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機動戦士ヴィクトリーガンダム(Vガンダム)見た感想 [1993]
少し検索した情報を見ると
「トラウマ」とか「駄作」とか出てきて
どんな感じの作品なのだろう?と思いましたが
私は富野作品を全部見ようと考えているので視聴してみました!
ネタバレを含む感想ですので、バレたくない方はリターンでお願い致します。
![](https://assets.st-note.com/img/1728044947-gh1FilDPdaQkIJyTW5NE2xfL.jpg?width=1200)
■地味な作り
80年代の全盛期のガンダムと比べると
音楽や映像、キャラデザインなどが地味と感じます。
🟦主人公が地味
![](https://assets.st-note.com/img/1728045204-W47KPQHIs9ueFxq6afGln83w.jpg)
主人公の名前もウッソ・エヴィン。
え?ウッソ!?w
なかなか主人公っぽくない名前というか
髪型も坊ちゃんがりのような見た目です。
🟦ヒロインも地味
![](https://assets.st-note.com/img/1728045308-YP9ajGx3AOnJplwumKB8QMDe.jpg)
ヒロインのシャクティ・カリンは黒人風。
ヒロインも黒人風……
まぁファーストのララァ・スンのインド寄りの黒なのでしょうが
顔面の作りは黒人的ではないので
ふしぎの海のナディアみたいな感じですけどね。😌
🟦ガンダムも地味
![](https://assets.st-note.com/img/1728045374-vUkwQAhRbFul0MPcZyi5WedE.jpg)
ガンダムのデザインも
カトキハジメさん的なデザインで
ある意味洗練されてはいるのですが…
地味ですね
V1ガンダムは量産されている状態なので
主人公固有の特別感はあまりありません。
ガンダムでは中盤から機体のパワーアップイベントが来ますが
今作ではV2になることによりパワーアップします
![](https://assets.st-note.com/img/1728047386-rsZPUOvL20J5aQqI1DMTRw6G.jpg)
ですが…
あまりその強さの違いは目立ちません…
他の富野ガンダムと比較するとあまり強さが目立たないのです。
ちなみに主人公の強さもあまり目立ちません。
強いことは強いのですが、他作品と比べると…なのです。
アムロやカミーユと比較すると、地味。
後半でも🔽普通にMSに馴染んだばかりの仲間に助けられる描写があり
なかなかその強さが前面に出てきません。
■特殊な要素
🟥武器を高速回転させる
ビームサーベルを回転させて攻撃を弾く回避行動をします。
中国拳法で使う道具のようですw
このムーブは序盤に多く出てきますが中盤から消えます
不評だったのでしょうか……?
何故なのでしょうw
ビームサーベルを回転させる動きといえばF91が有名ですが
30年後のVの時代でも同じ動作が登場します。
SNRIの流れをくむMSに共通のギミックなのでしょうか。
∀でも同じ動作が見られるので
富野監督のお気に入りなのかもしれません。
https://x.com/VGundamInfo/status/592626650329710592
F91、ターンエー(どっちも視聴済み)でも出てきたようですが全然記憶には残ってないです。😛
Vが一番強く使われる気がします。
さらにSNRIとは
サナリィ(S.N.R.I.: Strategic Naval Research Institute)、
正式名称:海軍戦略研究所(かいぐんせんりゃくけんきゅうじょ)は、
アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』及びその関連作品に登場する、
架空の団体である。
F91から出てくる団体のようです。サナリィ…読めないw😛
🟥ワイヤー攻撃多め
ワイヤーで絡めとりそこに電撃を流すなどの攻撃を仕掛けてきます。
ファーストでもグフの電磁ムチのヒート・ロッドというのがありましたが
そのタイプの攻撃がわりと目立つ、多めなのです。
🟥ドラゴンのようなモビルアーマー
![](https://assets.st-note.com/img/1728045649-Cqr5yDERG9LUS0gW3OJow7eZ.jpg)
ファミコン時代のドラゴンを彷彿させる構造と動きを見せる
ドラゴンもどきのモビルアーマーが登場します。
ウッソも中世勇者よろしくビームサーベル(剣)を
ドラゴンMAに突き立てて倒しますw
完全にいわゆるRPGを意識してます!
🟥巨大タイヤに乗るモビルスーツ
![](https://assets.st-note.com/img/1728045755-VuxTljO5MBXIkQzSH0nYovpq.jpg)
アインラッドという
MSを覆うような車輪の中に入って攻撃、
防御力をアップさせたMSが出てきます。
中盤、ウッソたちはこのタイヤに苦しめられます。
🟥巨大なタイヤを装備した戦艦
![](https://assets.st-note.com/img/1728045858-dtxmJVQO7lUIKkbNTgy5Prna.jpg)
タイヤは巨大戦艦(アドラステア)にも装備され
なんと町や人を踏みつぶして潰していくという
恐ろしい設定がw😣
🟥人が結構死ぬ
・主人公の家族、友達、身近な仲間たち…結構死んでいきます。
フランス革命よろしくギロチンを使用して死ぬ場面もあります。
まぁ現実的です。
![](https://assets.st-note.com/img/1728047541-zDxNXntJjCrpWiS02546qgFk.jpg?width=1200)
・シュラク隊死に過ぎ問題
特に…隊長以外が女性だけで構成されたMS隊のシュラク隊は、
1話~数話ごとに死んでいきます。
まさに物語に死を組み込むために作られたような部隊ですw
🟥サイキックパワーを利用した精神改変
敵は超能力者を大量に集め、敵を精神攻撃?にしかけて
敵を平和的な精神にし戦いをやめさせ
自分達の意に従わせようとします。
まぁ科学を利用した共産主義的行為ですね
一見平和的に見えますが、脳を強制的に改変してるだけなんですよね
なかなか今までのガンダムでは見られない超非化学的要素が話の中心にあったりします。
■アニメのVガンダム、ヴィクトリーガンダムは当時どのような評価をされたか
『機動戦士Vガンダム』(ヴィクトリーガンダム)は1993年から1994年にかけて放送されたガンダムシリーズの一つで、特に当時の評価は非常に複雑で賛否両論がありました。以下に当時の評価や反応を整理します。
1. ファンの評価
賛成派:
一部のファンからは、シリーズの独自性や新しい展開を評価されました。特に、若い主人公ウッソ・エヴィンが少年ながらも戦場での激しい戦いを生き抜くというストーリーは、リアリティと感情的な深みがあると評価されました。
戦闘シーンやメカデザイン(特にヴィクトリーガンダム自体)は一部のファンに支持され、分離合体するギミックや小型化したモビルスーツのコンセプトも面白いとされた点です。
否定派:
しかし、ガンダムシリーズに慣れ親しんだ多くのファンからは、特に重いストーリー展開や主人公や仲間たちが次々と悲惨な結末を迎える点が「暗すぎる」「救いがない」という批判がありました。物語が重々しく、登場人物の死亡シーンが多かったため、一部の視聴者にはトラウマを残す作品とも言われています。
主人公が子供でありながら過酷な戦場を舞台にした点は、一部の視聴者に「無理がある」と感じられた部分もありました。
2. 制作面での評価
富野由悠季監督の心情:
本作の監督である富野由悠季は、後にインタビューなどで『Vガンダム』の制作に非常に苦しんだと語っています。バンダイとの商業的な制約やスポンサーの要求などに悩まされ、製作中には「視聴者に対する強いメッセージ性を持たせるために、わざと暗く過酷な展開にした」という発言も残しています。
富野監督自身も本作を後年にあまり良く思っていないと明かしており、作品が当時の商業的な要請に応じた結果として制作されたことを振り返っています。
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3. 視聴率・商業的評価
放送当時の視聴率は、他のガンダムシリーズと比べてやや低迷していました。物語が暗く、視聴者層が若年層にターゲットを絞られた結果、広範なファン層には受け入れにくかったという点が影響しています。
ガンプラや関連商品の売り上げも、他のシリーズほどの大ヒットには至らず、商業的には苦戦したとされています。
4. 後年の再評価
後年の評価では、『Vガンダム』のシリアスで厳しいストーリーや戦争の残酷さを描いた点が再評価されています。特に大人の視聴者や、シリーズ全体の文脈で作品を見直したファンからは、「暗くリアルな戦争描写」や「主人公の成長過程」が良い点とされています。
また、分離合体するヴィクトリーガンダムのメカデザインや、当時としては斬新なモビルスーツの小型化も改めて評価されることが多いです。
総評
『Vガンダム』は、当時の視聴者や制作スタッフの間でも賛否が分かれる作品でした。特にその暗いトーンや過酷なストーリー展開は、視聴者の好みに大きく影響し、当時は大きな批判を受けましたが、後年の再評価ではその重厚なテーマが認められ、ガンダムシリーズの中でも異色の存在として評価されるようになっています。
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■アンチフェミニズム的な意味で面白い作品
この作品は、女性キャラが多いのですが
女性がダメな部分を多く表現している作品でもあります。
🟧不可解な動きをして回りに迷惑を与えるシャクティ
序盤、シャクティ・カリンは地元に戻ろうとして
戦いに巻き込まれ
主人公がそれを救出するといった余計な手間をかけてしまいます。
戻らなければいいのにわざわざ戻って迷惑をかけてしまうのですw
似たような状況で、シャクティは少し精神が異常になってしまったのか
戦いが行われてる中、周りが逃げている状態にも関わらず
地面に種を撒くという異常行動をとったりしますw
何故、今撒く必要があるw
後半にも、敵方を説得するために
わざわざ単独で捕まりに行ったりする…
また主人公がそれを阻止しようとして
結果…間接的に主人公の母親が死んでしまうということに繋がっています。
主人公の母親も殺してしまうヒロイン…やばすぎるよ「女」さん。😣
まぁ若いのと、ニュータイプ的、宗教的な巫女キャラという立ち位置でもあるので…異常な要素を持たせたとは思うのですが
迷惑かけすぎ…ですねw
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🟧「男」をものにしたいという目的で私事に走る女キャラ
![](https://assets.st-note.com/img/1728046644-w3cdvi7H9x5SnpfumRA4eQzy.jpg)
ファラ・グリフォンは主人公を強烈に支配したいという欲を持つキャラで
中盤から後半にかけて圧倒的な強敵として
しつこく主人公に戦いを挑んできます。
頭に鈴をつけてる見た目がやばいですw
00年代のネットキャラを先取りしたのでしょうかw
主人公を倒すことに拘泥しなければ、
勝てた戦局も多いのではないかと思いますが😣
最後は主人公に撃破されてしまいます。
強くても結局、性から逃れられない
女性の負の面がつよく表現されています。
🟧ファラをも上回る自己愛の強さを持つカテジナ・ルース
![](https://assets.st-note.com/img/1728046699-lBh0Xzwj2oD6AKMSbL981p4W.jpg)
序盤は、街のお偉いさんの高貴な娘さんというキャラのカテジナ。
主人公はひそかに好意をよせているのですが
中盤からスパイ目的で敵の捕虜になったはいいが
ミイラ取りがミイラになってしまったのか
完全に敵側に寝返り
性格も粗悪な面が前面にでてしまい
一気に凶悪化してしまいますw
最後には、
「主人公とクロノクル・アシャーを戦わせ
勝ったほうのものになる」という勝手なルールを二人に押し付けるw
ちなみに二人はそれを了承していないし
伝えてもいないw
結果、主人公が勝つのだが
主人公がハグ接近したところをナイフでぐさり…
自分の作った脳内ルールさえ破るこのクズっぷりw😣
さらに刺したうえでさらに
主人公とモビルスーツで邪魔をする
自分の目的なら何でもするタイプです
最後はラストに盲目になった姿で登場…
因果応報というやつでしょうか…
こんな女と結婚したら
絶対男が幸せになるなんてことはないでしょう😣
*
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他にも……
「男」と「自分」の間で揺れ動くが修正が効く
マーベット・フィンガーハットさんとか
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ファラの下位版ともいえるルペ・シノさんとか
女の負の部分が強調されているのが目立つ作品です。
もちろん女の良い部分も表現されております。
レールを支えきって殉職するケイト・ブッシュさんもいます。😉
※名前があの有名アーティストw
■重戦機エルガイムと似ている部分が多い作品
![](https://assets.st-note.com/img/1729212406-xfKZnRV0QSzW1gOYINwe7v8F.jpg?width=1200)
Vガンダムはガンダムというより
同じ富野作品の重戦機エルガイム(1984)に似ている部分が多い
と感じました。
重戦機エルガイム2といっても変ではないです。
・ドッキング芸の多さ
・捕虜なりすぎ問題
・(通常のガンダムより)主人公の強さがさほど目立たない
・世界を収めているのが女王でそれを操る男という構図も同じ
ただエルガイムはZZのようなコメディ要素も強いが
Vはそっちは弱め
重戦機エルガイムでは、
男に虐げられた女性の救済のようなテーマが出てくるが
アマンダラ・カマンダラ(男) に
今作のカテジナ(女)のようなクズさは表現されていない
このようなバランスになったのは
そう表現することが
自然にかなっていた…のであろう😌
![](https://assets.st-note.com/img/1728048307-mBMjZwoPGReLy9WN0s6uUkvp.jpg?width=1200)
というわけで地味な要素を持つこの作品ですが
アンチフェミニズムという点ではかなり快作と言えます。😉
悪質なフェミニズムが社会を改悪しつつある現状
見られるべき作品といえます。
他のかたの評判で見られるような
鬱とか…駄作とかは、別に思いませんでした
ただ…地味だなとw
個人的なおすすめ度としては
★3.0~3.5(満5)となります。
*
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