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9割の中小企業が気づいていない自社の魅力とその活かし方

差別化・ファンマーケティング・ブランディング

経営者の方なら一度は考えたことがあると思います。 

重要だと思いつつも、なかなかうまくまとまらない、何から始めれば良いかわからない。という経営者様も多いはずです。

日々の売上を作り、会社運営をしていくことは重要ですが、それだけでは長く続けることは困難な時代になってきました。

自分たちがどんな事業をやっているか、商品やサービスだけで勝ち残ることはほぼ不可能です。
商品やサービス以外でも、選ばれる理由を作る必要があります。

その選ばれる理由を作ることが、差別化であり、ファン化であり、ブランディングなのです。
これらは言葉が違えど、本質的には同じ意味を持ちます。

今回は、長く経営を続けるために必要な本質的な考え方、
“自社の価値観(魅力)に気づき、それを活かしていく”
ということについて解説していきます。

この記事では、こうすればできる、こういう方法がおすすめという内容ではなく、「なぜ、これが大切なのか」という考え方に焦点を当てて、文章を展開します。

この考え方を持っていれば、あとは枝葉の問題。
会社の状況に合わせて、色々な手を打つことができます。

全ての幹となる話ですので、ぜひ、最後までご一読ください。

こんな方におすすめ

  • 中小企業の経営者

  • 差別化、ブランディングについて考えたことのある方


1. 無意識下にある会社の価値観に気づき、明確化する

どんな事業をしていますか?と聞かれた時に、多くの方は答えられるでしょう。

  • サービス業

  • 動画制作

  • 製造業

などなど

一方で、それが顧客に「どのような影響を与えているのか、メリットがあるか」まで答えられる方は少ないと思います。もし、いたとしても、それが社内や取引先にまで浸透している企業は、ほとんどないないのではないでしょうか。

表面的なものはすぐに答えられるが、深い話となるとパッと出てこない。
とはいえ、ないわけではないと思います。

気づいていないだけ、あるいは、忘れてしまっているだけがほとんどです。

よくビジネス書で、

意識の95%は無意識であり、5%しか意識できていない。

という表現を見ると思います。これと同じです。
大事なことほど、無意識下にいってしまい、可視化が難しくなります。当たり前になり、習慣になるからです。

また、ここでいう価値観とは、その会社が大切にしている考え方、姿勢を指します。

自分たちの事業は誰の、何のためにやっているのか。

自分たちのこだわり、社会や顧客への約束、コンセプトなど色々な表現がありますが、どれも本質的には同じです。

会社経営をしていると、初めは大切にしていた大切な価値観が、無意識下にいってしまい、表面的になることがあります。

2. コンセプトを明確にして、伝えないと顧客も社員も離れていく!?

良い商品やサービスを作るだけでは、売れなくなった現代で、何で差別化するのか。

答えは、コンセプトです。

あなたの企業から買う理由が必要なのです。

これがないと、社員はこの会社で働く意味を見出せず辞め、顧客も競合のサービスへと乗り換えていくでしょう。もし、それなしに戦うとしても、価格競争になり、到底大手企業には勝てず、消耗戦になるだけです。

それほどにコンセプトを明確にすることは大切ということになります。

もっと大きな視点で表現すると、価値観を発信することが人を集めることに直結するのです。

営業にしても、マーケティングにしても、採用にしても同じです。

コンセプトを基準に、営業マンの教育、営業戦略を立てるし、
コンセプトを基準に、マーケティングや広報、イメージ戦略を作るし、
コンセプトを基準に、採用方針や採用テーマ、求める人材像を作ります。

このコンセプトが全ての  ”幹”  となるのです。

この幹がない会社は統一感がなく、魅力的にはなりません。
そういう会社から、人は離れていきます。

それほどに、コンセプトを明確にして、伝えるということは重要です。

これを進める一歩として、社長が社内で発信していくということがあります。詳しくは、こちらの記事で解説しております。

3. 幹を大切にして意図的に仕掛けに行く

価値観が明確になったら、それを元に意図的に仕掛けに行くことが大切です。

例えば、デザインに強いWEB制作会社の場合

提案書のデザインを一新する。
営業マンにも自社のデザイン力を体感してもらう
営業マンもデザインに強くなる

代表的な例であるスターバックスで考えてみましょう!

メインのコンセプトは、サードプレイス(第三の空間)です。

くつろげるスペースを作るために、音が鳴るマグカップを使わない、リラックスできるソファー席を作るなど、サードプレイスにふさわしい仕掛けをたくさんしています。

大切な価値観を具体化していくというイメージです。
こうすることで、会社の思いが見える化でき、そこに顧客がついていきます。

ここからはおまけですが、最近私も40歳近くになってきたので、色々と自分の身なりを気にし始めました。

これまでは、気のいい兄さん的なキャラでやってきましたが、「頼れる大人」をテーマに、ありのままの自分から脱皮を決意。より安心感を与えられるような仕掛けをしようと思いました。

具体的には、美容室に行ったら「イケおじ」の雑誌を選び、そこからジョージ・クルーニーのような髪型を依頼するといった感じです。

見た目が与える印象は大きいので、こういうところから意図的に価値観を見える化して、仕掛けに入っています。

4. まとめ

さて、まとめると、選ばれる企業になるためには、

  1. 無意識下にある会社の価値観に気づき、明確化する

  2. コンセプトを明確にしないと顧客も社員も離れていく!?

  3. 幹を大切にして意図的に仕掛けに行く

という3ステップが重要だと解説していきました。

特に、大きいことからやる必要はありません。

一つずつ大切にしている価値観を明確化して、それを行動に落とし込めば良いのです。

いきなり人を巻き込むことは難しいと思うので、自分の身の回りからできることやってみてはいかがでしょうか?

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