歩く。
ソウルの新村にある、三畳程しかないゲストハウスの部屋に泊まりながら、
ミュージックビデオを撮っていたときの、スターのディナーの様子です。
割高なマーケットのツナ缶もぶち込んだぜ。
いろんな国の、孤独な夜から一人で作品を生み出してきた。
缶詰をぶち込んだラーメンや、暗いバーで初めて会った人との会話、鼻歌や、酔いが冷めそうなほど寒い明け方の街を撮った写真。
他の誰かにとっては、たわいも無いような、もしくは、ただのゴミのようなものを、おれは大切にしているのだろう。
辿り着きたい場所?輝かしい未来?そんなものより、おれとあなたが出会うこと、話すことで生まれるそれぞれの心の中にある、この夏の終わりの、晩年の夕暮れのような、穏やかな陽だまりの空き地があるだろ?そこでくつろいでいたい。ここにいろ。
青い鳥を探すよりも、近所の焼き鳥屋で充足だぜ。
ファミチキでもいい。家族にキチガイ扱いされてるファミキチにはピッタリだ。
どこかに辿り着くことではなく、
歩き続けること、それ自体が目的なのだから。
一歩踏み出すだけで、変わってしまう景色。
よそと比べて、負い目を背負うより、
子供のときの自分を迎えに行くような気持ちで、今、日々を贈ればいい。
夢は去らない。自分が手放さない限り。
大切なことは大切なままでずっと抱きしめていればいい。
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ものを作ることでしか生きていけません。あなたのサポートが、おれに直接響きます。こんな時に乾杯。