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朝の10分プログラミング(7日目、2024年6月11日)解説

本日の課題、おつかれさまでした。

1から10まで、きちんとコンソールに出力されたでしょうか。

解答例

Processing の開発環境ウィンドウを立ち上げて、そのテキストエディタ部分に コンソールに1から10まで出力するプログラム(forを利用)(ソースコード1)を書き写した状態が以下のようになります。

図1 テキストエディタ部分に コンソールに1から10まで出力するプログラム(forを利用)を書き写す

そして、実行ボタン(左上の ▶ ボタン)を押すと、開発環境ウィンドウ下部のコンソールに、

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

と出力されます(図2)。

図2 コンソールに1から10まで出力される

なお、図2ではコンソール部分に7から10までしか見えませんが、開発環境ウィンドウのメッセージエリアの部分(図3の赤色の枠で囲んだ部分)をクリックして上部へ持ち上げるとコンソールの領域が拡がるので、1から10までの数字が見えるようになります(図3)。

図3 コンソール領域を拡げる


次に、Processing の開発環境ウィンドウをもう一つ立ち上げて、今度はそのテキストエディタ部分に コンソールに1から10まで出力するプログラム(whileを利用)(ソースコード2)を書き写した状態が以下のようになります。

図4 テキストエディタ部分に コンソールに1から10まで出力するプログラム(whileを利用)を書き写す

そして、実行ボタン(左上の ▶ ボタン)を押すと、開発環境ウィンドウ下部のコンソールに、

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10

と出力されます(図5)。

図5 こちらもコンソールに1から10まで出力される


for 関数(for ループ)を用いたプログラムも、while 関数を用いたプログラムも同じく、1から10までをコンソールに出力していることがわかります。


簡単な解説

繰り返し処理

今回のプログラムでは、プログラムを作成する際の3つの基本的な構造
・上から順に実行する構造(順次構造)
・条件によって実行する命令を変える構造(選択構造)
・処理を繰り返す構造(繰り返し構造)
のうち、繰り返し構造を実現するための「繰り返し処理」を扱いました。

プログラムで繰り返し処理を実現する方法は2種類あります。それが今回のプログラムで扱った「for ループ」と「while 関数」です。
「for ループ」は、

for(変数の初期化; 条件式; 更新){
  処理;
}

という形で扱います。一方、「while 関数」は、

while( 条件式 ){
  処理;
}

という形で扱います。これらの繰り返し処理を行うための関数については、記事『高校数学をプログラミングで解く(準備編)「1-4 条件分岐、繰り返し処理」』の「繰り返し処理」の節で説明していますので、詳細はそちらをみてください。

なお、今回実装した2つのプログラムは同じ結果(1から10までの数字を出力する)を出すものを例にしました。繰り返し処理を行う上で「for ループ」と「while 関数」のどちらを利用してもよいです。
「for ループ」と「while 関数」の使い分け方として、「for ループ」では繰り返し回数が決まっている処理に適しており、 「while 関数」では繰り返し回数が決められず、とにかく条件式が満たされなくなるまで繰り返すという処理に適していることをなんとなく覚えておいてください。


「i++」について

今回の2つのプログラムで利用した「i++」について、もう少し説明しておきます。

「i++」は「インクリメント」と呼ばれる演算になります。「インクリメント(increment)」は「増加・増量・増分・増大」のような意味ですね。
つまり、「変数 i の値を 1 だけ増やす」という処理を行います。

ちなみに、「i++」に対して、「i--」という演算もあります。「i--」は「デクリメント(decrement)」と呼ばれる演算で、「i++」とは逆に「変数 i の値を 1 だけ減らす」という処理を行います。


昨日扱った条件分岐(if 文)と同様に、繰り返し処理( for ループや while 関数)は、プログラムを作成する際の3つの基本的な構造の一つですので、今後の課題にもたびたび出てきます。こちらも何度も利用することで少しずつ覚えていけると思います。

明日は昨日と一昨日のまとめとして、条件分岐と繰り返し処理を両方含んだプログラムを書いてみたいと思います。

明日もよろしくお願いします。

MK’s papa

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