『安眠のススメ』
●不眠症との戦い
私は何十年も不眠症に悩まされ、睡眠導入剤や睡眠薬を手放せずにいました
寝る為だけに5種類のお薬をカクテルで飲まなければならず、服薬しても眠れるのは3時間程度
人間三大欲のひとつ「睡眠」が満たされないと、どんどん心も体も蝕まれていきました
●どうしたら いいの?
ストレス社会と言われるせいか不眠症に悩む方も多く、巷には睡眠に関する情報がいっぱいですが、何がいいのかわからず片っ端から試すものの効果はイマイチでした
ある時、なかなか眠れずヤケクソで睡眠にいいと言われている方法を複合して試したところ「あれ?」
…偶然、ちゃんと眠れたのです
●「入眠」と「安眠」の条件
自分の状態を観察していると、良質な入眠と安眠にはある条件が必要な事に気がつきました
・心の沈静化
・体の沈静化
・眠りの環境
ひとつだけではダメで、頑固な不眠症には睡眠薬のカクテルではなく、睡眠条件のカクテルが必要だったのです
●「心の沈静化」
不眠症を抱えている多くの人は、仕事や人間関係でストレスだらけ
ストレスを感じる自分の心の動きを知る事から始めました
「こうなる訳では無いはず」という否定ではなく、「こうなるようになっていたのだ」という肯定に思考パターンを転換
対人関係の多くは「こうあってほしい」「こうなるだろう」という期待が裏切られて、失望したり腹がたったりするので、「どうせ言ってもダメだろう」ぐらいのスタンスでいると、結果がダメでもストレスにならないです
具体的な思考パターンはSNSでたくさんの方たちが「ポジティブになる方法」を無料で教えてくれているので、参考にするのもひとつの方法です
そしてもうひとつ
嗅覚、聴覚、視覚、味覚の誤認識を利用した脳波のコントロール方法があります
鎮静系の香り(嗅覚)
~ラベンダーや杉や檜、パイン(松)など
リラックスできる音(聴覚)
~ヒーリングなどの環境音楽やクラッシックなど ただし、大音量は逆効果
刺激的な色は避ける(視覚)
~興奮状態にする赤やなどのビビットな色はNG 海や森林を連想できる色が理想です
少しだけ甘いものを舐める(味覚)
~ホットミルクなどに少しハチミツを入れる(ストレスの緩和に甘いものが欲しくなる原理の応用)
●「体の鎮静化」
運動するのが1番なんですが、運動がままならない方もたくさんいます
そこで提案したいのが、手軽にできる「入浴」
「眠る為の入浴」のポイント
朝は体を目覚めさせる為に熱めの湯温に設定する方がいいのですが、寝る前の入浴は湯船にぬるめ湯船設定がおすすめ
人間の体は入浴直後は体温が上昇しますが、その後、1時間~1時間30分ぐらいで体温が緩やかに下がった時に眠気が誘発されます
そのタイミングでお布団に潜り込むと、短時間で入眠するチャンス
入浴剤も鎮静系の香りを選ぶと一石二鳥です
●「眠る為の環境」
首尾よく入眠できても困るのが途中覚醒
トイレに起きたりして再入眠できず、結局朝を迎える事に…なんて事はよくある話
ナイトキャップは逆効果
寝酒をする話はよく聞く話ですし、私もやっていましたが、寝つきはよくてもアルコールは利尿作用や便を緩くする作用があるので、トイレに起きる確率が高くなります
●空気の質
睡眠薬を飲まなくても眠れる様になった数日後、突然、途中覚醒するようになりました
「?」
以前と違う条件は、寒くなって暖房を入れ始めた事だけ
もしかして二酸化炭素?
暖房をつけ始めて息苦しい事もあったので、二酸化炭素測定器で確認したところ驚きの事実が発覚
CO2濃度が600ppm~800ppmが理想なのに、途中覚醒時のCO2濃度はなんと4000ppm超え
どうやら命の危険を体が察知して目が覚めた模様でした
まさかの原因が潜んでいる事があるので、油断大敵です