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言葉のアパルトマン

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詩や散文、頭に浮かんだ言葉を書いています。
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【メモ】20241029 夏の間に浮かんだ言葉まとめ編

頭の中に浮かんだ言葉、テレビやラジオなどを視聴して思った事などを手帳にメモしているのですが、夏の間に書いたものをnoteなどに書く事もなく秋になってしまったので、それをまとめて流しておこうと思います。 ダイキンエアコンのCM「しつど」とひらがなになっていた。温度と湿度だとほぼ兄弟みたいだから視力悪いと判別できないから助かるかも。前からひらがな表記だったのかな。 何気なく「おめおめと」という言葉を使っていたけれど「怖(お)める」からだったのか。 ふと小さい頃行ったボウリン

三行詩:選挙ポスター

傘がきかない 下から上に雨が降るようなこの時代 今までの考えで作られたものが通用しなくなってきている

三行詩:ぼう

耄期の男たちの謀略で動いている国に 恐ろしい三つの「ぼう」が渦巻いている 暴力、傍観、そして忘却で人々が倒れていく

三行詩:雨の日

SNSを具現化した光景だった 低い雨雲で上層階が見えないビル群 顔を隠して集まり 湿度の高い話をしている

三行詩:懐古

あの頃は良かったという古びた箱をいつか手放さなくては 時間が経つほどにひどく重くなるから 抱えたままでは前に進めないし遠くまでは行けない

三行詩:金権首相

傲岸不遜 我田引水 身勝手な言葉の中に潜んでいる首相の名

三行詩:立派な政治屋の心構え

男は国のために戦いなさい 女は国のために産みなさい 私たちのために働きなさい

三行詩:招待状

諦めへの招待状が絶え間なく私宛てに届く やめてしまえば苦しむ事も悩む事もなくなると 卑屈な私からの招待状が隙あらば目の前に置かれる

三行詩:インソムニア

ユートピア シャングリラ アルカディア たどり着くのは無理だろうか 命の頁を途中で閉じてしまったら 消えてしまいたいと願う心の宿痾 周囲の視線はこの上なく激しいtorture 街が動き出す朝が近づいてきたら 重力とロープで私らしい最期の描写

三行詩:選挙

苦しむ人たちの怒りがこの上なく沸き上がりついに堤が切れた 何をしても変わらないから無駄だと諦めていた「放棄」が 健やかな未来を私たち自身で決めるための「蜂起」に変わる瞬間

三行詩:矩形の海

情報が溢れる溟海を漂い続け いつまでも除去される事のない機雷名「差別」 時が経っても人を傷つけ命を奪う

三行詩:臨終

病床に横たわる痩躯 もうすぐ空に消えるのがわかる この上なく透き通った明けの三日月

三行詩:経年

時の流れで色が深まり 傷もまた味わいとなる 革手帳のような人になりたい

三行詩:矛盾

効率良くやろうと考えすぎて時間を使ってしまう 執着を手放す事にいつの間にか執着している 自分らしく生きる事にこだわりすぎて己を見失う