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銀座レカン、ノンアルペアリングの夜。

9回目の結婚記念日のお祝いで、老舗フレンチの銀座レカンに行ってきました。

お店からのご厚意でお花とショコラケーキをいただきました最高

わたくしますたや、ただいま絶賛腹のなかで子を育み中でして、アルコールが飲めません。それでも、ワインのそばにいたい。ワインの空気に浸りたい。だって、ワインが、好きだから…!

というわけで、体調も復活した10月。9回目の記念日ディナーとして、銀座レカンへの訪問と相成ったのでした。みなのもの聞け、泣く子も黙る、グラン・メゾンやぞ!(自慢げ)

信頼と実績のレカンであれば、ワインが飲めずとも美味しいお料理と素敵な体験が待っていること間違いなし、そう思ったことがレカンを選んだ理由として一番大きいですが、こちらなんと2020年から、「ノンアルコール・ペアリング」をご提供されてるんですよ…!

「銀座 レカン」を通して、ゲストに良い時間を過ごして欲しいなと思っています。アルコールペアリングだろうが、ノンアルコールペアリングだろうが関係なく、レストランに来てくださった方が「良い時間だった」と思ってくれれば良いなという風に思っています。

(中略)

どうしてもこういったレストランでお酒を飲めないお客様の居心地の悪さというのは、肌で感じていました。お酒が飲めない方でも足を運んでもらえるような、楽しんでもらえるような何かを提案したいなっていう気持ちからノンアルコールを始めましたね。

「事情があってワインが飲めない」ワインスキーたちにぶっ刺さる金言の数々に、ちょっと泣いた。

ワインが飲めればワインを飲んじゃうあたしにとって、今の状態はどちらかというとイレギュラー・ステータス。であれば、むしろ今しかできないことをしようじゃないか!と、心が元気でありさえすればだいたい浮かれポンチ・シンキングのますたや、意気揚々とグラン・メゾンの夜に出かけて行ったのでしたハ~~~~余韻……ッ!(思い出を噛みしめる)

そんなわけで、今回は「事情があってワインが飲めない」ワインスキーたちと、そんなワインスキーたちにもワインな楽しみをお届けしたいオトナたちに贈る、高級ノンアルペアリングの自慢………じゃなくて、レポートです!レカンの絶品料理とあわせて、ぜひどうぞ。

そうそう、もちろん夫はたいへん美味しくワインを飲んでおりましたので、頂いたワインについてもさらっとご紹介していきます。さらっとご紹介するのは、さらっとした気持ちではないからです、察してください。

というわけで、ノンアルペアリングの夜、あたしの余韻とともにお楽しみください!

机に並んだ美しいカトラリー。公演前にオーケストラのチューニングが重なっていく、あの「いよいよ始まる…!」という緊張と期待に似た高揚感が高まります。

Amuse bouche|タジャスカオリーブのマドレーヌと、サーモンのテリーヌ

まず最初に登場するのは、アペリティフ。白桃とジャスミンティをブレンドした、香り高いスパークリングです。

ちなみにこれ、当日ソムリエに聞いて知ったんだですが(リアルの驚きを大切にしたくて事前になるべく調べずに行ってます)、こちらで提供されているノンアルコールドリンク、すべてレカン自家製のものなんだそう。

てっきり、市場に流通しているノンアルコールのなかからなにかがチョイスされるのかと思い込んでいた(もしくは、一部モクテル的なブレンドがあるかもしれないくらいに思っていた)わたしにとって、これは願ってもねぇうれしい展開。思わず「えー?!全部作ってるんですか?!」って聞き返しちゃった。全部作ってるんですってよ。は、はやく言ってよね~~~~!!!

最初のアミューズはオリーブの香り豊かなマドレーヌ・サレ。ほんのりとした塩みと香ばしい香りが、最初のひとくちにちょうど良すぎる。

さてこちらのスパークリング。ジャスミンのハーバルな香りと、白桃の爽やかで甘みのある香りが最高にマッチしてます。やっぱりアペリティフはなんかこう、テンションあげたいじゃないですか、シャンパーニュみたいなもので。

ところで余談ですが、これまでのわたしはどちらかというと紅茶よりは珈琲を選ぶほうだったんですね。でもカフェインがあんまり取れなくなったので、最近は紅茶を飲む機会が増えたんですよ。

で、再認識したんですが、ジャスミンティってほんとに白い花のようなうっとりする香りがありますよね。ともすればちょっと独特な香りで、料理によっては必ずしも合うわけではないんだけど、こないだ鼎泰豊に行って小籠包と合わせて最高にハッピーになった結果、ああ~なんだキミ美味しいじゃないかジャスミンって子は…!と、ちょうどジャスミンティへの信頼度が上方修正されたところだったんでした。

そんなあたしのコンディションに合わせるかのように、ジャスミンと白桃のブレンドスパークリングからのスタートとなりました。ふーん、気が合うじゃん、レカン(何目線)

二品目のサーモンテリーヌは、さまざまな香味野菜や黄金に輝くオリーブジュレが散りばめられ、ひとくちごとに味わいが変化します。まるで口内エンターテイメント。しかもこちら、もとはエポワスを使ったメニューなのを、夫とは別に妊婦用としてご用意くださりました。ホスピタリティの鬼かよ。

ちなみに夫のほうはしっかり、ポメリーのシャンパーニュみたいなものからスタートしておりました。ウソです、悔しくて誤魔化しました。シャンパーニュみたいなもの、ではない。それは紛れもなく、シャンパーニュだ。ああ、美味いよねポメリー。わかる。知ってる。だってそれ、美味しいシャンパーニュだもの!!!!

夫の食べていたエポワスのムースと洋梨コンポートサラダ。エポワスひさしぶりに香ったけど、ねっとりした香りが魅惑的ですよねぇ…!

Entry|広島県産仔猪のショーフロワ  ❝ウフ・アン・ムーレット❞

さて、美味しいパンなど挟みつつ次のお料理を待ちます。ショーフロワって、なんぞ?

ちなみに、ここで登場いたしましたパン、こちらはおかわりができ、なんと最終的には5種類も食べれるんだそう。なんだけど、あたしはさすがに最初のふたつでギブアップしました。

自家製のバターがまた悪魔的に美味いのよ

あのさあ、レカンさん、なんせポーションがでかいのよ。フレンチってもっとこう、小さいポーションでちまちま食べる印象じゃなかった…?大変満足な量のお料理が次々に出て来るため、胃が圧迫気味で普段より食事量が落ちてるあたしはもちろんのこと、いたって健康な成人男性であるうちの夫でも最後は「もう無理だ…」ってなってました。なんかレカン、スピリットのどこかに「おかん」み入ってない…?

なんなら途中でコースを区切って、今日のコンディションで途中から再開したかったくらい。そしたらあたしは、心のこりのパンを全部制覇してやるんだ…!というわけで、ポーションにおかんみ漂う銀座レカン、食いしん坊にもオススメです。

さあ、そんな葛藤を抱えながら迎えた謎のお料理、「ショーフロワ」はこちらです。どうぞ!

じゃーーん

いや見てもわからん。

お皿の奥に乗っているガトーショコラみたいな黒いかたまり、あれが「ショーフロワ」なんですが、これ、猪肉を赤ワインでほろほろに煮込んだものを、ゼラチンで固めたものなんですって。どういうこと?

でさあ、わからないなりにナイフで切っていくじゃん?すると、これをこうして……こうじゃ!

ばーん!

なんと、中からとろっとろのポーチドエッグが顔を出す寸法、ってワケ。は~?!絶景すぎない?!

※ ちなみにこのポーチドエッグを含め、ナマモノの提供やお肉の焼き加減に関しては、最初にソムリエから確認があります。わたしは多少は食べてもエエやろ派なのでそのままお出しいただいていますが、気になる妊婦さんはもっと火を入れてもらうことも可能です。ホスピタリティの鬼。っていうか、やはりおかん。

こちらのショーフロワに合わせたのが、ドライド金柑から抽出した金柑エキスに、すももや桃のニュアンスを加えたドリンクです。

すももからは酸味を、そして、桃からは柔らかな甘みを引き出しているそう。こうやって、酸味や甘み、そして様々なフレーヴァーを、まるでパズルみたいに組み立てていくんですね。いやあ、はじめての経験だ。面白い。そして、ちゃんと美味しい。

合わせてみると、ショーフロワの猪肉のほんのりとした野性味がすももの酸味で綺麗に流れていくんですよね。そういう意図がちゃんと伝わって来るペアリング、まるでドリンクでコミュニケーションしているみたいな提案に、「なるほどー!」が留まることを知りません。

さてここで、ワインペアリングのほうに変化が訪れます。1杯目に出て来たこちら、わたしも初めて出会いました、デンマークのソラリスという品種を使った白ワインなんですが、珍しい品種、そして華やかでアロマティックな香りにキャッキャしていたら、ソムリエさんからある提案が…

早熟系の品種らしく、夫が言うにはしいていえば青みのない華やかなソーヴィニヨンブラン、みたいな方向性のワインだそうです。

「おふたりともワインがお好きなんですね。それでしたら、ぜひいろいろ飲んでもらいたいので、ペアリングのワインをもっとお持ちしたいと思うのですが、よろしいですか?」

え、よろしいですけど?

というわけで登場したのは、スペインのマルヴァジアを使ったオレンジ。ディオニーさん取り扱いの自然派だけど、もっとぐっと綺麗な存在感だったそう。ソムリエさんいわく「コラヴァンで開けてるからちょうどよくフィルタリングされてるのもあるかも」だそう。えっと、コラヴァン詰まらない?大丈夫?

そんなわけで、ここからまさかの各お料理に2種ずつのワインがペアリングされて行くことになります。たぶん60mlを30mlずつに分けて成り立ってるとは思うんだけど、絶対今30mlより入ったでしょ、っていうか、いやいや途中でつぎ足したら30mlどころじゃなくならない???っていう事案が頻発していたので、やはりレカン、そこかしこにおかんスピリットを感じる……老舗の懐の深さって、そういうこと?(違う気はする)

Poisson|宮城県川崎町 後藤さんが育てた岩魚(いわな) シャテーニュのカプチーノとヴァンジョーヌのサヴァイヨン

ここからは、いよいよメインに入っていきます。まずはお魚、岩魚(いわな)を使った一品です。

岩魚のうえにはアーモンドやオリーブ、ハーブなど、彩り豊かな香りが散りばめられています。ちなみに「シャテーニュ」とはフランスの山栗らしく、日本の栗よりも小粒で甘みが柔らかいのが特徴なんだそう。コクのあるまろやかなヴァンジョーヌソースに、ふわっとした泡の食感が美味しくて楽しいひと皿でした。

さて、このお料理に合わせたのはパイナップルベースのモクテルなんですが、これがなんかですねぇ、うまく表現できない、初めての香りがするんですよ。なんか、ココナッツというか、バターというか、バニラビーンズというか、なんかそんなような南国っぽい甘い香り、でもなんか違う、もうちょっとハーブのような…と思ってたら、これがなんと、「海苔」から抽出したフレーヴァーを使ったんですって。えー!海苔?!

そこに、ピンクペッパーをはじめとしたさらにいくつかの香りを重ね、海苔のミネラル感ともあいまって、熟成白ワインの複雑さを表現されたとのこと。は~、なんだそれ。初めて飲む味わいだわ。この、「予想がつかない香りと味わいに出会う」のって、なんかワイン遊びに似ててちょっとうれしい……

そう、余談だけど、レカンさんのお料理やノンアルコールドリンクは、どれもこの「香り」への集中力が高いことが印象的でした。というか、今回のノンアルコールドリンクは香りこそが楽しくて、そういう意味ではワインも、「香り」を楽しむ飲み物だったりするわけじゃないですか。

で、あたし、この観点に賛成はしてたけど実はこれまであんまり実感を伴ってなくて、だって「飲んで美味しい」のがワインだと思ってるから、どちらかというと鼻よりも舌で味わってる感覚があったのね。あと肝臓と。

なんだけど、今回、ノンアルコールやお料理の香りを楽しみつつ、飲めないなりに夫のワインの香りをいただいてたら、それだけでも結構楽しかったというか、「うわ~!すんごいアロマ!これ柑橘系だよね!」とか「ミネラル感ありそうだなあ、これって酸味も結構あるんじゃない?」とか「は~~~ッ!これぞまさにザ・ボルドー!熟成!左岸!ひええぇ美味そ~~~!!」とか、これはこれでワインの楽しさの何割かを共有できた気がしたんですよ。

もちろん、飲めればもっと深く味わうことができるけど、飲めないなりに楽しむこともできる、かもしれないというか、そういう楽しみ方に出会えたのは、今回のレカンでの「香り」との出会いがくれた、新たなワインとの出会だったなぁと思います。

ちなみに、岩魚と合わせて夫に出て来たワインペアリングはこちら。

右手にムルソー、左手に熟成ミレジメシャンパーニュ

・・・・・・・・前言撤回、飲まずにワインの楽しさの共有なんてできない!!!!!(てのひら返し)

Viande|群馬県上州牛フィレ肉とセップ茸のパイ包み焼き ソースベルシー

さあ、今夜の本丸、お肉のメインに行きますよ~~~~!みなさん覚悟はよろしいか?ハイこちらです、ドーン!

絶対美味いやつ~~~~~~~~

もうええわ、ありがとうございましたーということで、想像のさらに8倍美味しかったわけですが、いちおう説明です。

香ばしいパイの中心に鎮座しているのが、いわゆるひとつの上州牛ですね。ナイフを入れると柔らかく崩れる、それなのに密度の高い、美味い肉(言い方)さらにその周りを、セップ茸とお肉のミンチが包み込んでいます。肉の地層がここにはあった。

実は最初、この地層の存在に気づいていなくて、あれなんかミンチみたいだねって小声で夫としゃべってたんですね。そしたらすっとソムリエさんが近づいてきて、一連の説明をしてくれました。

このね。ちょっと目を合わせたら意図をくんでくれる、立ち上がろうとしただけで椅子を引いてくれる、言わないのにトイレに誘導してくれる、こういうのこそ、グラン・メゾンで感じるバブみの醍醐味ですよ。そりゃこちとらオギャるって。

で、この説明不要の美味い肉に合わせたのが、ハイビスカスティをベースにバラの香りが舞うモクテルでした。クランベリーのキュンとした酸味が、ワインベースのソースであるソースベルシーとちょうどよく調和します。さらに、フレーヴァーのひとつに「マッシュルーム」が加えられてるそうなんだけど、これ、意図…わかります?

もちろん、セップ茸とのマリアージュがひとつ。でもそれだけじゃなくて、このマッシュルーム・フレーヴァーでは、なんとワインの「熟成香」を表現したんですって。は~~なるほどねー!!

実はこのひとつ前の海苔カクテルが結構もったりした存在感だったので、ちょっと、ずっとは飲めないな、次は酸味のあるドリンクがいいな、と思っていたら、これがまさにドンピシャでした。そうなんですよ、ノンアルペアリングって、やりようによってはジュースが5種類出て来るみたいな感じで、もしかすると最後まで全部を楽しみきれない可能性もあるんですよね。どこかで飲み疲れちゃうというか。だけど、ちゃんとそういった全体のバランス、構成が組み立てられていて、最後まで完飲できたのも良かったです。

でもさあ、そう思うと、ワインだったら全部飲んだってなんかまだ足りないくらいに思うからさあ、やっぱワインってすげぇよな…

右手はチリのエラスリスが造る最高級キュベのひとつ「KAI」のカルメネール、そして左手はボルドー格付け5級ダルマイヤックの2011vt………

もうやめさせてもらうわ。

Avant dessert|グァナラ トンカ豆と、巨峰とカシスのヴァシュラン

このあたりに差し掛かりますと、さすがにおかん…じゃなくレカンスピリットによる大盤振る舞いのおかげでお腹がパンパンなわけですが、それでも意地でも食べます。だって、高いお金を、払っているから………!(庶民)

というわけで、お腹はいっぱいですが間違いなく美味しいデセールゾーンへ。ここからがまた、ひと山あった。

今回は先にワインの紹介をしちゃおうと思いますが、デセールに合わせるといえばそう、甘口ワイン。泣く子も黙るソーテルヌ、エキスパート試験では「クリマン・クーテ」で覚えた「シャトー・クーテ」の熟成貴腐ワインでございます…!はい飲みたいやつーーー!

98年vtということで、かなり長期間の熟成を経て液面は黄金色に輝いています。夫によると酸味や甘みはもうだいぶ落ち着いていて、ワインというよりはむしろ、紅茶のような落ち着いた存在感になっていたそう。

ヴァシュランはメレンゲのうえにマスカルポーネチーズと甘酸っぱいフルーツが盛られたデザートでしたが、ソースのフレッシュな酸味とメレンゲのちょっと香ばしい優しい甘さのバランスにまさにぴったりだったと思いました。ああ、ペアリングの甘口締め、最高だな!

というわけで、ノンアルのほうも甘口で締めます。「貴腐ワインというわけにはいきませんが…」と出してくださったのは、白桃とりんごを使ったモクテルです。

とろりとした口当たりも楽しい、爽やかなのに重心の低いドリンク。くちの広いカクテルグラスでいただくのも心躍る飲み心地です。

ああ、楽しかった。さて、さすがにもうこれで終わり……かな?

ここで素敵なお花のプレートをいただきました。嬉しい。ちなみに文字の入ってるプレートはマジパンでできているらしく、「頑張れば食べれなくないですね」ってソムリエに言ったら、「食べれますが、結構悲惨なことになりそうですね」とにっこりお答えいただきました。バブみ…

お菓子の宝石箱「レカン」

と、思いきや、最後にサプライズが待っているわけです。

「レカン」の店名の由来となったフランス語「L'ecrin」は、「宝石箱」という意味なんだそうですが、まさにこの「宝石箱」が、最後に満を持して登場します。それがこちらです。1,2,3!

美し楽し~~~!!!

三段の引き出しボックスには左右の引き棚もついて、合計5段のカラフルな宝石箱のなかから好きなお菓子が選べます。もちろん、全種類食べてもOK。『まるでお菓子の宝石箱や〜〜〜!』を、本当の意味で言えるたぶん最初で最後のタイミングだった。生きてると、いいことあるな。

それにしても、おかん…じゃないや、レカンの懐の深さがすごい。どんだけ食わすねん。腹いっぱいだわ。とか言いながら、どうしても食べたかった最上段のキラキラしたパート・ドゥ・フリュイと、アーモンド・プラリネ・チョコレートをかじりました。お腹はいっぱいだけど、美味い、美味いよレカン…!最後まで美味しさに手加減がなさすぎるよ、おかん……!(もはやおかん)

というわけで、帰りに「余韻」という名のお持たせまでいただき、すべてのエンターテイメントが終了しました。なんだか旅に出かけたくらいの満足感。舌も、胃も、心もぱんぱんに満たされて、ふくふくした気持ちで帰路につきました。

ああ、本当に楽しかった。まさに余韻に浸るような心持ち、思い返すとちょっと寂しいくらい。またいつかここに戻ってこれるよう、次の1年も頑張ろう。わたしのことだからきっと来年の今頃も泣いたり笑ったり大変だと思うけれど、大変ってことはつまり、豊かだってことだ。なあ、そうでしょう、ワインを飲んだ夫よ…!!(もはや隠せないうらやみ)

あーーー!!食べれなかったマカロンだーーーー!!
最後まで最高級のおかんみにあふれたホスピタリティの鬼・レカンさんだったのでした。

終わりに

というわけで、ワイン好きますたや夫婦が訪問するグラン・メゾン探訪、たぶんいったん最後の夜が終わりゆきました。

ああ、長い9年間だった。20代から30代にかけていろんなことがあったけど、こうして夫と仲良くワインを楽しむことができること、それこそに、「しあわせ」という名前を付けたい。

さあ、これからますます楽しくなるぞ!人生の新しいフェーズに向けて、突貫工事で準備中の今。もちろんワインの楽しみも引き続き探していきますので、なにとぞみなさま引き続き、ご愛顧のほどを。

ワインが飲めないあたしとも、引き続き仲良くしてくださいませ!寂しいから!!

□ 10/18(金)配信のPodcast『ワ活ラヂオ 第69回』でも、銀座レカンの夜について語りました。良かったらそちらもぜひ。どうしても歌いたい箇所があって、そこを表現するにはnoteでは足りなかった(歌とは?)


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WineBarやどり葉 店主|ますたや
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