【第4話】一瞬で求められる消費税
このエッセイは子どもと一緒に算数を学ぶことができます。「」の部分は,お子さんの考えや発言を入れて、ぜひ一緒に読んでください。
そのため、今回の文章はひらがなが多くなっていますが、大人の読者の方にはご理解いただけたらと思います。
このお話には、小学生のりんちゃんとこうくんと
たまたま近くをとおりかかった高校で数学の先生をしているT先生との物語です。
あなたもこの3人といっしょに話をしているつもりで、「 」の中には自分のセリフを入れて読み進めてみましょう。
T先生がスーパーで買ってきた牛乳をもう一度見て、りんちゃんは言った。
りん「この牛乳は何円だった?」
T「たしか消ひぜい抜きで180円だったかな。」
こう「消ひぜいは、いくらになるの?」
T「よし、これもみんななら、もとめることができるよ。」
りん「えー、まだ私たちは%を習っていないよ。」
あなた「 」
T「じゃあ、今の消ひぜいは何%か知っている?」
りん「それは知っている。」
あなた「 」
こう「10%でしょ。社会の授業で習ったよ。」
T「実は10%というのは、かん単に求めることができるんだよ。」
あなた「 」
こう「習っていないのにできるわけないよ。」
T「これは、算数や数学をやるときによく用いる方法なんだけど、きそくがよくわからないときは、かん単な数で考えてみるんだ。」
T「100円の消ひぜいは10円。」
T「さあ、規則性はわかったかな?」
あなた「 」
りん「え?まだ。」
こう「わかるわけない。」
T「続けていくよ。
150円の消ひぜいは15円
200円の消ひぜいは20円
4500円の消ひぜいは450円
ここまで来たらどう?」
りん「わかった!」
こう「ここまでやると見えてきたよ。」
あなた「 」
T「そうだね。10%の消費税を求めるときは、0を一つ消したらいいんだね。」
T「じゃあ、最初の話に出てきた180円の牛乳の消費税は何円になる? こたえは、近くのおとなの人に聞いてみよう。」
T「そして、この方法は他の%でも活用することができる。5%でも20%でも使うことができるんだよ。よし、次はそれを考えていこうか。」
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