“夜明け” 解説
この曲は、3.11にYouTubeにリリースしました。
実は、ラブソングなんです。
(歌詞を見てわかった方はすごい!)
細かく解説していきますね。
“夜は僕らを1人にする
色をつけた 筆みたいに
彼方へと広がる空が
そんな僕を寂しくさせる”
僕の中で“色をつけた筆” は、「孤独」だと思っています。
白紙の紙に、「自由に絵を描いて」と言われて
嬉しい人もいると思いますが、
僕はすごく、孤独に思うのです。
“足の付かない海”に近いです。
音楽を作る時も、そうなんです。
正解もないし、
僕のような無名なアーティストは
誰からも求められていない。
歳をとって、子供が産まれた頃、
黒歴史になっている可能性もある。
そうはなりたくないけれど、
僕は音楽を作る時、どうしても、
孤独を感じてしまうのです。
夜になると、そう言った孤独が、
より一層深まります。
“夜の淵に立った僕は
自分の息を探している
昨日まで見た景色たちが
そんな僕を寂しくさせる
今日もまた
それはきっと確かに 僕自身で”
“自分の息を探している”というのは、
自分の中で答えを持っていて、
知っているはずだけれど、見えないもの。
それを探しているという事です。
もっと噛み砕くと、
探すから、見つからない。
探す意味はないようなものです。
そうやって、
自分の作り出した「しがらみ」から
抜け出せなくなっている僕を表しています。
恋愛も、どこか似たような事があるような気がします。
夜空に輝く星
孤独に色をつける
“朝の静かな腕
きたるよ
この夜明けは”
タイトルにもある「夜明け」について、
核心的なことを言いますと、
「夜明け」は「希望」です。
どんな夜でも、抜け出せる。
3.11に上げた意味は、そういう事です。
どんな夜が来ても、
夜明けが来ることを信じていたい。
そして、夜に考えたことを大切にしていたい。
恋愛もそう。友情もそう。
喧嘩したり、別れたり、色んな事がある。
でも、きっと、
僕は「夜明け」を信じて歩いていく。
喧嘩しても、すれ違いが起きても、
きっと、分かり合える日が来る。
そう思うのです。
“夜もふけて今日も僕は
1人空を眺めている
今日もまた
それはきっと確かに 僕と君で”
夜が来る。夜明けを待つ。
僕と君、あなたとあなた、
その中に「夜」はあると思います。
人生を山と谷で表す事がありますが、
朝に生まれ、曇りや晴れ、雨を経験し、夜になる。
そういう表現もできると思います。
“夜空に消えてく星
僕らに色をつける
あなたの静かな胸
きたるよ
この夜明けは”
夜空に星が消え始め、
夜が明けようとしています。
ここでの夜は、「命の終わり」です。
“あなたの静かな胸” は心臓。
いつか終わりが来る。
それは希望であり、教訓でもある。
終わりが来るからこそ、
今を大切にしようと思える。
でも、よく忘れちゃいますよね。
だから、この曲は、
僕自身、そしてあなたに向けた
「希望」と「教訓」である曲です。
明けない夜はない。
だから、希望を持っていこう。
夜は確実にくる。
だから、当たり前に感謝しよう。
そんな二つのメッセージを込めています。
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