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あるがままでいること

公園を散歩したときに眼鏡を外してみた。

ぼやーっとする視界。
木々の輪郭だけでなく、色も少しぼんやり。

目の代わりに別の感覚器官が余計に働き始めたのか、
音や肌の感覚に少し敏感になったような気がした。
(うっかり転んだりしないように、体の防衛本能が発動したのかも)

私の目は矯正されてるんだなー、
と感じた。

私の本当の目が捉える世界はこんなぼんやりした世界だ。

眼鏡で矯正されているおかげで、つまづいて転んだりしないし
遠くからでも人の表情がよくわかる。
それはとても便利でありがたいことだ。

でもその気になれば

赤い色が嫌いだから、世界から赤色が消えて見える眼鏡、
とか、
緑色が大好きだから、世界が全部緑に見える眼鏡、
とか。

そんな風にできたりもするわけだ。

色眼鏡を使って、外の世界を自分の都合の良い色にしようとしていないだろか。
自分の見たくない物を無理に隠そうとしてないだろうか。

眼鏡を取ってからしばらくすると
不思議とだんだん視界がはっきりしてきた。

ぼんやり見えてもはっきり見えても
木々が消えるわけじゃない。
そこにちゃんとあるし、
空の色は青いまま。
世界はなんにも変わらない。

自分が見たい世界だけを見ようとどんなに努力しても
世界はそのまんまだ。

なら無理しないであるがままを受け入れた方が楽かもね。
自分だって世界あるがままの一部なんだから。

そんなことを思った。

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