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ぬりえで理解を深める!カラーコミュニケーション【高齢者編】
「おとなのぬりえ」があるぐらいお子様以外にも効果があります、今回は高齢者への効果についてお話します。
色=深層心理
直感で選んだ色はその人が求めている色です
おとなになると子供と違って意図的に勘ぐって判断をしたりすることや体裁を気にして自分の気分とは違う選択をすることが増えてきます。しかし、直感で色を選ぶとき、その色が表す事は無意識の深層心理です。
特に私がカラーセラピーをはじめたきっかけである認知症の高齢者の方へのコミュニケーション手段としても期待できます。なぜなら、直感で色を選ぶ事は記憶や言語に頼らなくても良い自己表現方法だからです。
常識に囚われずに塗ってみる
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例えば自然界にあるものは人工のものと違い、すでに色が決まっていますよね。そしてそれは滅多なことがない限り変わりません。例えばカラーセラピーの世界でも、火=赤、水=青、植物=緑など人類全ての共通認識される色は自然界の色だと言われています。
しかし、あえてそれを無視して「常識に囚われず好きな絵を好きな色で塗る」ことで「なぜその絵をその色で塗ったのか?」質問をしていくうちにその人の深層心理が何を求めているのか伺う事ができます。
注意点
否定をしない!
どんな色でどんな絵を塗っても否定しない事。否定されてしまうともうやりたくなくなってしまうのはもちろんですが、塗り絵が目的では無くコミュニケーションが目的の場合は「なんでその色を選んだのか?」そのメッセージに耳を傾ける必要があります。
塗り絵教室ではないので上手い下手も関係なく、むしろ枠をはみ出すほど力強い塗り方と、枠内よりもこじんまりと塗った場合その理由を聞いてみる事でより理解を深めやすくなります。
ぬりえをするだけでヒーリング効果!
塗り絵には3つのヒーリング効果があります、なのでコミュニケーションがもしできなかったとしてもがっかりせずに塗り絵を楽しんでもらえたという事をまずいちばんに喜んでいきましょう。
ぬりえが高齢者に与える効果
1:レクリエーション効果
ぬりえを「楽しむ」ことで癒やされる効果です。また、体に障がいや介助を必要とする高齢者の方々でも塗り絵は他のレクリエーションと比べると比較的僅かな動作で楽しむことができるので、「自由に創作を自分の力でできている」満足感が高齢者の自信と自尊心を高めてくれます。
2:色から得るヒーリング効果
冒頭でも書きましたが、選ぶ色はその人に必要な色です。もちろんコミュニケーション手段としてその色の意味を聞いたりする事もありますが、その色自体から癒やしを得ることも可能です。色が人に与える心理効果で気持ちを明るくしたり、冷静にしたり、自分を大事にしたりと色には人をその効果のように動かす力があります。とても簡単で一人で出来るセルフヒーリングの一つです。
3:コミュニケーション効果
色を通して他人とのコミュニケーションの手段とすることはもちろん、自分自身で気づいていなかった無意識下の本当の気持ちとコミュニケーションすることで自己肯定感、自己容認に繋がります。そうすることで自分の理想を知り、それを目指すための目標を得ることで毎日を充実したものにする効果があります。
子供よりも実はセラピー要素として塗り絵が必要なのは歳を重ねた大人なのかもしれません。自分の心の声を聞く習慣をぬりえという癒やしのレクリエーションで養う事で日々の充実感を得られたら最高ですね。
趣味を探しているおじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃったらぜひ塗り絵おすすめです!そしてよかったら一緒に楽しんでみてくださいね。
ご拝読ありがとうございました。
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