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柔術をはじめて30日でどのくらいできるようになるか?

1月は年の初め。道場に入会者が多い季節です。ブラジリアン柔術は、はじめるのこそ簡単なのですが、上達に時間がかかります。さて、完全な初心者が30日、つまり1月でどのくらい上達するのでしょうか

Kize Baeさんの30日


アメリカの女性YouTuber、Kize Baeさんが30日でどれくらい柔術が上達するのかという企画で動画をあげました。道衣ではなくNO-GI柔術です。最初はぎこちないですがすぐに上手くなっていきます。彼女の動画は、初心者の方が柔術を経験するときに感じる爽快感に溢れています。そして、寝技での身体の使い方の難しさ、そしてそれを身につけた時の喜びが自然に伝わります。柔術って楽しいということが見て取れます

練習の初日と2日目はプライベートレッスン形式で行いました(コーチとKize Baeさん、それに経験者の友人Miaさんでレッスン)。初日はエビなどマット運動を学び、2日目にペアになっての基本ドリル(対人での足回しなど)です。そして、3日目から通常のクラスに入りウォームアップ→テクニック→スパーリングという流れで経験をしていきます。

この初日と2日目にプライベートレッスン形式で学ぶというのはなかなか良いなと思いました。多くの道場では、最初から通常のクラスに参加する形式が多いと思います。柔術には独特の動きがあるので最初から見様見真似で参加するのはなかなか大変。

なので、基本のキをプライベートレッスン形式で最初に学べると良いですね。周りを気にせず、細かい部分まで教えてもらうこともできます。プライベート形式でなくても、最初のクラスでは「無理しないで良いですよ」と言われますし、周りも親切に教えてくれたり、できるまで待っていてくれます。とはいえ、自分だけできないのと負担ですよね。周りに迷惑ではないかと気後するかもしれません。

ちなみに私が所属するVISCAでは、入会したての方には、基本のマット運動を、指導者が通常クラスがはじまる前にマンツーマンでレッスンをします。また、一人運動クラス(ストレッチとマット運動をやるクラス)というのがあり、そちらで基本の動きを集中して学ぶこともできます。

で、このBaeさんですが、すごく楽しそうにやっているだけでなく、上達も無茶苦茶早い。平均的な人だと半年はかかるようなことを30日で達成していました。すごい。それでも最初はエビの動きがぎこちなかったり、スパーリングでは何をして良いか途方にくれたりと、誰もが経験することを率直に動画で語っていました。こんな上達が早い若い人でも、なかなか上達しない我らおじさん・おばさんと同じようなことを考えるとは感慨深いです。

Laurie Shawさんの30日

こちらも同じくアメリカのYouTuber、Laurie Shawさんが30日チャレンジでブラジリアン柔術を体験していました。Shawは通常の道衣を着た柔術ですね。グレイシー・バッハという王道中の王道の道場での体験記です。 

Shawさんの動画には、練習風景はそれほどないのですが、Baeさんとおなじく、最初にプライベートレッスン形式で基本の運動を学ぶことは共通しています。

一番の違いは体験企画として、上達をわかりやすく見せていること。Shawさんは、初日に、男女1人ずつとスパーリングをしどちらの相手にも、3回関節技・絞め技を極められ、タップをします。30日の体験でどのくらい上達するのか最後に同じ相手とスパーリングをして確かめるのです。

結果は見てのお楽しみですが、30日後には動きが全く違っており、確かにはっきりと上達がわかりました

初心者がどうやって学ぶのか良くわかる

この2つの動画を観ると、格闘技経験がない人が道場に入って、どのような体験をして上達するのか良くわかると思います。柔術の楽しさと共に、道場の温かくフレンドリーな空気をよく伝えてくれる動画になっていました。もちろんアメリカの道場ですが、多くの日本の道場もとても良く似ています。たいていフレンドリーで温かい。

とはいえ、この動画の二人は、若くてとても運動神経が良いです。しかも毎日のように練習をしたのでしょう。ふつうのおじさんやおばさんは、毎日練習できませんし、運動神経も若者ほど良くありません。なので、この二人と比べるとだいぶゆっくりと上達するでしょう。

それでも、この二人が経験した成長や、格闘技による心地よい疲労とそれに伴う爽快感、そして、道場にあふれるポジティブな雰囲気には必ず触れられると思います。オミクロンでまたちょっと格闘技がはじめづらい感じになってきていますが、もしよろしければお近くの道場をのぞいてみてください。

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