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北の偉人たち
40代初め頃のお話し〜
40代は、サラリーマン生活での折り返し地点。
何かと責任も増えて、悩みや迷いが多いお年頃。
仕事 お金 家族や子供たちとの関係ナドナド
漠然とした未来への不安
このままで、いいのだろうか?
自分は、本当は何がしたいのか?
これが、50代も半ばを過ぎるとある意味
どうでも良くなり、良い意味で開き直れる。
[ 四十・五十は、鼻垂れ小僧 ]
十歳年上の上司に、言われた言葉。
そっか〜僕はまだ、鼻垂れ小僧なのか…
妙に納得した覚えがある。
そんな日々を過ごしていたある日。
何かの役にたてばとネットで無料セミナーを探していた。面白そうな無料セミナーが、目に留まる。
主催が、家具🪑のニトリ。
全3回 90分の講義でゲスト講師には
ニトリの似鳥社長
石屋製菓の石水社長
びっくりドンキーの庄司社長
今や北海道を代表する企業である。
北海学園大学での講義。
早速応募した所、後日郵送にてチケット🎫が届く。
1回目の講師は、ニトリの似鳥社長
自身の生い立ちからニトリを起業した経緯。
失敗談や、社会を豊かにしたいという強い信念と
想いを面白可笑しく話し、90分の講義時間は
あっと言う間に過ぎた。
大学卒業後に、やりたい事も無く実家の土木屋を
手伝うが、いつか自分で商売をしてみたい。
自分に何が出来るのか?
モンモンと日々を過ごす若き似鳥社長。
とりあえず実家の土木屋で、今で言う人材派遣の
真似事で人手不足の実家に、大学の後輩たちを集める。集め方が分からない為、似鳥社長曰く…
半分脅して後輩たちを集めたらしい。
自宅の周辺に、家具屋がない。
そこで、家具屋を始めようと思い立つ。
当時の家具屋は、今の狸小路一丁目辺りに多かったらしい。今の様に大型店等ない時代。
そこで似鳥社長は、北26条あたりに店を構えて家具を仕入れ売り始めるが…
売れない。殆ど売れない…
一時は、お金が無くて毎日インスタンスラーメン🍜
ばかりの食事で、栄養失調で倒れた事もあった。
そんなある冬の日に…
郊外に大きなエアーテント🎪を建てて家具を売り出す。家具を運び込み、売り出しに備える。
売り出し日の前日から❄雪が降り始める。
売り出し当日に、社員からの電話…
た、大変です社長!
テントが、雪で潰れています!
慌てて現場に向う似鳥社長。
そこには、雪で潰れた無惨な姿のテント🎪。
幸いにして怪我人等は無く、潰れたテントをもとに戻し家具を点検すると…
殆どの家具に傷・・・。
似鳥社長は、売り出し目当てのお客様が集まる中で
半分やけで、傷のついた家具を安値で叩き売り。
飛ぶように売れて、瞬く間に完売。
警察には、こっ酷く叱られたそうです。
そんな時に転機が訪れる。
仕事仲間からアメリカのインテリアや住宅事情を
視察する旅行🧳に誘われる。
だがお金の無い似鳥社長は、諦めるかけるが
どうしても自分の目で見てみたい。
旅費は、なけなしのお金を集め視察に旅立つ。
そこで似鳥社長が目にした光景は!
生活に合わせたインテリアや家具
豊かで快適な生活
日本の住環境との違いに驚く。
いつか自分もこんな家に住んでみたい。
豊かで快適な生活を提供したい。
その想いを胸に帰国。
安くて品質の良い家具を売ろうと様々な事に取り組みだす。
この想いが、後の[ お、ねだん以上。 ]となる。
家具業界で初めて製造から小売までのシステム
を取り入れた。
しかし、最初から上手く行くはずも無く
東南アジアで製造した家具が、直ぐに壊れると
クレームが殺到する。
余りのクレームの多さに、社員が泣きつく。
それでも似鳥社長は、自分の判断を信じて
周りの反対を押し切り販売を続ける事に…
原因は、日本との気候が違う事。
高温多湿の東南アジアに対して、日本は湿気が
少ない。特に北海道は湿度が低い。
その為に、輸入後に木材の中の水分が抜けて
歪みやひび割れが起きる。
そこで、現地で材料を十分乾かし製造すると…
歪みや破損が少なくなりクレームも減り始めた。
いくつかの改良を施し徐々に品質が安定する。
こうして安くて品質の良い家具を提供出来る体制が整う。
様々な困難や苦労を乗り越えて一代で日本を代表する企業へと発展させた似鳥社長。
[ 日本の生活を豊かにしたい ]
その想いを叶える為に、強い信念のもとニトリを
起業した。
ロマンと情熱の人なのだと、大いに刺激を受けた。
似鳥社長は言う。
[ 勉強できないから、成功もできない ]
と思うのは間違いです。
大事なのは物の見方、考え方なのです。
進みは遅くても構いません。
大切なのは、成長を続けること。
決して立ち止まらないことです。
出来ないのではなく、やらないのです。
長く同じ仕事をしていると固定概念が頭に積り
新た発想が、生まれ難くなる。
今迄の見方や考え方を、一度否定して新しい視点に立つことで違う答えを発見する。
この講演を通して学んだことだった。
似鳥社長は今年で80歳になるが、まだまだお元気で
ご活躍している姿を目にすると年齢を理由に何かを諦める事が、いかに勿体ないことかとジジも
もう一踏ん張りと思うのだった。
次回は、
石屋製菓の石水社長と
びっくりドンキーの庄司社長の講演内容を書き留めたいと思う。
おわり。