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ネパールいろいろ(6)食文化 - チベット系料理
食についての話の続きです。
前回はネパール料理に欠かせないダルバットをご紹介したが、今回はチベット系の料理について。
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まずはモモ。見た目からもわかりやすい、餃子である。写真は蒸したモモだが、蒸して焼いたものや、揚げたものもあるし、水餃子風にスープに入れるバージョンもある。
中見はいろいろだが、肉だと鶏肉や水牛の肉(ヒンドゥー教の人が多い国だからか牛肉入りは見たことがない)、そしてどこに行ってもベジ、つまり菜食の選択肢がある。カレーっぽい味付けがされていたり、あっさり塩味だったり。
真ん中にあるピリッと辛いソースをつけていただく。
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チャウミン。これもそのまんま、焼きそば。
(端に写っている日本の七味唐辛子を勝手に持ち込んだのは夫です、苦笑)
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テントゥク。小麦粉を練ってスープの中にひねり出して煮て食べる。すいとん。
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チモモ。写真のものは、中身が入っていない蒸しパンだが、中身の詰まったものもある。肉まんみたいなもの。
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これはジャガイモを細切りにして他の野菜と一緒に炒めたもの。名前は忘れてしまったが、あっさりとして美味しい。
ボウダナートストゥーパの脇道すぐにあったこのレストラン、”FAMILY RESTAURANT”には良くお世話になった。
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残念ながら数年後行ってみたら無くなってしまっていたが。
この店の和式トイレの床に箸入れを落としたのは今となっては良い思い出(!)。
旅行中には「my箸」を持ち歩くのだが、その箸を包んだ布でできた箸入れをズボンのポケットに入れたままトイレに行き、しゃがんだ途端に床に落としたのだ。よほどそのまま捨て去ろうかと思ったが、ティッシュで拾い上げ、宿に戻ってから箸入れを入念に洗い、滅菌ジェルをドボドボかけまくって、日光で乾かしてから再び使い続けた。(汚い話すみません)
レストランで食べるだけではない。チベットが由来のこれらの料理のいくつかは「ネパールの料理」として、チベット系ではない家庭でも作られている。
写真はゲストハウスにてモモを作っているところ。
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生地を手ににっこり、の友人。彼女も慣れたもので、結構硬い生地を体重を使いながらうまい具合にこねていく。
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手分けして具を細かく細かく刻んでいく。具を包むのも、男性も女性も皆お手の物。包み方もいろいろ。最後はでっかい蒸し器が登場して一気に蒸し上げる。
この日は確か10人以上いたと思うが、10人いても食べきれないぐらいのモモができあがった。
こんな風に家族総出で、たまたま遊びに来ていた友人も巻き込んで、皆で作ったモモの味は格別だった。
こうやって皆作り方を覚えていくんだろうな。