書籍「教養としての「数学Ⅰ・A」」を読む(その5)
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現代でも結構すごいと思う発想
上記の「教養としての「数学I・A」」を読み進めています。
今回は、「第4章 測量から幾何学は生まれた 図形と計算」を読みました。
著者は何でもないようなことと書いていますが、現代の人から見ても結構すごい発想なのではないかと思いました。
昔の人は、身近なものを利用して頭を使って課題解決していた。これは見習わなければならないと思います。
sin の語源
sin(正弦)は「中心角の正面にある弦」と言う意味だったんですね。昔から気になっていたことがわかって満足です。
その正弦をなぜ「sin」と呼ぶのかという解説もp.116-117に書いてありました。結構な歴史を経て今の sin に至っているんですね。
cos の語源
cos の語源はなんとなく知っていましたが、改めてきちんと理解ができました。
tan の語源
なるほど、以前からなぜ「接線」を意味する tangent が使われているのだろうと疑問に思っていましたが、そういうことでしたか。
三角比の拡張
これまであまり意識していませんでしたが、この三角比の拡張の定義は汎用性があり、非常に良いと思いました。
証明のプロセスを学ぶ
おそらくですが、数学が得意な人は、公式についてなぜこれが成り立つのかをなんとなく理解していて、実際にその公式を利用しようとするときには頭の中でさっと「この公式はこういうことだから成り立つ」ということをあらためて思い浮かべているのではないかと思います。
証明のプロセスを学ぶことが数学センスを磨く最短距離というのは納得のいくものだと感じました。
学んで感動すること
こういう「感動する」ということが数学が好きになったり、数学が得意になったりするきっかけになるんですよね。
これは、数学だけではなく、どのような分野でもそうなんだと思います。
もっと感動していきたいですね。
今回は、ここまで。今回の話(第4章)は、「数学Ⅰ」で学ぶ「図形と計量」のお話でした。実は、「図形と計量」の知識はコンピュータ(プログラミング)を扱う上ですごくよく使われるものです。しっかりと押さえておきたいところです。この書籍はその一つのきっかけになるのではないかと思います。
次回は第5章について読み進めて、別途コメントしていきたいと思います。
MK's papa