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「ユリ熊嵐」(2015)・解説と感想【幾原邦彦】

少女革命ウテナという作品が好きだったので
この監督の作品をもっと見てみようということで今作を視聴いたしました。

ちなみにウテナ→輪るピングドラム→さらざんまい→ユリ熊嵐の順番で見ました。

ということでゆるめですが、
解説と感想をお送りしたいと思います、🐻‍❄️がうがう!


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■ユリ熊嵐のあらすじ

『ユリ熊嵐』は、熊と人間が対立する奇妙で幻想的な世界を舞台に、
百合(女性同士の愛)の物語を寓話的に描いた作品です。
以下、あらすじと主要キャラクターについて解説します!がうがう!

🐻‍❄️あらすじ

物語の舞台は、「小惑星クマリア」が爆発した影響で、
熊が人間を襲うようになり、人間と熊が敵対する世界です。
この世界では、「断絶の壁」と呼ばれるものが築かれ、熊と人間がそれぞれ隔離されて生活しています。
しかし、ある日「断絶の壁」を超え、人間の学校に熊がやって来るところから物語が展開します。

物語の主人公は、「百合ヶ咲るる」と「百合城銀子」という二人の熊の少女、そして彼女たちと同じ学校に通う「椿輝紅羽(つばき くれは)」という人間の少女です。
銀子とるるは「透明な嵐」という社会の監視や偏見を乗り越え、
人間である紅羽に愛を伝えるために行動を起こします。
物語は、熊と人間の対立、差別と偏見、そして愛の形についての寓話的な描写を織り交ぜながら進行し、「透明な存在」となりがちな者たちの葛藤と成長が描かれます。

🐻‍❄️椿輝紅羽(つばき くれは)

✨キャラクタースリーブ ユリ熊嵐 椿輝紅羽 (EN-044)

紅羽は人間の少女で、
母親を熊に殺されてから熊に対する憎しみを抱いています
母親から「愛を守る」ことの大切さを教えられ、
彼女もまた誰かを守りたいと願いながらも、
熊への嫌悪感と向き合わねばならない状況に苦しみます。

彼女は物語の中心で、熊の銀子やるると出会うことで自分の価値観や愛の形について葛藤し、成長していきます。

🐻‍❄️百合ヶ咲るる(ゆりがさき るる)

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るるは明るくて無邪気な性格の熊の少女で、銀子の親友。
彼女も熊としてのアイデンティティを抱えつつ、人間社会の中で受け入れられようと奮闘します。
るるは銀子のサポート役であり、物語ではコメディリリーフ的な存在ですが、彼女もまた過去に愛する人を失った経験を持ち、
銀子とともに友情や愛情を表現することで物語の深みを増しています。

🐻‍❄️百合城銀子(ゆりしろ ぎんこ)

✨キャラクタースリーブ ユリ熊嵐 百合城銀子 (EN-042)

銀子は寡黙で冷静な性格の熊の少女で、
幼いころから人間に対する憧れを抱き、人間社会に溶け込もうと努力しています。

彼女は特に紅羽に強い愛情を抱いており、「愛の試練」を乗り越えたいと願っています。

銀子は物語のもう一人の主人公として、人間との「共存」の象徴的な存在です。彼女の純粋な愛は、紅羽にとっても視聴者にとっても心を打つ重要な役割を果たしています。

🐻‍❄️ライフ・セクシー、ライフ・クール、ライフ・ビューティー

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この3人のキャラクターは熊たちの裁判官のような存在で、物語の各エピソードの冒頭に現れ、「許されるか、許されないか」を問いかける役割を担っています。それぞれ「セクシー」「クール」「ビューティー」という性格の異なる裁判官で、シュールな演出の中で物語のテーマを強調します。

彼らは物語のシンボリックな存在で、熊と人間の対立や愛に関する試練について哲学的に問いかける役割を果たしています。

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■ユリクマ嵐はどのように評価されている?

アニメ『ユリ熊嵐』は、2015年に放送された作品で、監督の幾原邦彦によるユニークで複雑な物語象徴的な演出で注目を集めました。
この作品は百合(女性同士の愛)をテーマにしつつ、
社会や人間関係に関する深いメッセージを暗示的に伝えています。
作品の評価ポイントを解説します!がうがう!

ウテナの螺旋階段がこういう形で継承されています😋

🐻テーマとメッセージ

『ユリ熊嵐』は、表面上は百合アニメですが、
もっと深く掘り下げると、
差別、孤立、そして受容といったテーマが描かれています。
物語では「透明な嵐」と呼ばれる社会的圧力
「人間と熊」という設定が、「異質なもの」への恐怖や偏見、社会的な排斥といった現実の問題を寓話的に表現しています。

また、愛や友情、自己受容といったテーマが、視聴者に対して「違いを受け入れる」ことの大切さを考えさせる作りとなっています。

🐻ビジュアルとスタイル

幾原邦彦作品特有の鮮やかでシンボリックなビジュアルが特徴で、
色彩や構図がとても印象的です。
シンメトリーや特定のシンボル(バラ、熊、裁判所など)が繰り返し登場し、視覚的にもテーマが強調されるようになっています。

また、可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、シュールでダークな展開が続く点も『ユリ熊嵐』ならではの特徴で、独特のアートスタイルが高い評価を受けています。

* * *

作画ですが、前作のピングドラムとは全く異なるタイプの作画に変化
女子好みなおしゃれ感は出ているとは思うのですが
個人的には…もう一歩欲しい作画ですかね🤔

クマの姿ですが、コスプレ感が出ちゃってます
そこも冷めてしまう部分がありますかね…がうがう!

屋上でのリピートシーンウテナの決闘を連想させて好きですが
言うほど回数はないのでそこまで印象には残りません。

デリシャスメルという造語みたいなのも印象に残るんだけど
ちょっと下品な感じです。
クマの姿で股間を見せつけるシーンなどもあり
ダーティーな部分もある作品ですね。

🐻音楽

✨TVアニメ「 ユリ熊嵐 」オープニングテーマ「 あの森で待ってる 」

アニメ『ユリ熊嵐』の音楽は、作品のミステリアスで幻想的な雰囲気やシンボリズムを強調するために非常に重要な役割を果たしています。音楽は橋本由香利が担当し、劇中のBGMや主題歌が作品のテーマと深く結びついています。

* * *

個人的には、クマショーック!が一番印象に残ってますw
オープニングやエンディング曲もいわゆるアーティスト的な楽曲
このアニメとマッチしていて女の子の求めるおしゃれ感が良く出てて
良いと思います。

🐻ストーリーの独創性

『ユリ熊嵐』のストーリーは抽象的で、しばしば解釈を視聴者に委ねる形で展開されます。そのため、1回の視聴だけでは全てを理解しきれない複雑な物語であると感じる人も多いです。
一部の視聴者は、その難解さが挑戦的であるとして好意的に評価していますが、一方で難解すぎて理解しにくいと感じる人もいます。

幾原監督の作品に共通する構造として、
「表面上の物語」と「その背後にある隠されたメッセージ」の両方が存在し、何度も視聴することで新しい発見があるのも魅力の一つとされています。

* * *

前作のピングドラムと同じくメタファー芸ですが
比較的わかりやすくなってると思います。

解釈ゲーム的なアニメですが
私は解釈より、「作者が何を伝えたいか」のほうが重要なので
その意味では難解とは感じませんね。
作者が何を伝えたいかがわかれば解釈の範囲も自ずと決定されるわけですので、そこからは各人の自由ですね。
ふわっとした状態を楽しむのも良し、明確化して楽しむのもよし。

牙も出てるし、語尾がガウガウなのでバレバレなのである

🐻批判的意見

本作は幾原邦彦監督のファンからは高く評価されていますが、
一般的な視聴者には評価が分かれることが多いです。
物語が難解でメタファーが多いため、視聴者がテーマやメッセージを解釈するのに労力を要することが、敷居が高いと感じられる要因です。

また、テンポがややゆっくりしているため、展開の遅さや、キャラクターの動機や行動が謎めいていることが一部の視聴者には合わなかったという声もあります。

* * *

ピングドラムと比べればテンポがゆっくりしているとは思いませんでしたが
次作の「さらざんまい」と比較すると、ゆっくりに感じますw
あちらはスピード感があります。
とはいえ全12話なので見やすいです!🐻‍❄️げすげーす!



✨ユリ熊嵐 第1巻 [Blu-ray]

『ユリ熊嵐』は独創的で視覚的にも美しく、
テーマ性も深いアニメとして評価されていますが、難解で抽象的なため、視聴者の好みが分かれる作品です。

幾原邦彦監督の作風や、シンボリズムを多用した作品が好きな人にとっては非常に楽しめる作品ですが、
わかりやすいストーリー展開を好む視聴者にはややハードルが高いかもしれません。

『ユリ熊嵐』はアニメファンや批評家から「意欲的で独創的な試み」として高く評価されつつも、万人向けのエンターテイメント作品というよりは、ある種の「鑑賞に挑戦を求める作品」としての位置づけにあると言えます。


■「ユリ熊嵐」ではクマが人を殺す表現がありますがあれはどういう解釈があるの?

『ユリ熊嵐』で描かれる「クマが人を殺す」という表現は、単にホラー的な要素として描かれているわけではなく、作品のテーマである「愛」「排除」「差別」といった深いメッセージと関連しています。

↑これは百合裁判への導入シーン、ピングドラムのペンギン皇女との会話シーンに似てますね

クマが人間を襲うことは、排除される側の苦悩や、愛を表現することが許されないために反発せざるを得ない状況を暗示しています。

クマが人間を食べる行為は、愛や欲望が抑圧され、抑えられない衝動となって噴出することの象徴でもあります。物語の中で、クマたちは「愛するものを欲する衝動」を持っていますが、これは人間社会における抑圧された愛の象徴ともいえます。

この行為は、「愛する」という感情が社会的なルールや常識に反するものとされ、受け入れられないときにどのような結果を招くかという暗喩としても捉えられます。つまり、「食べる」という行為は愛の究極的な表現であり、それが抑圧された結果として暴力的に表出してしまうという側面を持っています。

『ユリ熊嵐』における「クマが人間を殺す」という表現は、社会的に抑圧される者たちの苦しみ、愛が持つ本能的な側面、そして排除される側の怒りや悲しみを象徴しています。
作品全体が、愛と排除、理解と偏見といったテーマに基づいて構成されており、クマが人間を襲うシーンもこれらのテーマと深く結びついています。

こうした表現は、単にショッキングなシーンとしてではなく、観る者に対して「異質なものとどう向き合うべきか」を問いかける役割を持っています。また、視聴者に「愛や理解がない社会では、どれほどの人々が排除されているか」という現実への気づきを促し、作品の奥深いテーマを伝えるための重要な要素として機能しています。

ユリ裁判、「私は感想を諦めない…でも解説は諦める」😎

■11話でクレハの記憶が消えたのに…何故に銀子はクマの姿のままだったの?

『ユリ熊嵐』第11話におけるこのシーンは、銀子と紅羽の関係や「人間らしさ」とは何かについての象徴的なテーマを表現しています。

この裁判の判決では、「銀子が人間になること」と引き換えに「紅羽が銀子に関する記憶を失う」ことが条件とされました。しかし、銀子が人間になるための「変身」が完了せず、クマの姿のままで残る理由には、いくつかの要素が絡んでいると解釈できます。

🧸銀子の自己犠牲と紅羽への愛

裁判での取り決めは銀子にとって大きな犠牲を伴うものであり、彼女が本当に望んでいるのは「人間になること」よりも「紅羽と共にいること」です。紅羽に忘れられることを受け入れてまで人間になることは、彼女の望む「本当の姿」とは言えなかったのです。

銀子は紅羽に対して深い愛を抱いており、その愛が「変身」を拒む力として働いたとも考えられます。つまり、銀子が紅羽との愛のために「人間になる」という条件を心から受け入れられなかったために、クマの姿のまま残ってしまったのです。

🧸裁判と「許されるか否か」というテーマの意図

「裁判」は物語においてシンボリックな意味合いが強く、「許されるか、許されないか」という問いは、登場人物が自分自身の本当の姿や価値をどう捉えるかを試すものでした。

銀子が「人間として認められること」を求めつつも、裁判の決定はあくまで「表面的な条件」であり、銀子自身の内面的な成長や自己受容がまだ完了していなかったと解釈できます。

裁判所は銀子に「人間になること」を許しましたが、実際には銀子の心の中で自分のクマとしてのアイデンティティや紅羽への愛が揺れ動いており、これが彼女の変身を不完全なものにしたと言えるでしょう。

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🧸銀子が象徴する「違いを超えた愛」の表現

クマでありながらも人間に愛を求める銀子の姿は、異質な存在が認められることの難しさを象徴しています。クマのままでいることで、銀子は「自分が誰であるか」を最後まで認め、クマとして紅羽と共にいることを選択しようとする姿勢を示しているのです。

彼女がクマの姿のままでいることは、彼女の愛が「外見や形式ではなく本質的なもの」であることを示唆しており、紅羽と心で通じ合うことこそが重要であることを暗示しています。

🧸変身が「儀式的なもの」であることの暗示

銀子が「人間になる」という決定は、物語の象徴的な「儀式」ですが、それは銀子が表面的に「人間になる」ことに意識を向けていない、つまり本心から望んでいないことを示しています。裁判は儀式的な役割を果たしているものの、銀子にとっては外面的な変化よりも紅羽との心のつながりが重要だったため、クマの姿のままでいることで「自分らしさ」を保つことを選んだとも考えられます。

🧸🧸🧸

このシーンにおいて銀子が人間になれなかったのは、「愛とアイデンティティ」を重視する物語のテーマを象徴的に表していると言えます。
銀子は紅羽に忘れられてもなお、紅羽と共にいたいという愛を優先し、クマとしての自分を受け入れたため、「変身」という条件を満たさずクマの姿のまま残りました。

✨ユリ熊嵐 ラバーストラップ「百合城 銀子 ウィニングモード」

■「ユリ熊嵐」は、どのような規模で受け入れられたの?

⚜️コアなファン層の支持

幾原監督の作品は、以前の『少女革命ウテナ』や『輪るピングドラム』での独特の演出と複雑なテーマでカルト的な人気を誇っており、『ユリ熊嵐』も同様に幾原作品のファン層から注目を集めました。彼らは『ユリ熊嵐』においても監督ならではの哲学的なテーマやシンボルを楽しみ、繰り返し視聴することでテーマを深く理解しようとしました。

特に「百合」というテーマに共感する人や、社会問題を寓話的に描く幾原監督の作風に魅力を感じる視聴者が支持しました。

⚜️一般視聴者からの反応

一方で、作品の抽象的な表現や難解さが原因で、一般的なアニメファンの間では受け入れがたいという声も少なくありませんでした。視聴するために深い理解や解釈が必要とされるため、娯楽として軽く視聴するにはハードルが高く、分かりやすい展開を求める視聴者には難解すぎると感じられたようです。
また、演出や物語が非常にシンボリックであるため、「意味が分かりにくい」「テーマが抽象的すぎる」といった批判的な意見もあり、一般的な人気はそれほど広がりませんでした

✨ユリ熊嵐 (1) (バーズコミックス)

⚜️批評家の評価

批評家の間では、物語の象徴性や監督の意図を考察する楽しみが高く評価されました。『ユリ熊嵐』は、社会における偏見や差別、アイデンティティに関するテーマを寓話的に描いているため、批評的な観点からは「意欲的であり、独創的なアプローチ」として好意的な評価が多く寄せられました。

特に、女性同士の愛を描きつつ、社会が異質な存在を排斥する問題に対して鋭いメッセージを込めている点が注目されました。そのため、社会的なテーマやLGBTQ+の描写に関心が高い批評家や視聴者からも支持されました。

⚜️海外での反応

海外でも一部のアニメファンや批評家から関心を持たれましたが、日本国内と同様に評価は賛否が分かれました。特にシンボリズムや日本独特の「百合」文化についての理解が難しい場合もあり、一般的な海外視聴者には敷居が高い作品と受け止められた部分もあります。

それでも、幾原監督の他の作品に親しんでいる海外ファンからは注目され、アート性や哲学的なアプローチが支持を得ました。

✨ユリ熊嵐 上(ノベル版)

⚜️商業

『ユリ熊嵐』はその独特なテーマ性と視聴者層の限定された支持もあって、商業的な大ヒットには至りませんでした。Blu-rayやDVDの販売数も一般的なアニメ作品に比べると控えめで、一般的な視聴者層からはあまり受け入れられませんでした。ただし、コアなファン層によって、一定の収益を得たとされています。

⚜️影響と評価

『ユリ熊嵐』は、決して大規模な人気を博した作品ではありませんでしたが、アニメのテーマ性に新しい視点を提示し、社会問題や愛の在り方について考える機会を与えた作品として評価され続けています。幾原邦彦監督の作品は商業的成功を目的とせず、独自の芸術性やテーマ性を追求する点で、長く語り継がれる価値のある作品として支持されています。


✨TVアニメ「 ユリ熊嵐 」 オリジナルサウンドトラック

■『ユリ熊嵐』は、百合作品支持者からどのくらい支持された?

🍃カルト的な人気

百合を愛の象徴として複雑に描いた『ユリ熊嵐』は、カルト的な人気を持ち、一部の百合ファンコミュニティでは熱烈な支持を得ました。幾原邦彦監督のファンや、複雑なテーマ性を好むファンが集まるコミュニティでは、各シーンやセリフ、シンボルの意味を深く考察することで盛り上がり、オンラインのファンフォーラムやブログで活発に議論が交わされました。

さらに、この作品は百合ジャンルにおける象徴的な作品としても位置づけられており、「百合のメタファー」として他の作品と比較されることもありました。独特のスタイルが好きなファン層には長く愛されており、考察の余地が大きいため、放送終了後も視聴を続けるファンがいるほどです。

こちらは屋上のシーンの一部、戦う気満々やがな!

🍃視覚とテーマの融合

作品のビジュアルや演出が百合テーマと深く結びついていることも支持の一因でした。幾原監督の独特なシンボリズムを用いた演出が、視覚的に美しい百合作品としても高く評価され、キャラクター間の繊細なやり取りや演出が百合ファンに魅力的に映りました。

特に、色彩や構図が物語と密接に結びつき、キャラクターの心情や関係性が視覚的に表現されているため、「美しさ」にこだわる百合ファンからの支持が集まりました。

✨✨

🍃評価の二分化

一部の百合ファンにとっては、「百合としてはテーマが重すぎる」「シンボルやメタファーが多すぎて本質が見えにくい」といった意見もありました。百合作品としての直接的なロマンスや心情描写が少ないため、ライトな百合作品を求める視聴者にとってはとっつきにくい印象を与えました。

百合を軸にした社会的メッセージが強調されているため、単に恋愛要素を楽しむだけでなく、テーマについて考察することを求められる作品です。この点が、一部の視聴者には好まれなかった理由と考えられます。

『ユリ熊嵐』は百合作品の中でも特異な位置を占め、深いテーマや象徴的な演出を評価するファン層からは強い支持を得ましたが、万人向けの百合作品とは言えないため、評価は二極化しました。しかし、独創的なアプローチによって他の百合作品とは一線を画す作品として位置づけられており、特に幾原邦彦監督のファンや哲学的なテーマを好む百合ファンにはカルト的な人気を維持しています。

* * *

百合アニメランキングなんか見ると
「ユリ熊嵐」が上位に挙がっているところは少なめですので
百合属性の視聴者よりも
幾原邦彦の視聴者によって支持されているという印象を受けます。

やはりメタファー芸だと
比較的キャラやストーリーに感情移入しにくい部分があると思うんです。
だから幾原邦彦作品は私的には
「メタファー芸を充実するために、いかに絵、話、音楽の質を高めるか」
が重要なんじゃないかと思ってます。

その意味では、私はピンクドラムの質を変化させて
さらに凝縮させたようなこの作品のほうがわかりやすく好きです。
好きですが…………ウテナのほうが全然好きです!😋

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好きなシーンは…
クマが出たときの垂幕ですねw
ああいうシュールさが好きです。

垂幕ですw

あと個人的に狩猟を勉強していて…
この作品には、クマを銃で撃つシーンがあったので
なにかの縁を感じてしまいましたw

ということで〆です。
個人的なおすすめ度としては
★3.5(満5)です!

玄人向けですが、ユリ属性のある作品に慣れてる方にも「幾原入門編」として、おすすめできます。😌

* * *

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