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1.建築士として掲げる目標

はじめまして、自宅でフリーの建築士をしているtakataと申します。記事をご覧頂き、ありがとうございます。初めての投稿なので、まずは自己紹介を書かせて頂きます。少し長いですが、最後までご覧頂けると幸いです。
※ここから先の文章は常体で記しております

高校生の頃…

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高校3年生の頃まで自分の将来のことにあまり興味が持てず、やりたいことも特にないような学生だった。
学校の授業はきちんと聞いていたが家で勉強するのは苦手で、宿題もあまりやっていなかった記憶がある。ただ、勉強していて楽しいと感じる瞬間はあった。”数学の問題演習”と"数学のグラフの作図"”物理の実験結果の作図”…言うなれば、数字とふれあい、美しく作図することが好きだった。
好きなこと=仕事が理想であると信じて止まなかった私は、作図が仕事になる道を探して建築に辿り着いた。無理せず自分の学力に見合った大学の建築学科を志すことにした。

大学3年生の冬…

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大学ではまず建築や製図の基礎を学び、3年生から本格的に設計演習の授業が始まった。設計演習するにあたって建築家の作品を知る必要に迫られ、はじめて建築家の作品に興味を持ったが自分がその存在になろうとは1ミリも思わなかった
設計演習は自分の考えを形にする作業で、正直辛いけど、楽しいという想いの方が強かった。ただ、大学院に行って学びたいという熱意はなく、大学3年生の冬に就活を始めた。
ハウスメーカーへの就職を希望する上で、住宅設計について学びたかったので、大学4年生で住宅設計を中心とする研究室に入った。入ってすぐの住宅設計ゼミで自分の作品を発表した際に、今まで授業で取り上げなかった詳細を指摘されて、私って建築のこと未だ何も知らないんだと思い知らされ、無知のまま就職するのが怖いとまで思い始めた。それからやっともっと建築のこと、住宅のこと知りたいと思えるようになった。
楽しそうに設計に取り組んでいる姿を見たからかは分からないが、指導教員が大学院進学を勧めてくれたので、就活を止めて進学に至った。

就職にあたって…

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大学院での2年間は住宅設計・景観研究・実施設計の3つのことに取り組んだ。
住宅設計は毎週1案デザインしてゼミで発表するもので、設計力とコンスタントに設計する感覚が身についていった。
景観研究は修士論文のテーマである。自分は何に興味があり、何が知りたいのかをまず最初に考えた時に、単体の建築よりも街並み全体に興味を持っていたため、大枠のテーマは街並みにしようと決めた。その中で、人々が街並みを見たときにどのように感じるのか、街並みの中のどこを改善すべきなのか、それを数理的に分析する方法を考えたいと思い、街路空間における連続的景観評価に関する研究という論文を書き上げた。
実施設計は指導教員が昔設計した住宅の増築するというものである。私の所属していた研究室で設計から現場まで担当することになり、同期の3人が中心となって取り組む機会が与えられた。ディテールまでデザインにこだわることの意義を学んだ。学生時代に実施設計を経験できたことは、自分がどういう職に就きたいかを考えるためのヒントをくれた。
それらの経験を踏まえて、ハウスメーカーではなくアトリエ設計事務所に就職することにした。1つの物件を最初から最後まで担当し敷地周辺の環境を丁寧に読み取り、ディテールまでこだわってデザインしたいと思うようになったからだ。
そこからは、自分が設計できるようになりたいと思える作品を作っている建築家にダイレクトでアプローチして採用してもらったため、就活という就活はせずに進路を決めた。

建築士として掲げる目標…

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建築関係の仕事はどこも忙しいとは聞くが、アトリエ設計事務所も例外ではない。もちろん、事務所によって状況は異なるが、私が働いていた事務所は福岡県で有名な建築家のアトリエであったし、素晴らしい建築を作っているという実感を持てたので、誇りを持って働いていた。
私は入社後すぐに、先輩のサポートを受けながら物件を担当させてもらうことができた。1つの物件の設計から工事完了まで2年以上かかるようなこともあるほど、一つ一つ丁寧に設計することができて、まさに理想としていた職に就けたと思った。
ある日、改修物件の依頼が来た時に、新築の方が改修よりも見積が低価格で出てきた。大がかりな改修物件が初めてだったので、意外な結果に衝撃を受けたのを覚えている。だから新築にする人が多いのかと納得もした。ただ、ほぼ同時期に新築工事の現場を担当しており、新築の際に使用する木材の量を知っていたので、環境に配慮すると、なるべく新築が減ればいいのにと内心考えていた。しかし、構造・断熱等のやむを得ない理由で建て替えや引越しを考える人に我慢をして欲しいわけでもない。
長く住み続けられる家を作る、もしくは住み続けられるアドバイスをすることで、建て替えや引越しを考える人が減れば、将来的に空き家・空き家予備軍は減っていくのではないかと考えた。それが大きな数でなくて良い。一軒でも減るのであれば、社会や環境に貢献できる。それが私の目標である。

現在の仕事内容…

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2020年より、自宅で小さな設計事務所を開業し、フリーランス建築士を始めた。建築士として一軒でも多くの空き家・空き家予備軍を減らすことを目的として2つの活動をしている。
①建築士の方と契約して、設計をサポート(図面・CG・模型作成等)する
②住宅物件を使い勝手・デザイン・快適性の面から分析し住み手もしくは物件選び中の方の参考にしてもらう
①は、より質の高い住宅が世に広まることとが、長く住み続けられることに繋がるので、それをサポートするという考え方である。
②は、現在あるいは将来の住まい・空き家を分析して報告する、あるいは悩みに対してアドバイスすることで、不満や不安を解消してもらうという考え方である。
とはいえ、②の方はまだまだ模索中で、なかなか実行できておらず、研究の日々を送っている。こういった研究の日々の中で考えたことや感じたことをまとめる場として、この場を利用したいと考えている。

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最後に…

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。今後は、家づくりのススメ・ライフスタイル提案・日常の考えた事や感じた事等を書いていきたいと思います。これからもどうか宜しくお願い致します

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