【プレミア盤】「中川信夫傑作選 DVD-BOX〈6枚組〉」(3枚未開封)
怪談映画の巨匠・中川信夫の新東宝傑作選6枚組DVD BOXです。
中川信夫は戦前からの長いキャリアを持つ監督ですが、戦後、倒産間際の新東宝がエログロ路線に走ると、怪談映画の傑作を連発して映画史にその名を残しました。このDVD-BOXには中川の新東宝での代表作が全て収められており、ボーナス盤として中川を知る役者やスタッフのインタビューが収められています。中古価格は目が飛び出るくらい高いですが、私は6枚のうちボーナス盤を含めて3枚を視聴しており、中古流通価格の最安値で出品することにしました。
●「亡霊怪猫屋敷」
●「怪談かさねが淵」(未開封)
●「女吸血鬼」(未開封)
●「東海道四谷怪談」
●「地獄」(未開封)
●特典ディスク「映画と酒と豆腐と 中川信夫、監督として人間として」(北沢典子・瀬川昌治・中田秀夫・沼田曜一・八代嘉津子・渡辺宙明)
「東海道四谷怪談」はお盆映画として会社がルーティン的に回して来た低予算映画なのですが、奇跡のように四谷怪談の最高傑作になってしまいました。
ここまでの傑作になった理由は分かりませんが、戦前から映画の仕事を始めていたスタッフのそれぞれのキャリアにおけるピークが、たまたまこの作品に当たってしまったのではないかと思われます。
冒頭の移動ワンカット撮影、怪談映画史上に残る「戸板返し」と「髪梳き」、夕日に染まった畳敷きの部屋が隠亡掘に一転する惨殺シーン等、中川信夫の美意識と色彩感覚は歌舞伎のそれを思わせ、後の鈴木清順に影響を与えたのではないかと私は睨んでいます。
若杉嘉津子はお岩さんを演じるために生まれて来たような女優で、酷薄な男に幽霊となって復讐する女の怨念の凄まじさを表現し尽くしています。
「地獄」は名画座で何度も観た作品。日本の美意識に基づいた前作「東海道四谷怪談」とは打って変わって冒頭からアバンギャルド。気が弱い大学生に天知茂、天知にまとわりつく蛇のような悪魔のような学生を沼田曜一が演じています。前半と後半でテイストが異なり、まるで赤テントか天井桟敷の前衛演劇のような前半と、前半の登場人物が全員地獄に堕ちる後半で、観客は悪夢のジェットコースターに乗せられて最後まで走ります。
元の定価は19000円で、現在は中古価格で26000円から7万円くらいの値段で出ていますが、私は中古最安値と思われる23000円で出します。
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↑プライム・ビデオ「地獄」