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たったひとつのワインサークル、エッセイ本をひっさげて、いざ、コミティアへ!

週末、東京ビックサイトにて開催された『COMITIA(コミティア)』に参加してきました!

自主的に制作された本や雑貨、さまざまな表現が一堂に集まる、ビックなイベント。わたしはこのたび5冊目となる、ZINE(エッセイ本)を頒布してきました。

ビックなイベントにぴったりな、ビックな場所であります

まずは無事に新刊を発行できたことに、ほっとひと息です。
スペースにお越しくださったみなさん、通販にてお求めいただいたみなさん、ありがとうございました!

かっこいいワインボトルは、パストゥグランとアリゴテというニッチさ

今回はワイン旅がテーマの本ということで、「わたし山梨で樽からワイン飲んだことあるよ!」「へ~!そうなの?」などと女子たちがわいわいしてくれたりして、終始、和やかな雰囲気がただよっておりました。

イベント中に本を完読してくださり、「えっ、フランス行ったんですか?!」と驚いてくださった、お隣のスペース主さま。ウィスキー本を出されるほどのウィスキーフリーク様なのですが「さすがに、スコットランドには行かないすね…!」と、おっしゃられてました。ですよね……!(共感)

さらには「質問なんですが…」と、おもむろにスペースへ近づいて来られた男性。「3000円台の重い赤ワインで、オススメってありますか?ちょっと軽めのプレゼントにしたくって」というめちゃくちゃ楽しい質問をしてくださり、夫婦で真剣に意見を出しあったりしました。
帰り際、「オタクのことは、やっぱオタクに聞くのが間違いないかなって!」って爽やかにおっしゃっていたこと、たぶんわたし、一生忘れません。うん、間違いねぇな…!

わたしの本をぱらぱらめくって、「ヤルデン、美味いっすよね…!」って言ってくださった殿方。彼はたぶん、前世が親友です。


今回は会場が1階と2階に分かれており、事前のチェック不足から下の階まで足を伸ばせなかったことは心残りでした。
それでも2階をぐるりと1周して、なんとか数冊ささっと手に入れてきました。

アルコール界隈も元気!嬉しい!

いやあほんとそれにしても、いつも言うことですが、こういったイベントに参加すると感無量さに満たされます。

だってこんな、誰に頼まれたわけでもないのに、大の大人たちが忙しい日常の中で、時間とお金と労力をやりくりしながら、ひとつひとつの作品を作ってるんですよ。

たいして儲けが出るわけじゃない、というか、日本最大級の即売会であるコミックマーケット(コミケ)でさえ、6割のサークルは赤字といわれています。そこに参加費や遠征費が乗っかるなんて、もう出ないほうが儲かるんじゃない?という世界なわけです。

微アルコール特集記事。内容の役立ち感もさることながら、デザインと装丁が美しい

それでもせっせと、新刊を作る。「締め切りやばい!」「今回こそ原稿落とす!」そう言いながら、徹夜で締め切りに間に合わせる。

ただ「好き!」「聞いて!」という気持ちを表現するため、こんなにもたくさんの大人たちが、こつこつと無邪気に、作品を作り続けている。誰にも頼まれてないのに。

本当に、すごいことだと思います。おのれを動かす「好き!」の熱量と、決して「好き!」だけではできない、地道な作業の繰り返し。
この場所に立つといつも、世界中の「つくる」オタクたちに、拍手喝采を贈りたくなるのです。

イベントって、開場時に拍手が自然発生するんですね。

これは、イベントが無事開催されたことへの感謝と、世界中のオタクへの賛辞。そしてなによりもこの場所に立っている、自分自身への「ブラボー!」だと、わたしは勝手に、決めています。

セブンイレブンワイン特集!ワインの薄い本、待ってた…!(感涙)

さて今回のCOMITIA142には、およそ3000を超えるサークルが参加していました。来場者を含めると、数万人のひとが訪れるイベント。

こんなビックなイベントに、うちと同じ『ワイン専門のサークル』が、果たして何スペースあったかといいますと……

ひとつ。

・・・・そうです。うちだけです。

「アルコール」ジャンル全体では、もう少しスペース数があります。体感では「日本酒」がいちばん多い。次はなんだろう、ウィスキーかな?
大好きな酒場巡り作家様もいらっしゃいますし、わたしは基本的にアルコールのすべてを愛しているので、すべての飲酒サークル様のご参加を楽しみにしているのです。が。

まあ、ワインサークル、・・・いないよね。(知ってた)

いつもワイン界隈のみなさんとワイワイしてると、幸福なことに「このこと」を見失いそうになるんですが、いいですか、ワイン界隈のみなさん。心して聞いてください。ワインって、まじでニッチなんすよ。(えーーーーー!!!!)

もうほんと、そろそろわかってきましたが、イベントで本を出していると、だいたい3人に1人くらいに「普段、ワインは飲みません」って言われます。わかるよ。

「3000円か~、高いね」も、よく言われます。わかる。わかるよ。完全同意だよ。

ワインってよくわからない、わかる。
日本酒のほうがまだ安くて美味い、わかる。
普段は300円ワインがメイン、わかる。わかる。わかるんだよ、

だから、わたしが本を出してるんですよ…!!!

ワイン界においてさえ、もっとも売れない3000円台ワイン。彼らに光をあてたいのです。そして、「ワインってなんか、思ってたより身近で楽しそうだね~」って、「ワイン界の外」のみなさんにも感じてもらいたいんです。

だって、こんなただの飲兵衛女子が、ワインでわいわいしてたらなんか、「あれ、ワインって意外とそんなハードル高くないかも?」って、思うかもしれないじゃないですか。
ワ活でキャッキャしてたら、「あれ?もしかしてワインって、楽しいかも?」って思うかも、しれないじゃないですか。
それがひいてはわたしたちワインラバーの、寿命を延ばすかも、しれないじゃないですか……!(お財布的に)


というわけで、ワイン界隈のみなさんの同人界隈への参入、引き続き細々とお待ちしております。
本の作り方はわたしが教えます、っていうか、なんやったら本にはわたしがするから、みんなもう書くだけ書いて!(他力本願)

ほんと何度も言いますが、ワイン界、どう考えてもまずは「安ワイン」から入ってきてもらいたいし、偉いひとたちは「高ワイン」の話が聞きたいだろうし、ナウいヤングな女子たちは「ナチュラルワイン」に心惹かれると思うんです。
ちょっと勉強したい勢だったら、「ワインの知識」とかね、いいじゃないですか。絵が描けるみなさん、漫画で楽しむワイン!なんて、最&高ですよ!

うちがやってる3000円ワインのエッセイ本なんて、ワイン界隈ではいちばん末席だし、まずもって需要がないんですよ…!!(泣いてなんかない…!)

まずは『1000円台で買えるベストワイン3選』の、無料配布チラシ作成からなんて、いかがでしょう?諸先輩方^♡^🍷
ワ活後に一緒におつシャン🥂してくださる諸先輩方を、引き続きぼっちでお待ちしております!


というわけで、なにはともあれ今回のイベントも無事盛況に終わりました👏お越しいただいたみなさん、重ね重ねありがとうございました!

終わったあとはもちろん、お疲れシャンパーニュ🥂

お疲れさまでした~!

さあて、美味しいワインも飲んだことだし、次はなにを書こうかな!

▶ 今回の新刊はこちらからどうぞ。当日無料配布した『ワイン初心者、なに飲めばいい?』というチラシも、同ショップ内から無料でダウンロードできます。

▶ ポッドキャストも、よかったらお耳のおともにどうぞ!

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

▶ 詳しいプロフィールはこちら!TwitterやInstagramもフォローお気軽にどうぞ♪

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WineBarやどり葉 店主|ますたや
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