確率思考の戦略論が難しい。そんな方へのセミナーができました
確率思考の戦略論って読んだことありますか?
数学マーケターの森岡毅さん、今西聖貴さんが書いた本で、「マーケティング」をやる方なら絶対に読んでおきたい本の一冊です。
当時、潰れかけていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を数学・確率の力を使って復活させたストーリーが実際の数学的な理論・実践的な側面とともに学べる貴重な一冊になっています。
USJといえば、「ハリーポッター」。ハリーポッターのアトラクション施設を創ったのは森岡さんの力です。でも、アトラクション施設をつくったのか。実はそこには根拠がありました。数学的な根拠です。アトラクションをつくったときの予想売上高との乖離はなんと±10%以内と言われており、まさしく数学マーケティングの神髄と言ったところ・・・。
ここまで数学を実践的に使った本はおそらくこれまでなかったですし、確率的な思考を実際のマーケティングに用いてしかもそれが非常に大きな成果につながっているという衝撃的な本です。
森岡毅さんは元々日用品を扱っているP&Gという会社でマーケティングを担当していました。そこで具体的にどのように数字でマーケティングを行っていたかもついでに(ついでにとはいえないくらいボリューミーに)語られています。
読めば読むほど味わい深い、でも・・・
読めば読むほど気づきを得ることができる本だからこそ、一度読んだだけでは到底マスターできません。論理的に書かれている本で大変わかりやすくはあるのですが、その背景や、使い方は何度か読んでようやく少しずつ理解し、自分に落とし込むことができるようになると思います。(よほど頭のよい方であれば別ですが。)あまりにも巷のマーケティング本の考え方とは違うので、根っこが数学であるのでマーケティングぽくはないのです。それがとにかく扱いづらい。
そして、「ちゃんと読みこなしたい。」と思った方のほとんどが挫折するはずです。なぜなら、結局その中身は数学であり、高度な数学がわからなければ、より深いところを理解するのは難しいのです。
確率思考の戦略論がわかるためのセミナーをつくりました
だからこそ、今回はこの確率思考の戦略論のベースとなる考え方が学べるセミナーをつくることにしました。セミナーをつくるにあたって考えたのは3つのポイントです。
・高度な数学抜きに、数式のイメージが伝わる。
・Excel(エクセル)シートで実践できる。
・マーケティングだけではない、様々な確率の使い方がわかる。
今回のセミナーをつくるにあたって、何度もこの「確率思考の戦略論」を反復して読みました。社内の数学スタッフのメンバーとも話し合い、数学的に怪しいところも補完しています。本当は全12回以上欲しいセミナーではあるのですが、まずは基礎知識として全6回のセミナーとして構築しました。
ぜひ多くの方に参加いただきたいセミナーです。
参考:文系のための確率思考基礎-統計分布を戦略に活用するために-
内容はこちら。
■第1回 確率思考の基礎
確率の基本を学ぶ
平均と期待値の考え方
藤井聡太の29連勝はなぜ達成できたのか?
実践:ガチャの確率を具体的に計算する
■第2回 「数え方」の仕組み
順列と組み合わせ
サンクトペテルブルクのパラドックス
正規分布の直感的導出
実践:ギャンブルで儲けるための最適な戦略
■第3回 ランダム性と確率分布
酔っ払いから見えるランダムウォークの世界
「売れる」「売れない」から見る二項分布
Excelを用いた二項分布シミュレーション
実践:売れるor売れないの”間”を分布に拡張(多項分布)
■第4回 「たくさん」が新たな分布を創る
二項分布からポアソン分布へ
顧客購買と広告認知数理モデル
Excelを用いたポアソン分布シミュレーション
実践:指数分布と超幾何分布へ発展させる
■第5回 仕事ですぐに役立つ分布基礎
幾何分布から負の二項分布へ
負の二項分布を利用した購入確率の推定
「リスク」を適切に評価する指数分布
実践:負の二項分布からガンマ分布への拡張
■第6回 確率思考のまとめ
確率分布を整理する
総まとめ・問題演習
実践:ちょっと知ればすべてわかる確率思考の使い方
※内容に多少変更の可能性もあります。
数学をしっかりやろうとすれば大学レベルの数学が当たり前のように使われている(or式を追いかけるのは至難の技)なので、深く数式を追っていくセミナーではありません。
イメージを大切に、主にExcelの関数を用いて自分の手を動かしながらシミュレーションをしながら学べるようにしました。文系の方でも学びやすい形になっています。最終的に仕事でもすぐに使える形にしているつもりです。
ぜひマーケターとしての幅を広げていきたい方、数学的思考を活かしたい方、数字で物事を考えて実践していくのをより深いレベルでやっていきたい方に強くお勧めします。ぜひご参加ください。
・・・といろいろと書かせて頂きましたが、数学がわからなかったとしてもぜひ読んでいただきたい一冊です。もし、この本に挫折するようなことがある&しっかり読みこなしたいという方はこちらのセミナーにご参加ください。
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