仕事を速く楽しくする: 速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術
「仕事を速く終わらせてより多くの仕事をこなしたい」
「仕事を高速で終わらせてデキる人になりたい」
「とにかく仕事で成果を出したい」
成長意欲が高く前向きに仕事に取り組んでいるあなたであれば、一度は思ったことがあるはずです。
私自身ももちろんその1人です。
もしあなたもこのように感じているのであれば、こちらの本をぜひ読んでみてください。
ゼロ秒思考 で有名な赤羽雄二さんの著書
高速で仕事を進めるために大切な考え方から具体的なノウハウまでが詰まっている書籍です。
■仕事の速度をあげていくことは楽しい
この本では、仕事の速さを上げれば
より高速にPDCAを何回も回すことができるようになり、頭がよりよく働くようになり、やる気が出てきて、実力が出せるようになる。
と説明しています。
つまり、自分なりに工夫して仕事の速度が上がっていけば成果も出るようになり好循環が生まれるということです。
そして、自分が費やした努力で仕事の速度が速くなり、成果が出るようになれば当然仕事が楽しくなる、ということです。
■仕事の速度を上げる原則
そして、この本では仕事の速度を上げるための考え方として8つの原則が紹介されています。
まず全体像を描く
丁寧にやり過ぎない
仕事のツボを押さえる
好循環をつくる
工夫の仕方を工夫する
前倒しする
一歩先んじる
二度手間を全力で避ける
どれも大切にしたい考え方です。
ここからはその中でも特に仕事を遅くする要因となり得る "二度手間を避けてスピードを上げる" ということにフォーカスした仕事のやり方を紹介していきます。
■二度手間を避けてスピードを上げる仕事のやり方
◎仮説を紙に書き出してから仕事をする
仮説思考を持っている人は仕事が早いです。
なぜなら、仮説を持つことで必要なことだけをおこなって仕事を完結できるからです。
人はついつい作業に逃げてしまいます。
特に何か調査が必要な仕事をするとき、調べる必要のない余計なことまで調査してしまっていることが多くあります。
仮説を事前に持っていれば、その仮説が当たっているかどうかに必要な情報を調れるだけで良いはずです。
そして仮説思考が身についている人は常に自分の意見を持っています。
私の職場にいる圧倒的に仕事が早いエンジニアがいます。
この本に書いている通りその人は常に自分の考え、意見を持っていてどんなものごとに対しても、自分の意見仮説を言葉にすることができています。
そういった頭の良い人たちは自然と仮説を持つということが頭の中でできてしまいます。
しかし、私たち凡人はそんなに簡単にはできないので、自分の頭の中で思い浮かんだことを紙に仮説として書きましょう。
それが仮説思考を常にもつためのトレーニングになります。
◎頻繁に共有をして手戻りをなくす
仕事の遅い人は共有のタイミングが遅いかつ少ないことが多いです。
自分のやっていることや状況をチームや他の人に共有したら
「その作業やらなくてもいいんじゃない?」と指摘をもらったり
「それこっちに前調査した内容あるから使えるかも」とサポートしてもらえたり
「その解決方法よりこっちの方がいいかも」とアドバイスを貰って
そのときまで1人で悩んでいたり、時間を掛けていた仕事がバカらしくなるくらいすんなりと進んだ経験が何度もあります。
皆さんも上司に報告したら実はやらなくて良い仕事だったなんて経験があるのではないでしょうか。
私の場合は Slack というチャットツールで仕事をしていますので、そのチャンネルで自分の今やっていることや困り事を頻繁に投稿しています。
しかし、まだまだ自分で抱えてしまい
「もっと早く共有しておけばよかった」と思うことがあるので共有の頻度を増やしていこうと思っています。
最低でも1時間に1回は自分のやっていることを共有する。
皆さんもご自身の状況に合わせて共有頻度を増やしてみてください。
◎合意内容をテキストで共有する
最後に紹介するのは "合意内容をテキストで共有する" です。
これはコミュニケーションミスを防ぎ、手戻りをなくすために行います。
皆さんも何かミーティングやチームの誰かと相談をして決まったことの認識が食い違っていた経験やそもそも忘れられてしまった経験などはないでしょうか?
私もつい最近ありました。
明後日までに完了しないとマズい仕事が発生してチームのメンバーに緊急度高めで仕事をお願いしたつもりでした。
しかし、そのメンバーは来週やれば問題ないと認識をしていて危なかった、という感じです。
他にも数日経ってから
「この仕事どうなってる?」と確認したところ
「それってなんでしたっけ?」みたいな
いわゆる "言った言わない問題"
それを防ぐためにはテキストとして具体的に残しておくことです。
誰が
いつまでに
何をどんな状態にしておくべきか
これらを具体的にテキストとして共有して相手に確認をしてもらうべきです。
こうすれば認識齟齬や "言った言わない問題" を確実に減らすことができるでしょう。
■さいごに
この記事だけでは紹介しきれていない、詳細かつ具体的なノウハウなどもが多くあります。
気になった方はぜひ本書を手に取ってみてください。