
へんか、へんげ、へんしつ
この減量で、多くの変化が訪れました。
驚異の好き嫌いの成長スピード
まず、雪印のコーヒー牛乳すら苦くて飲めない極度の甘党だった私がブラックコーヒーを飲めるようになったこと。これは、コーヒーの利尿作用やカリウムですこしでも浮腫を防ぐ為、それと砂糖や牛乳をいれると太るからです。
次に食べられるようになったのはお酢。ダイエットにもいいと言われて積極的にリンゴ酢や黒酢をとりいれるようになり、デトックススープとして酸辣湯風味をつくって飲んだりしました。そのおかげで料理のスキルはあがりました(笑)
また、すこしでも砂糖やハチミツ、ソース、マヨネーズ、ドレッシングを控えたくてハーブやスパイスの香りで満足しようとした私は、気づけば苦手なスパイス料理やドリンクが平気に!
苦手だった食べ物の克服スピードが異常すぎて舌だけ別人になったのかってレベルでした。
ひとりで食事がとれない。けど誰とも食べたくない
次に、誰かと食事をしないとひとり分のカロリーもまともにとれなくなりました。誰かと喋ることで食べることに意識を向けずにすむし、お喋りしながら消化しきってしまえば嘔吐することもない。そして、目の前の友人が同じ量のカロリーをとることで安心して食べることができたのでした。
その一方で、職場でのランチ時間は知り合いに食事風景をみられないようにするのに必死です。ランチでもっていくのはインスタントみそ汁の袋を半分にしたもの。パンやおにぎり、肉まんを1/2もしくは1/4に刻んだものをつめたタッパー。お味噌汁は半分飲んではお湯を継ぎ足して味噌風味のお湯になってもおかわりをつづけ、おにぎりは半分を30分かけて咀嚼する。そして、すこしでも胃に残るように食べ終わったらひたすら時間まで仮眠をとって過ごしていました。そうでもしないとお腹がすいて仕事にならないからです。
体の声と頭の声の分離

次第に1日の摂取カロリーをどんどん減らしていき、一時期は1日300キロカロリーを越えることすらできなくなっていました。仕事着や靴は着て歩くだけで重く、声をだすだけで息切れ。骨が浮き出てフローリングは痛くて座れず、肋骨とブラがすれて胸の真ん中が紅くなる。
現在では時々骨から「ゴリゴリ」と動くと音がして、
脂肪もほとんど落ちたのか神経ごしに骨のうえに直接皮がはってる感覚があります。
体は「食べてくれ、限界が近いぞ!」と言ってくれてます。
しかし、頭は「今日はもう500キロカロリー食べたんだ!これ以上食べてどうする!」
「今までこれだけ苦労して、苦しんで減らした数字を全て無駄にするのか?この数字が唯一の取り柄なのに!」
こうなるともう何も食べられなくなる。食べたら自主的に吐く。それしか方法はありませんでした。
まちね。