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リモ宅記録簿 Vol,02/1 『譜面は几帳面?』の巻

リモート宅録の記録簿 第02回/1曲目

1曲目の第02回目を迎えます
第01回目は企画の内容や参加者のプロフ
録音の背景をお伝えしました
今回からは実際の作業を記録しますよ
先ずは設計図を作ります


コード譜

曲はもう出来ているので
今回はそこのところの苦労はありません
昔の音源を紐解いてコード譜を作成します
ギター1本で歌った様な記録が残っていれば
コードを解析するのは簡単です
それに自分が作った曲であれば
どんなに古い曲でも
大体どう動くかは想像がつくというもの
チャチャっとコードを拾って
(今回はよしろーが拾ったんだけど)
コレを設計図とします

設計図なので大切なことや
忘れそうなポイントは書いておきます
曲の動き方なんかもコレが基本になるので
1番最初にやる大切な作業ですよ

手書きからテキストにしておけば親切
これはExcelで作成

音符がないでしょ?
譜面と言っても和音を示すコード名が書いてあって
どこで折り返してどこで終わるのか
そんなことぐらいしか書いてありません
ポップス(我々)の場合
ギターもベースもキーボードもドラムも
みんなこの同じ譜面をガイドにして演ります
演奏者へ1音1音細部に渡って指示する
というより
あなたの感覚で上手に料理してね
というニュアンスが強くなります
それぞれが必要な音符やメモを書き込んで使います

いや・・・本音は
音符はちょっと苦手で〜
なんですけどね

必要な場合はメロ譜も作りましょう

不要なコーダーマークが書いてある
酷い 汚い 読みにくい
の3拍子揃ったメロ譜(松井作)

仮オケ作り

次に暫定的な実音の仮オケを作ります
どんなに「私の頭の中では既に出来ている」
と豪語しても他人とやるときは
やはり実音の方が分かりやすく親切です
またギター1発のデモ音源だと
細かいところが詰められていない場合もあり
こうして仮オケにする時点で
そういった不確定要素を炙り出せる利点もあります

なのでドラム ベース 和音 メロディー程度の
ベーシックな音源を打ち込んで・・

・・えっと打ち込んでっていうのは
コンピュータにデータを書き込むことです
今後ちょくちょく出てくる言葉です

で各楽器を打ち込んで簡単にオケを作ります
あ オケってのはオーケストラの略ね
つまりバックの演奏全体のことです
カラオケってのは
歌が入ってない空っぽのオケの事
だからカラオケというんですよ
(みんな知ってるか…)

という事で
今回もササッと打ち込んじゃいます
(今回はよしろーが作ったんだけど)
それがコレです

最初は[Listen in browser]を
2回目からは(▶)をクリック

どうです?
譜面だけだと分からなかった雰囲気が
やはりイメージしやすくなりましたよね
でも無機質な感じで棒歌い的な演奏ですよね
これは打ち込みの仮オケですから
これでいーんです!
熟練の技術も抑揚も何も付加していません
あくまでも こんな感じだよ〜
ってのが分かればOK

この曲はイントロがないので
曲の頭にガイド和音とカウントを入れてあります
これがあればイントロがなくても
正しいピッチ(音程)とテンポで歌い出せます
後で消される部分でもあります

歌詞はまだありませんので
Da da daとかLa la laで歌います
今回はよしろーが仮歌を歌ってますが
場合によってはカラオケのように
シンセ音源でやる場合もあります
ですけど出来れば人の声で歌った方が
息継ぎとかも分かりますし
歌詞を考える時の参考にもなります
なんせ雰囲気が伝わりやすいですから
演奏者にもイメージしやすくなりますよね

そんな事は当然とばかりに
今回よしろーは迷いなく歌っております
でも仮ですので抑揚たっぷりに歌う必要はありませんよ
メロが分かる程度でOKです

そして今回はハモリが特徴的な楽曲なので
ハモリもしっかり入れてあります
さてこの曲
上と下のどちらがハモリなのか?
どちらも主旋律だと言えるメロですよね
これはマージービートの下4度ハモ的であり
対位法的二重旋律でもあり
なかなかの高難度技術です
(よしろーちゃんに拍手!)

マージービート(リバプールサウンド)や
対位法的二重旋律については
この項に関係ないので説明しません
気になったは人は以下のリンクからどーぞ


実は本来仮オケってものは
関係者以外の人様にお聴かせすることはござーません
裸じゃないけど下着しかつけてない
つまりかなり恥ずかしい状態なので
作った人よしろーは超ハズい筈です
キャーッ!ヤメてー!(よしろーの声)

いざ、録りへ

さぁ次から本当のレコーディングです
この仮オケを元にして
先ずは楽曲の土台となるリズム楽器を録ります
ドラムを録ったら次はベースです
と同時にそろそろ歌詞のイメージも並行して
ぼよよ〜んと膨らませておきます

正攻法は歌詞ができてからアレンジ(編曲)の順です
じゃないと歌詞と編曲がチグハグになってしまうので
当然録音もその後というセオリーです
しかしこの曲の場合
実は既に歌詞のモチーフは出来ています
だから同時進行出来るわけです

今回はメロディーを先に作りましたので
曲先きょくせんという作り方でした
歌詞が先の場合は詞先しせんと言います
曲先の場合はオケや旋律の雰囲気を
しっかり受け止めて歌詞にするのが重要です
皆さんはこの仮オケを聴いて
どんなイメージが湧きましたか?
その感じを忠実に言葉にするのです

次回予告

さて次回はドラムのレコーディングと
ベースの録音をしますよ
歌詞をやろうかと今の今まで思ってましたが
歌詞は重要ですからそれだけで1本にしましょう
その前の第3回目はリズム楽器の録音です
どんな風になるのか
ではでは乞うご期待!




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