「MATCHA社員、お貸しします」~香川の自治体で働く溝端の場合
この記事では、MATCHA編集者として働きつつ、現在は香川県三豊市役所に出向し、地域の情報発信などに携わる溝端をご紹介します。
自分の地域へMATCHAメンバーを呼びたい!という方は以下のフォームからご相談ください。
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地方貢献のためにMATCHAへ
ー自己紹介をお願いします。
会社HPより。MATCHA社員の立場のまま、現在三豊市在住の溝端
溝端直毅と言います。2017年にMATCHAに入社しました。2019年4月から香川県三豊市に出向し、MATCHAと三豊市の業務、両方に取り組んでます。
ーMATCHAに入る前から、インバウンド関係の仕事をしていたんでしたっけ?
いえ、MATCHAの前は、国際協力の専門誌をつくる仕事をしていました。
ーなぜMATCHAに?
訪日向けメディアMATCHAでは、日本各地域の観光情報を紹介している
前職では、アジアやアフリカの課題に触れる機会が多くありました。その中で気づいたのが、日本と同様、多くの国で、人が都市に流れ、地方が弱体化していることです。
地方の衰退は、世界的な課題だということがわかったんです。
それならば、日本人の自分は、日本の地方に携わって解決策を考える方がいいのではないか。それが結果的に世界の課題解決にもつながるのではと思いました。
そして、インバウンドこそ地方活性化の手段の1つだと思い、MATCHAを選びました。
突然の出向にもためらいはなし
ー三豊市出向の経緯を教えて下さい。
代表の青木さんから、「三豊市が外部人材を求めているが、行ってみないか?」と言われ、すぐ「了解しました」と答えました。
ーどうして即決できたんですか?
突然の話で驚きましたが、もともと「地方に貢献したい」という思いで働いていたので、大きなためらいはありませんでした。
主な仕事は情報発信と観光施策
ー三豊市での仕事について教えて下さい。
MATCHAメンバーを三豊市に招待した時の様子
所属は、観光交流課(現在は産業政策課)です。2019年の4月1日から勤務し、3月末に契約満了しましたが、ありがたいことに、今年改めて契約を結んでいただきました。
担当業務は主に
1.情報発信と2.各種観光施策です。
「1.」に関しては、市のHPで様々な情報を発信しています。
「三豊の魅力を再発見!テイクアウト・デリバリーサービスまとめ」
最近では、「三豊の魅力を再発見!テイクアウト・デリバリーサービスまとめ」というページを作成しました。
これは、新型コロナウイルスで打撃を受けている市内飲食店を支援するため、自ら発案したものです。
溝端がMATCHA上で執筆・公開した三豊市の観光情報記事
また、1日の半分はMATCHA業務に時間を使っていますが、そこでも三豊市の記事を書いたりし、「MATCHA×三豊市」のシナジーを最大化できるよう努めています。
「2.」に関しては、例えば市の観光戦略立案に関わっているほか、入札案件の仕様書作成に携わることもあります。
はじめは、インバウンドだけに取り組むつもりで三豊市に来ました。でも、来てみて気づいたのは、そもそも三豊市が観光に取り組む真の目的は、経済活性化・にぎわいの創出を含めた、持続可能な地域づくりだったということです。
そのため、国内観光客の誘客はもちろん、新型コロナウイルスに関する支援策づくり、地域事業者の連携強化、時にはスーパーでの市民へのビラ配りなど(笑)、できることはなんでもやらせてもらっています。
自身がこちらの生活を楽しんでいることもあり、最近では、ワーケーション、つまり自然豊かな地でテレワークしたい人を三豊に誘致できないか、検討しているところです。
ベンチャーの文化を組織活性化に
三豊市の人気スポット、父母ヶ浜で。仕事でもプライベートでもよく訪れる
ー三豊市さんは、なぜ溝端さんの出向を希望されたのですか?
広い意味での部署活性化だと理解しています。
もちろん、MATCHAで培った情報発信のスキルには、強い期待を寄せていただいていました。
でも実は、ベンチャー企業の文化を入れることで組織を活性化したい。そんな思いもあったのだと、三豊市に来てから知りました。
ー具体的に部署の変化や活性化につながった事例はありますか?
例えば、MATCHAでは、業務の効率化のため、会議の最後には必ずネクストアクションや期限、役割分担を明確にし、議事録にも残します。こうしたやり方は新鮮だったようです。
また、MATCHAでは、コロナ以前からオンラインミーティングをするのが普通でした。
日本の多くの自治体では、テレビ会議システムの導入は道半ばだと思います。三豊市では、MATCHAの事例をお伝えしながら、部署内の活用を進め、生産性向上に取り組んでいます。
ーMATCHAメンバーを出向させるメリットは何だと思いますか?
国際色豊かなMATCHAメンバー。MATCHA企業サイトより
日本には、「ちゃんとした中身のある観光戦略がない」、あるいは「戦略はあるが、どう課題を整理し実行していけばいいか分からない」と悩む地域が少なくないと思います。
私も、民間企業の視点から三豊市の課題を考え、自らの役割を創ってきました。
MATCHAメンバーはみんな、仕事に熱い想いを持っています。同じように地域の課題を自ら見つけ、課題解決してくれるのではないでしょうか。
また、社内SNSでは、観光・インバウンドのトレンドがよくやりとりされています。最新情報に素早くアクセスする手段としても、MATCHA社員を置くメリットがあるかと思います。
特に新型コロナウイルスのように先の見えづらい状況では、他の事例を学ぶことが重要です。私もよく、三豊市の同僚に情報共有しています。
三豊市は第2のふるさと
父母ヶ浜から少し離れた海。観光地だけでなく、何気ない1つ1つの景色が美しい(溝端)
ー三豊市ってどんなところですか?
香川県西部の、四国の観光地として有名な金刀比羅宮や祖谷の近くにあります。瀬戸内海でもっとも美しい景観が見られる場所だと、勝手に自負しています(笑)。
特に有名なのが父母ヶ浜。「瀬戸内海の天空の鏡」「日本のウユニ塩湖」と呼ばれ、2018年にじゃらん「夕日の絶景ランキング」第1位になりました。
紫雲出山(しうでやま)は、2019年にニューヨーク・タイムズの「世界で行きたい52ヶ所」に掲載された名勝です。瀬戸内海の青い海をバックに咲き誇る桜やアジサイは、えも言われぬ美しさですよ。
住む場所としても、三豊市は予想以上に便利でした。スーパーやショッピングモールもあるので日用品などで困ることはありません。海も山もあるので、アウトドア好きにはたまらない場所です。
休日は自転車や車であちこち走っています。季節ごとに表情を変える田んぼや畑、広々とした空や海を眺めていると、気持ちよくなります。
あちこちで絶景が楽しめるので、こちらに来てから写真が好きになり、昨年末には貯金をはたいて高級カメラを購入しました(笑)。三豊市は、いまや私の第2のふるさとです。
普段の一日
参考に、溝端のある1日を紹介します。
【08:30】
始業 MATCHA宛のメール、事務所宛のメールを両方チェック
【09:30】
政府の補助金活用に関する企画を三豊市の同僚と作成
【11:00】
観光事業者との面談。Go To Travelキャンペーンの施策を練る
【12:00】
お昼。自分の席でお弁当。最近行ったうどん屋や観光スポットに関する雑談を同僚と楽しむ
【13:00】
三豊市の情報発信の仕事。HPのコンテンツ制作やFacebookページの運用など
【14:00】
MATCHAメンバーとオンラインで、コンペ関係のチームMTG
【15:00】
MATCHAの記事企画の立案、原稿作成など
【17:15】
「スイスイ」。
なるべく残業せず「すいすい」帰ることを促す課の人気の隠語だとか(笑)。終業後は、夕日の写真撮影・他の事業者と意見交換へ
最後に
インバウンドでもっとも大変なのが、観光に関する知見がある人材の育成だと思います。
この点を解決するため、 MATCHAでは現在、溝端のような社員の地方自治体出向に取り組んでいます。
興味のある方は、以下のフォームよりぜひご相談ください。
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