書籍「教養としての「数学Ⅰ・A」」を読む(その3)
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「集合論」ってすごいんだな
上記の「教養としての「数学I・A」」を読み進めています。
今回は、「第2章 「風が吹けば桶屋が儲かる」は論理的には正しくない 集合と命題」を読みました。
集合論をこんな風に考えたことがなかったけど、言われてみると、多様体、ルベーク積分、確率論と、確かに集合論がベースになっているなと思いました。
数学の「または」と日常語の「または」の違い
これ、昔は混乱することがあったんですが、今は数学と日常生活とで自然と区別することができるようになっています。
必要条件と十分条件の覚え方
先程の「または」もそうですが、この必要条件、十分条件もなかなか覚えにくい用語です。でも、ここで説明されている神奈川県と横浜市の例は結構わかりやすいなと思いました。特に、「すくなくとも必要」とか「十分、「お釣りが来ますよ」」とか、少し言葉を補うことで理解しやすくなっています。いい覚え方だと思いました。
背理法の落とし穴
これは、あまり意識できていませんでした。問題をみて、なんとなく背理法が使えそうだというふうに考えていました。
そうか、二元論にしか利用できないんですね。勉強になりました。
集合や論理を扱うことが増えている現代
その通りだと思います。
コンピュータを扱うためには集合や論理を扱うことが欠かせないですね。
実際、記事『高校数学をプログラミングで解く(準備編)「1-4 条件分岐、繰り返し処理」』や記事『高校数学をプログラミングで解く(数学A編)「1-1 集合の要素の個数」』を読んでもらうと、多少実感がわくかもしれません。
今回は、ここまで。今回の話(第2章)では、「数学Ⅰ」で学ぶ集合や論理の重要性が増していることが実感できる内容となっていると感じました。また、集合や命題の用語は少しわかりにくいところがありますが、この章で丁寧に解説されていますので、理解しやすくなるのではないかと思います。是非、本文を読んでみることをお勧めします。
次回は第3章について読み進めて、別途コメントしていきたいと思います。
MK's papa