事から共同で捜査を行う事になるのだが、謎の怪力男ジョーズの襲撃を受ける。ボンドは潜水艦追跡装置の設計図が入ったマイクロフィルムを取り戻す事が出来るのか!?そして、その背後にいる黒幕とは!?
<感想>
かつてない熱い展開だ。
今回のボンドガールトリプルエックス事アニヤはソ連KGBのエージェント。残念ながらトリプルエックスと言ってもヴィン・ディーゼルではない。敵対国だが利害が一致する事から共同で任務を遂行する。しかも、以前の任務でボンドはアニヤの恋人を殺していたため「任務を終えたらあなたを殺す」と言われながらも、アニヤはボンドに恋をしてゆく。
死ぬのは奴らと黄金銃でふざけ過ぎたのか、
今回は割とまとも路線。一抹の寂しさもぬぐえない。
前回、前々回と散々つっこみながら鑑賞し、理解出来ない展開にブーブー言ってたのだが、あら不思議…まともになるとすごい物足りなさを感じた。
ただ、見どころのシーンも多い。
富豪の海洋学者が謎の潜水基地。どこが海洋学者やねんと思うも元々はスペクターの予定だったらしい。また、今回のボンドカーロータス・エスプリは前回までのアストンマーティンと違い近未来のフォルムでかっこいい。ボンドカー史にも残る潜水モードは誰しもが必ずどこかで見たイメージであろう。そして、最後の巨大なタンカー内での銃撃戦。その超巨大かつ専念されたセットは見ててほれぼれする。
そして、今回の強キャラヴィランジョーズ!
歯が鉄でとにかく怪力。もちろん存在は知っていたが、ムーンレイカーに引き継がれるほどの人気キャラとは思ってもみなかった。
最後のお馴染みのシーン脱出後のセックスでは、何とM含め他大佐に見られて「何をしてるだボンド」とつっこまれるシーンはついにここまで来たかと思ってしまった。
個人的には今作なんかそこまでな気がしました。
今回、マクガフィンとして活躍するマイクロフィルム。この聞き馴染みがあるようなないような代物。そういえば松本人志のコントに「マイクロフィルム」というズバリのものがあって、おそらくここから来たんだろなと思いましたね。
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