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せつなすぎた
読書は、趣味の一つである。
年間に大体100冊前後は、嗜む。
ここ数年は、ビジネス書よりも小説を読む機会が
多い。
30代から40代は、仕事のためにビジネス書や啓発本を中心に読んでいた。
得られる事も多かったが、内容が重複する事も多く堅苦しさを感じ息抜きの為、少しづつ小説を読み出した。
ベストセラーには、あまり興味が無くてブックオフにてザッピング的に、題名を見ながら気になる本は
裏側表紙の簡単なあらすじを読み、気になれば
後書きや書評を読んで決める。
今回の[ 君の膵臓をたべたい ]もそのようにして手に取った。
手にしたのは、2020年頃で発売から既に数年は
経っていたが、もともとベストセラーに疎いので
作者も本の存在も知らなかった。
( ごめんなさい😅 )
おそらく普通はあと数年で還暦を迎えるジジが、
手にする様な本では、なかろうと…思う。
あらすじや登場人物については、多くの人が読んでいると思うので、感想だけを綴りたい。
独特な文書と表現、主人公達の会話
クスクス ニヤニヤしながら読み進める。
ユーモアラスな場面とシリアス場面が、上手く混ざり合い物語に引き込まれグイグイと読み進んだ。
主人公の名前が、場面に応じてコロコロ変わるのも
新鮮だった。
その時の僕にピッタリな表現で、戸惑う姿や表情までもが、頭の中に浮かんでくる。
特に好きな場面が、僕と彼女で旅行に行く話。
僕の戸惑いを他所に、旅行🧳に巻き込まれていく
様子や二人の会話が、面白い。
その中で僕は、改めて真実に遭遇し怯える。
僕の本心が現れて、う〜と唸る。
どこか、主人公の僕と青年期の自分に重なり合う部分あり、もどかしくて心がムズがゆい。
主人公の僕が、彼女と過ごす内に少しづつ成長していく姿。
人との関わりを避けてきた僕が、少しづつ心を開いていく。
人を好きになるなる時の心の動きが、感じられ
やっぱり心がムズムズした。
彼女と僕の幸せな時が、続くと思っていたが…
その関係は、突然終わる。
勝手にハッピーエンドを想像していたので
ラストの展開には、かなりの衝撃をうけた。
人と交わり触れ合う事の意味
大切な人を大切と思う気持ち
大切な人を失う悲しさ
下手なビジネス書よりは、よっぽど役に立ち
色々と考えさせられる。
ラストはせつなすぎたが、どこかで二人はまた
再開して欲しいなと勝手に願い本を閉じる。
一度、読んだ本は溜まるのが嫌で手元に残す事は
少ないが、何度も読みたい本は残しておく。
その中の一冊に
[ 君の膵臓をたべたい ] がある。
思い出したように時々読んでは、切なくなる僕がいる