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複数の自分を使い分ける: メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける

仕事が楽しくない…

人生に行き詰まりを感じる…

他人と比較して自分に自信が持てない…

選択肢がたくさんあり、いろいろな情報が入ってくる今の時代、このように感じている人も多いのではないでしょうか。

あなたがもし少しでもこのように感じているのであれば、こちらの本をぜひ読んでみてください。

元・日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員であり、"プレゼンの神" としても知られる澤円さんの著書

選択肢が多く変化の多い時代を生き抜くための考え方が詰まっている書籍です。

■自分を俯瞰して見つめることで生きやすくなる

この本は、自分の人生を自分でデザインし、より毎日楽しく生きていくための思考法を教えてくれる内容となっています。

そのためには自分を俯瞰して見ること、つまりメタ的に自分を捉えることが大切だと説明しています。

そして、メタ的に捉えるための思考法やメタ思考を前提にどのように仕事や人生を楽しんでいくか、というヒントが散りばめられています。

ここからは私が"よい"と感じた本書の内容を紹介していきます。

■自分を俯瞰してみるための思考法

◎複数の自分を使い分ける

1つ目はコミュニティに応じて複数の自分を使い分けること、です。

この本ではエイリアスという考え方と主に紹介されています。

エイリアス=自分をコミュニティに応じた自分の分身としてとらえること

エイリアスとは、「別名」や「リンク機能」という意味ですが、簡単にいうと会社にいる自分や仕事をしている自分など、特定の場所にいる自分それぞれを、自分の名前をまとった分身としてとらえる考え方です。
 つまり、今の会社や組織、コミュニティなどにいる自分を、自分の人生やアイデンティティと同一化する必要はまったくないということ。

澤円. メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける (p.5). 大和書房. Kindle 版.

この考え方の良いところは、俯瞰して自分を捉える視点を得られることです。

例えば、

  • web サービスを作る会社の自分はサービスを作るエンジニア

  • 複業先で地方企業の支援をしている場面では、IT の知見を豊富に持つ人

  • 他社の人との交流会では、早起きや毎日走ったりとストイックな人

という感じです。

このように自分を捉えることで、一歩引いて自分を捉えることができそうじゃないですか?

この考え方ができると

「このコミュニティではこんなキャラクターで行ったら活躍しやすいかも」
「この知見を伸ばしたらもっと重宝されるかも」

など自分の人生をゲームの主人公感覚で楽しめるようになります。

ぜひエイリアスという考え方を取り入れて複数の自分を使い分けてみてください。

◎他者からのフィードバックで自分の得意に気づける

2つ目は他者からのフィードバックで自分の得意に気づけるです。

複数の自分を使い分ける、と言っても
「自分は何が得意で、どう自分を使い分けていいかわからない」という人も多いと思います。

この本では、他者から決められた業務以外で「ありがとう」と言われることが自分の得意を見つけるヒントになる、と説明しています。

私としては少し広げて、「ありがとう」に限らず、他者からのフィードバックから自分を捉えるという考え方が大切だと思っています。

私が実際にやってみたおすすめの方法は、

自分の得意そうなこと、苦手そうなことを信頼できる誰かに聞いてみること、です。

これを5~10人くらいやってみると驚くほど共通した自分の得意・苦手、それから自分の特徴が見えてきます。

これをやってみると、「やっぱり、自分ってこんな風に見られてるんだ」という再認識があったり、「意外と自分てこう見えてるんだ」という新たな気づきが得られます。

この自分がどういった特徴を持っているかがわかるようになると、「得意を伸ばしつつ苦手をどうやって補って生きていこうか」という考え方ができるようになり、人生を生きやすくなります

他者からのフィードバックを得るために

自分の得意そうなこと、苦手そうなことを信頼できる誰かに聞いてみること

これはとてもおすすめです。

◎自分ルールで毎日優勝する

最後の3つ目は自分ルールで毎日優勝する、です。

本の中ではこう書かれています。

 自分の人生において毎日優勝する。つまりそれは、人生では「自分が絶対に負けないルールを自分でつくっていい」ということ。同じルールで縛られた競争に参加しなければいいのです。

澤円. メタ思考~「頭のいい人」の思考法を身につける (p.15). 大和書房. Kindle 版.

自分が負けないルールを自分で作って、そのルールの中で楽しむということです。

その状態を目指す中で、自分が仕事の中に快感だと思える部分を作っておくことが大切だとされています。

この考えには自分も納得です。

みなさんは誰かに与えられた仕事だけではなく自分がやっていて楽しめるポイントを能動的に作ることができていますでしょうか?

人は自分の創意工夫、つまり「自分で考えて能動的にやった感」がゼロだと楽しむのは難しいと考えてます。

仕事を効率的に進めるのが好きだったり、散らかった情報をまとめるのが楽しい、少しだけ早く仕事を終わらせるのが好き、など自分の楽しめるポイントを見つけて自分からそんな部分を作っていきましょう。

■さいごに

この note だけでは紹介しきれていない具体的なノウハウが多くあります。

気になった方はぜひ手に取ってみてください。


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