松屋の謎の新作「シュクメルリ鍋定食」をレビュー
こんにち松屋。松屋ライターの松屋村康平(特盛)だ丼。挨拶はそこそこに、今回は松屋の謎の新作「シュクメルリ鍋定食」をレビューする。
シュクメルリとはジョージアというところの料理で、どうやらその国のシチュー的なものらしく、なんとなく牧歌的な雰囲気を感じるメニューであるがその実態をわかりやすく表現すると
「ごろごろチキンとサツマイモのバカウマニンニクチーズマグマ鍋」
であった。今回はそのときのファーストインプレッションをお届けする。
まず食券をもぎってくれる店員さんが確実に「はい、シュクリ鍋ですね」と言ってたのを確認しつつ、「それ」を待つ。
ORDER シュクメルリ鍋定食 ライス大盛(期間限定大盛無料) 新作メニューにつきライスは大盛無料。余談だが、新メニューはこの大盛り無料のうちに食べ、人柱となることが私の流儀だ。定食メニューにつき、もちろん生野菜がつく。さらに余談だが松屋の生野菜が私の日々のビタミン摂取の80%を担っている。重要だ。
しばらくすると猛烈な臭気と熱気を纏った物体を持って店員さんが近づいてくる。
これが…シュクメルリ…!シュクメルリの放つこのニオイの正体はすぐ分かった。もはや松屋のお家芸となった「ニンニク」だ。それも半端ない量。鍋の下にある謎の発火装置によってそのシュクメルリはまるで白いマグマのようにぐつぐつと煮えたぎっている。正直、クソ熱そうだ。
口にすると地獄のような熱さに「おっと…」と出鼻を挫かれる。思わぬ形で松屋最灼熱メニューと対峙することになった。
チーズとニンニクのマグマに、松屋ヘビーユーザーにはおなじみの「ごろごろチキン」が沈んでいる。
「ごろごろチキンは、間違いない」
これは松屋ヘビーユーザーの中で当然のように流れる通説だ。
そして見慣れぬ顔…サ、サツマイモ!?珍具材に面を喰らう。しかしこのサツマイモが中々どうして、このチーズニンニク(もうチーズニンニクって言っちゃう)と融合して他にはないクリーミーな味付けになっている。ご飯と合うかは、人によりけりかもしれないがカレーにじゃがいも入れてほしい派の私にとってたまらぬ僥倖となった。
もちろんこのチーズニンニクを纏ったチキンは無敵状態でご飯を蹂躙してくるし、もはや自由だ。マグマごとご飯にぶっかけてもよし、ご飯をマグマにくぐらせてもよし。怖いものなどなにもないように思う。
ただし、最初から最後まで爆発的に灼熱なのは要注意だ。セットの生野菜の温度がオアシスに思えてくる。ちなみにただいま期間限定でノンオイルすだちドレッシングが配備されているので要チェック。ノンオイルの爽やかな味付けでフレンチとごまにはない存在感を醸し出している。
残りわずかになったシュクメルリとチキンに寂しくなりつつも、最後のスパートをかけにいく。そこで不思議と手が卓上の醤油に動いた。ご飯にシュクメルリのマグマをひとかけし、醤油を垂らす。
そこに七味をーーーーーーー
自身のこの悪魔的行為に身震いした。和ともジョージアとも取れぬなんとも国際的な味がご飯のギアを上げていく。シュクメルリにこんな顔があったなんて。味変という楽しみもあるのも、松屋の敷居の低さがあってこそのものだ。まだ見ぬジョージアに思いを馳せ、大満足で完食した。しかし、この灼熱のジョージアを体験したあとに待つアッツアツの味噌汁によって、ここが松屋だと引き戻された。
ジョージア、なんと恐ろしい場所か。松屋の新メニューにはいつも心動かされるが、その刺客が異国からだとは恐れ入った。これだから松屋はやめられない。2020年もこの牛丼チェーンはやってくれそうだ。
結論 シュクメルリ鍋、バカうまい。
しかし、これ食べた後のキスは遠慮した方がよさそうだ丼。
ごちそうさ松屋。ぜひご賞味あれ。
(この記事は先日私のインスタグラムに投稿された記事に加筆・修正を加えたものです。)https://www.instagram.com/nerima_hakaisin/
※松屋村康平(特盛)は架空の人物であり、実在の人物や団体とは関係ございません
今後noteにてたまに投稿しようと思うのでよろしくおねがいします。
フルメタルマダム益村