JKリフレの話4

 JKリフレで出会った男性について、リフレ嬢の視点から面白そうにレポートしています(?)
 ぜひ読んでいただけると嬉しいです!何卒よろしくお願い致します。

前歯さん2

 車窓から見える代わり映えしない風景。私も客からこの景色と同じように思われているんだろう、少女のままでいることを求められているのだろう。
今日もこのホテルかと文句にも満たない感想を述べる。ドアを開けた先には見知らぬ男と抱き合う変わらない非日常がある。期待も希望もつかめない手でドアノブを回す。

 デジャヴだ、先日と同じ鋭利な前歯と目が合う。次はおさんぽじゃなかったのか、金額的にも精神的にも室内の方がコスパが良いので許した。

「お腹空いてる?」

 赤べこのように頷いた。手作り弁当以外ならなんでも食べるのお気持ち。出前を取ろうと言われてテンションがうなぎ登りだ。ピザのメニューの横目で男がおこもりデートだとはしゃいでいた。
二人では有り余るような量を頼んでパーティーの机上になった。男は大学生のように振舞っていた、置いていかれている感が否めない。

 120分間、アニメの話をしていた。男はアニメが好きで関連会社に就職をしたらしい。好きを仕事にするとほとんどの人が嫌いかそれ以下になるのに、変わらず好きでいられるのは才能だと思う。定番のアニメ新世紀エヴァンゲリヲンの考察をしあった、男のおかげで知った宗教用語もあったのでとても有意義な時間を過ごせた。他にも今期のオススメや、トラウマ回まで級友のように語り合った。

 楽しい時間はあっという間だ、終わりを告げる音が鳴る。本当に何もしていないのにお金をもらって良いのか、少し後ろめたい気持ちになる。

「すごく楽しかったよ」

この一言で救われた。私はきちんと女子高生をできていたのだと自信が顔を出す。よくよく考えたら性的サービスをする女子高生の方がらしくないと思う。ある意味可愛らしい接客ができたと思うことにする。

 ドアの前で抱き合う、多分またすぐに会えるような気がした。前回もらったクソ邪魔ブーケも可愛らしく見えてきた。今日も紙袋を渡されたが大抵の予想がつく。またねと踵を向けてエレベーターに乗る。箱の中身はなんじゃろな♪

助手席で大きなため息をつく、プレゼントは予想外にもメイド服だった。
どこに金かけてんだよ、次の指名の時に着てあげようと私の中の良心が囁いた。

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炊飯器買いたいです^._.^貯金もします^._.^猫に小判^._.^