格闘家はコロナ禍でどのくらい太るのか?

格闘技は全身運動です。しっかり食べていないとどんどん痩せるくらい普段の練習でカロリーを消費します。ですから、体重制のある格闘技をやっているひとはたいてい引き締まった身体をしています。

さて、普段の練習をしなかったらどうなるか。その答えがコロナ禍でわかりました。私自身は一時期5 kgくらい体重が増えてしまいました(今は少し戻りました)。そんなことをTwitterで書いていたら、BJJ CHANNELさんからリプライをいただきました。

有名選手たちの顔がコロナ禍で、試合どころか練習も困難な時期、確かに丸くなっていたような気がします。

コロナ 禍での体重増加

Herrera-Valenzuelaたちは564人の格闘家にコロナ禍の影響でどのくらい体重が増えたかを尋ねました。ブラジリアン柔術、総合格闘技、空手、MMAなどさまざまな競技の格闘家から回答を得て、3年以上の競技経験、コロナ禍で隔離を受けた日数などの条件で絞り、234人を分析の対象としました。

ブラジリアン柔術をやっている人たちは、平均して2.5 kg増加していました。他の競技もだいたい2kg前後で似たようなものでした。全体の平均体重が75 kgくらいなので3%くらいの増加となります。やはり隔離され練習ができないと体重は増加してしまうようです。もっとも調査の対象となった格闘家たちは平均で20日程度の隔離期間でしたから2.5 kg増で済んだのかもしれません。

練習したら減るのか?

Herrera-Valenzuelaたちの調査ではその後については書かれていません。私の場合は、緊急事態宣言前に運動強度を戻せずなかなか減らなかったのですが、ウエートトレーニングを再開したら、徐々に減り始めました。腰を痛めた期間を除き、ほとんど毎日酒を飲んでましたし、厳しい食事制限もしてません。馬鹿食いと間食を気をつけたくらいです。普通の人と比べるとかなり食べています。

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それでも3ヶ月くらいで3 kgくらい落ちました。現在の体重はどうにか許容範囲なので、しばらくこれでいいかなという感じです。

引用文献

・Herrera-Valenzuela, T., JJ, N. V., Merlo, R., Valdés-Badilla, P. A., Pardo-Tamayo, C., & Franchini, E. (2020). Effect of the COVID-19 quarantine on body weight among combat sports athletes. Nutricion Hospitalaria.

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