炎上の正体は何?
昔、私の発言でプチ炎上があった。
まだ『炎上』という言葉が使われていなかった時代だと思う。
炎上が
起きたのは、携帯会社のサイトの中の、簡単な二択のアンケートをみんなでコメントし合うもの。
そこへ簡単にコメントしたところへ、とてつもない反論コメントが挙がっていたのを見て、驚きの後に、恐怖を感じた。
ただただ怖かった。
あんな体験をしてしまってから、ネット上で何か物を言うことの不自由さから、軽はずみな発言はできず、気軽に発言などできず、ネットに対して無口な人に成り下がってしまった。
正論を振りかざす人々の暴力は、多数になればなるほど強まり、反論も擁護も許さない。
いわゆるコメント欄は、何か一方通行の流れができてしまいがちで、自由な流れを許してくれない。
そう感じてコメントなどしない人になっている。
コンビニのトイレの使用後、何か商品を買うか、買わないか。というアンケートに対して、買わない。と回答。
コメントに、コンビニのトイレは公衆トイレのようなものだから、何も買わない。
というようなことをアップした。
運営側の審査を通り、コメント欄に載る。
その時点で運営側は、炎上など予想していなかったと思う。
コンビニ経営者と思われる人のコメントに、トイレの備品、水道代などがバカにならないとかあったり、申し訳なく思うので、駄菓子とか買ってから出るとかいうコメントが多かった。
まず、アンケートの内容が、どっちでもいいよと、許しているのに、コメントが増えるにつれ、商品を買わずに帰るなんて不道徳という流れに傾いていった。
その流れを読めず、しかも、そういう多数派のコメントとは違う私のコメントは、多数派に負けて、いじめられたような、辛い体験だった。
少ない文字数制限があったか、コメントの回数が限られていたのか、私は反論せずにアンケートの締切までの数日間を過ごした。
私のコメントを非難した多数派の人達は知らないだろう、私の冷え症など。
冷え症だから、冬はトイレの回数が異様に増える。
公園のトイレや駅のトイレなどでは足りず、コンビニのトイレを借りずして外出できないことを。
まあまあ貧乏で、日々の出費の10円20円さえ、とてつもなく考えることを。
コンビニの出費は、スーパーでの出費よりも高くなりがちだから、安易に出費できないことを。
あのアンケート、コメントしたことを後悔しているが、みんないい子で良かったねっていう、ある意味危険な社会がうっすら見えて、気持ち悪かった。
普通しか許さない社会が、普通でいられない人々の理解を持てる社会に成熟するのをただただ祈ります。